タイムリーかつ頻度の高い進捗管理を! | 西宮市議会議員・たかのしん公式ブログ

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兵庫県西宮市の若手市議、鷹野伸(たかのしん)の公式ブログ。1990年(平成2年)生まれ・35才、政党無所属、現在2期目。日々、地元・西宮を奔走しています!

本日、阪神・淡路大震災から30年を迎えます。
西宮市にとって、そして多くの方にとって、あまりにも大きすぎた出来事。
震災に向き合う気持ちも、一人ずつ異なるものと思います。
それぞれの方が、それぞれの方法で、想いを馳せる機会となることを願っています。

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財政構造改善実施計画の素案について、効果額の開示が不十分であることを前回の投稿で指摘しました。
私は、取組項目別・年度別の効果額を明示した上で、進捗管理をタイムリーかつ高い頻度で行うことが重要と考えています。

私の考える進捗管理とは、目標額に対する結果や見通しを、具体的な金額で示すことを指します。
行政が計画等の進捗状況を公開する際、そのタイミングは前年度の決算の発表後となることが一般的です。
しかし、本計画においては、そのようなスピード感では遅すぎます。

計画期間は既に始まっており、残すところあと4年間。
今年度はスタート直後で効果額もまだ少なく、2023年度決算で計画との乖離が明らかになったとして、その状況が示されるのは2024年9月。
その時点で2025年度の予算編成作業はすでに始まっていますから、開示された進捗状況をもとに私たちが提言しても、それらをすべて25年度の予算に反映することは困難です。
その翌年度の予算に指摘した内容が盛り込まれても、もう2026年度。
計画の最終年度を迎えていることになります。

そうした事態を避けるためには、開示⇒チェック⇒改善のサイクルを素早く回していく必要があります。
民間企業では四半期決算、3か月ごとに経営状況を公開することが一般的であり、本計画においても同程度の頻度が理想と考えます。

重要なのは、当初掲げた通りに取組を行うことではなく、最終的に目標をクリアすること。
そのためには「成果が出ていないならやり方を変える」「達成が困難になれば他の取組を追加する」など、不断の見直しを重ねなければならず、進捗状況の絶え間ない管理が欠かせません。
こうした考えのもと、以下の質問を行いました。

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(たかの)
計画の具体的な進捗状況を、市ホームページ等においてタイムリーに、高い頻度で発表するべきと考えるが、市の見解は。

(市当局)
2027年度の収支均衡に向け、議員ご指摘のとおり進捗状況を適宜管理していくことは重要と考えている。
見直しを行う事業、取組について、まずは当初予算に反映できているかが大きなポイントで、最終的には各年度の決算で取組が着実に進んでいるか管理していく必要がある。
今回の取組については、当初予算に反映して効果額が確定するものもあれば、年度終了後に効果額が確定するものなど様々である。
このため、進捗状況の取りまとめ、公表については、各年度の当初予算及び決算のタイミングを基本としながらも、その他必要に応じた公表ができるよう、どのような手法や形が取れるか検討していく。

(たかの)
私の提言の趣旨を踏まえたご回答ではあったが、「各年度の当初予算及び決算のタイミングを基本としながらも」とも述べており、従来通りの、年度ごとの進捗管理という発想から、抜け出しきれていない印象を受ける。
当初の項目・効果額に固執するのではなく、状況に合わせて、取組項目や手法の追加・変更、目標額の修正など、随時必要な見直しを加えるべきと考えるが、市長の見解は。

(市長)
おっしゃる通り、随時追加、修正といったことは当然あってしかるべきと思っている。

⇒この点については市長とも考えを一定共有することができました。
私は、これだけ多くの取組を掲げた計画が全て想定どおりに進捗することなど絶対にあり得ないと思っていますし、だからこそ必要なのがタイムリーで頻度の高い進捗管理です。
それを市当局内だけで把握するのではなく、広く公表して市民や議会のチェックを受けることが計画の実効性を高めることにつながります。
その姿勢はまさに、市長の掲げる「オープン」な行政運営であるはずです。

行政の策定する計画はこれまで、立てたら終わりという面が強かったように思います。
開始後に定量的な状況把握や批判的な効果検証が行われている計画を、私はあまり見たことがありません。
でも、今回は、それでは駄目だと思っています。
絶対に失敗できない取り組みだからこそ、従前とは異なる進捗管理に取り組むよう強く要望してきました。

本件、今後の動きもまた随時ご報告できればと考えています。
それでは今日はこのへんで!