除去食対応の種類を増やすべきです! | 西宮市議会議員・たかのしん公式ブログ

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兵庫県西宮市の若手市議、鷹野伸(たかのしん)の公式ブログ。1990年(平成2年)生まれ・34才、政党無所属、現在2期目。日々、地元・西宮を奔走しています!

この度、プロフィール写真を撮り直しました!

20号を超えたことを機に、チラシも大幅にリニューアル作業中♪

今後ともご愛顧いただければ幸いです(^ω^)

 

 

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さて、アレルギー対応について、西宮市は除去食対応の種類が少ない!という課題をお伝えしていました。

ただ、これには別の見方もあって、そもそも献立でアレルゲンを使う頻度が少なければ、除去食対応を行う必要性が低くなるんですよね。

つまり、除去食対応の食材数のみをもって一概に対応が不十分ということはできず、本市では8大アレルゲンを使わない「米粉カレー」が導入されるなど、これまでに一定の取り組みが重ねられています。

 

とはいえ、全てのアレルゲンを献立から省くことは現実的でなく、食育の観点や、子ども自身が食べられない食材を把握する機会を持つことも大事なわけで。

一定のアレルゲンは今後も献立の中に含まれるものと考えれば、やはり除去食対応の種類を増やすことは重要だと思うのです。

 

そこで私が行った質問&答弁は以下の通りです!(答弁は一部抜粋)

 

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(たかの)

全校で共通した除去食対応の基準について、卵以外の食材も加えるべきと考えるが、市の見解は。

 

(市当局)

本市では安全性が最優先されることを前提に、リスクマネジメントの観点からもシンプルな対応が重要と考えており、施設設備や人員体制を鑑み除去食対応の範囲は卵としている。また、施設設備等の課題や除去食対応のリスクを踏まえた上で、国の対応指針に基づき完全除去対応を基本としている。主なアレルギーの原因となる食材を使用している献立については、他の食材へ変更することや、献立そのものを廃止することで、食べることができる献立回数を増やすことに重点を置き、取り組んでいる。

 

その結果、直ちに除去食対応できる献立はほとんどなく、さらに種類を増やす場合には、既存の献立に対して調理工程から見直し、安全性を検証する必要がある。加えて、除去食の種類が増えることで、保護者や教職員等は今より多くの対応が求められることから、事故発生の危険性やチェックの負担が増加することが懸念される。

 

しかしながら、議員ご指摘のとおり、除去食対応はアレルギーを有する児童生徒も同じ献立を食べることができるため、有効な方法のひとつである。そのため、アレルギー対応を推進するための、あらゆる方法の可能性を排除することなく、それぞれの特性を比較した上で、学校や調理場の能力や環境において最も安全で効果的な対応を検討していく。

 

(たかの)

各校において、調理室の構造や人員体制などを精査し、全校共通の食材以外についても除去食対応の可否を検証するべきと考えるが、市の見解は。

 

(市当局)

以前の除去食対応については、学校間での格差のほか、児童生徒数の増減による食数変動等に伴い除去食対応の範囲が変わるなど、保護者への不公平感や不信感につながっていた。この状況を是正するために、安全性が最優先にされることを前提として、学校給食審議会において相当の期間を費やして協議し、全校統一とした。

 

現在のアレルギー対応については、除去食の種類だけでなく、調理作業工程や、保護者と学校が確認するアレルギーチェック表の様式、確認方法を全校統一とし、個々のプロセスにおける留意事項を具体的に明示することで、事故防止に努めている。

 

各学校の除去食対応が異なる場合、教職員や調理員は異動のたびに新たな対応や調理の手順が求められる。また、保護者と学校がアレルギーチェックを行う際に使用する「アレルギー献立チェック表」には、除去食対応が可能である献立に対して注意が表示されるが、システム上、学校ごとに除去食の種類を変えることができないため、手入力による対応が求められる。このような複雑な対応や手作業によって、保護者等の負担が増えるほか、人為的なミスが事故の原因となる恐れがある。

 

除去食の対応は、児童生徒の状況や施設設備等を鑑み学校長が判断するが、状況は常に変化する。各校が個別に実施する除去食対応やその変化に対して、教育委員会が常時正確に把握し続けることは困難であり、適切な指導や環境の整備を行うことができず、危険な除去食対応が行われることが懸念される。

 

このように、学校ごとに除去食対応を変えることによって、事故の危険性が高くなることが考えられるため、実施は困難であると考えるが、1人でも多くの児童生徒が給食を食べることができるよう、引き続き主なアレルゲンを使用しない献立や除去食対応など、検討を進めていく。

 

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そして答弁の内容をふまえ、以下の通り意見・要望を述べてまいりました。

当局とは見解が相違する部分も多くありましたが、この問題提起がアレルギー対応の強化につながることを切に願いますm(_ _)m

 

(たかの)

アレルギー対応における除去食の有効性はお認めいただきましたが、学校ごとに対応を変えることは困難とのことでした。各校での個別対応ができないということであれば、やはり全校統一の基準を底上げする必要があるのではないでしょうか。基本的には献立の見直しによって対応していくという教育委員会の考えも一定は理解しておりますが、除去食対応を行っていないために、エビやイカがメニューに出る度、代替食としてお弁当を作っている保護者の方々がいらっしゃいます。仕事をしながら子育てしている保護者が多い現在、日々の負担を軽減する施策は重要度を増しています。実際に、今回の質問は、保護者の方からの切実なお声を受けて取り上げたものであることを、改めて申し上げておきます。安全性にはもちろん配慮しながら、可能な限り、アレルギー対応を強化していただくよう要望します。