市立高校教諭の不祥事を追及しました | 西宮市議会議員・たかのしん公式ブログ

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兵庫県西宮市の若手市議、鷹野伸(たかのしん)の公式ブログ。1990年(平成2年)生まれ・34才、政党無所属、現在2期目。日々、地元・西宮を奔走しています!

本日は決算特別委員会・教育こども分科会でした。
先日公表された市立高校教諭の不祥事について、この場で追及してまいりました。

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以前から問題視されている市職員や教員の不祥事が、今年に入ってからも続発しており、「どないなってんねん…」という状況が続いています。
そんな中、9月5日に教育委員会から2件の不祥事(いずれも市立高校)が報告されました。(詳細は写真参照)

①酒気帯び運転
59歳の男性教諭が、6時間飲酒したうえで自家用車を3時間以上運転。事故を起こしたが自ら警察へは通報せず、3時間後に近隣住民の通報で警察官が到着。3ヶ月以上、校長に報告せず。⇒懲戒免職

②女子生徒との不適切な関係
28歳の男性教諭が、部活動を通じて知り合った他市の女子生徒に対し、「LINEでの私的なやりとり」「2人で食事に行く」「手をつなぐ」「肩を抱くようにする」「2人だけで自家用車に乗る」といった行動をおこなったもの。女子生徒から部活動顧問へ相談があり、事案が判明。⇒停職3ヶ月

どちらも悪質な事案であり、綱紀粛正が必要なことは大前提です。
とはいえ、①については職務外の違法行為であり、教育委員会としてもなかなか具体的な対策は取りづらいのが実情だと思います。
一方で、②については仕組みやルールで防ぐ余地があったのでは?と思えてなりません。
そこで、再発防止も視野に、以下のやり取りを行いました。






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(たかの)
生徒との関係性が深くなりすぎた背景には、LINEで個人的なやりとりをしていたことがある。教員と生徒が個人の連絡先を交換することは禁止されているのでは。

(教育委員会)
教職員が児童生徒と個別に連絡を取り合うことは禁止されている。

(たかの)
そのルールは、他校の生徒に対しても同様か。

(教育委員会)
自校の児童生徒だけでなく、他校の児童生徒についても該当する。

(たかの)
そのルールに違反した時点で、処分するべきではないのか。

(教育委員会)
私的なやりとりについて「懲戒処分の指針」の標準例には載っていないが、通知では禁じられている行為であり、信用失墜行為に該当するものと考えており、調査・対応を検討する。

(たかの)
児童生徒個人の連絡先を、教師が知るという機会は、実態として学校現場ではあるものなのか。

(教育委員会)
…(略)…部活動指導においては、急な連絡を取る場合等はあるように聞いている。

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そもそも、個人的に連絡を取ってること自体がおかしいんですよ。
連絡事項は学校で伝えればいいし、何か急ぎの用があれば保護者に電話すればいいじゃないですか。
携帯が無い時代でも学校や部活動は運営できていたんだから、こうした不祥事の温床となる連絡先の交換は明確に禁止するべきです。
ってか、普通に会社で仕事してりゃ、個人の携帯でお客さんに連絡することなんて考えられなかったですけどね…

もちろん、家庭環境が複雑な場合や、生命・身体の安全を確保すべき場合等、どうしても個人的な連絡が必要な事態は想定されます。
教育現場という特殊性に鑑み、これらのケースまで処分せよとは言いません。
しかし、県からの通知等でも、そうした個別の対応を行う場合には管理職への相談・報告を求めており、あくまで例外的な取り扱いと位置付けるべきです。

その意味で今回、連絡先の交換について「信用失墜行為に該当する」との公式見解を引き出せたことは、意味があったと思っています。
ほんとこれ、徹底してくださいよ…!

確たる証拠があるわけではないし、教育委員会も公式の場では答弁できないだろうけど、生徒とLINEでやりとりしている教員は、きっと今回処分された人だけじゃないと思います。
いや、それどころか、個人的な連絡が常態化している場合もあるのでは。
確かに便利だろうし、ほとんどの教員は節度を持って距離感を保っているのだろうけど、このような事態を招いてしまった以上、襟を正さなければなりません。

連絡を取ること自体が禁止されていれば…それを周囲が厳しく言っていれば…この女子生徒が傷つくことも、若い教員に処分歴を残すことも無かったかもしれない。
そう思うと残念でなりませんし、こうしたルールは厳しすぎるくらいがちょうどいいのだと思います。

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②の事案は停職ですから、いずれこの教員が現場復帰することも見込まれます。
事態の重大さを深く認識し、猛省させるよう要望して今回の質疑を終えました。

それでは今日はこのへんで。