カレンダー的には3連休の真っ最中、皆様いかがお過ごしでしょうか。
お休みの方も、お仕事の方も、暑さには本当に気を付けてまいりましょう…!
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さて、市役所には、様々な「○○計画」「●●プラン」「△△構想」といった類の資料が存在しています。
4年前の新人議員説明会でこうした計画類を大量に配布されたのですが、こんなにたくさん計画作る意味あるんかなぁ…めっちゃ職員さんの労力とお金かかってそうやなぁ…という違和感を覚えたこと、今でもよく覚えています。
そしてその思いは、計画策定や見直しの報告を受けたり、様々な分野の政策を調査したりする中で、どんどん大きくなっていきました。
計画を策定すること自体が目的になっていないか。
計画をキレイにまとめることが仕事と思っていないか。
そんな感覚を抱いたことは一度や二度ではなく、その都度、委員会等の場で指摘を行ってきました。
最近議論になったところでは、総合計画の後期基本計画が代表的な事例ですね。
2023/7/8「その計画、本当に意味ありますか??」
その計画、本当に意味ありますか?? | 西宮市議会議員・たかのしん公式ブログ (ameblo.jp)
しかし、こうした問題提起を続ける中で、この課題は個別の計画に対して改善を求めるより、全庁的な見直しが必要ではないかと考えるようになりました。
そこで先日、議会事務局の協力を得て、市役所の全部署に対して計画策定の現状について調査を実施しました。
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内部の事務的な規程などを除く、外部に公開することを前提にした「計画」類について回答を求めたところ、その総数は127件にのぼりました。
そして、策定に要した委託料はなんと合計約3.9億円!!印刷費は約1,700万円!!
コンサルや調査会社に一部委託していることは知っていたけど、まさかここまでの金額に膨れ上がるとは…
この金額には、策定年度が古すぎて不明なものは含んでいませんし、他にも審議会委員への報酬などが加わりますから、実際にはより多くの費用が計画策定に投じられています。
いやいや、これだけの金額があれば、解決できる課題たくさんありますよ。。。
計画類の中には「法律で策定が義務付けられているもの」「策定が国から補助金を受けるもの」も存在します。
前者に該当するものは57件、後者に該当するものは23件、どちらにも該当しないものは52件でした。
少なくとも、この52件の計画について、絶対に策定しなければならない理由はありません。
もちろん、私はそれらの政策を不要と言いたいわけではなくて、あくまでも計画をつくることに対して疑問を呈しています。
会社員時代、こんな計画を目にすることは無く、それでも組織は成立していましたし、業務もきちんと前に進んでいました。
必要な政策を実施することと、計画を策定することはイコールではないはずです。
本件は9月議会の一般質問で取り上げるテーマの1つ。
具体例を伴って提言できるよう、現在、大学生のインターン生たちと一緒に、対象の計画類を1件ずつ読み込んでいます。
必要性を精査するとともに、「策定するとしても、内容は簡素化できるのでは?」といった観点でも事例をピックアップしているところです。
有意義な答弁を得られるよう、引き続き準備に全力を尽くしてまいります!