市営住宅の更新には、多額の費用が必要ですが… | 西宮市議会議員・たかのしん公式ブログ

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兵庫県西宮市の若手市議、鷹野伸(たかのしん)の公式ブログ。1990年(平成2年)生まれ・34才、政党無所属、現在2期目。日々、地元・西宮を奔走しています!

猛烈な寒波が襲来しています。
報道によれば、主要な交通機関もあす運休の可能性があるとか…?
この地域に住んでいて、寒さがここまで大きなニュースになった記憶はあまり有りませんね。
市からも情報が発信されていますので、画像とURLを掲載しておきます。

◇寒波に伴う降雪及び路面凍結時などのごみと資源の収集について
https://www.nishi.or.jp/kurashi/gomi/gominoshushu/oshirase/08304872023012.html



◇水道管の凍結にご注意ください!
https://www.nishi.or.jp/kurashi/suido/shiyogaido/toketsu.html

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さて、前回までに引き続き、施策研究テーマの報告書からお届けしてまいります。
市営住宅の整備・更新についての提言ですね。

◎整備等に必要な財源を捻出するためにも、集約によって生じた余剰地や、廃止後の跡地については売却・賃貸等によって活用しなければならない。今年度の管外視察で訪れた東京都をはじめ全国的にはそうした事例が多く、本市でも一部の住宅跡地が分譲されたり、貸し付けされたりしているが、今後は大規模な住宅に限らず全ての建替・廃止において公益目的以外の土地利用も検討するべきである。

⇒本市の建替事業は、いくつかの住宅を集約していく手法を採っているため、余剰地や跡地が生まれます。これを活用しない手はありませんよね!これまでの事例では、福祉施設や保育施設に転用されたり、分譲地として売却されたりしていますが、街づくりや行政課題の解決にも寄与しながら、市の収入を最大化しなければなりません。特に、過去の市営住宅では建蔽率・容積率に余裕のある物件が多いため、以前の規模や用途にとらわれることなく、高度利用して土地を有効に「活かしきる」観点が非常に重要です。こうした取り組みを大規模に行っているのが東京の都営住宅であり、昨秋の管外視察にも盛り込みました。
※管外視察の報告書はこちらから
https://www.nishi.or.jp/nishinomiyashigikai/session2/session2_06/shisatsu-hokoku.files/2022sisatuhoukoku-kensestu.pdf

◎集約のための新しい住宅の整備は、施設総量や維持管理費用の増大を招く他の公共施設の新築と異なり、それらを縮減するために行う先行投資である。ついては、住宅廃止・入居者移転の円滑化と、跡地等の活用によって生み出される金銭価値を考慮して費用対効果を判断するべきであり、全庁的に投資的経費を抑制する傾向の中でも、一定の金額を確保すべき事業である。投資的経費を削減するために建替事業を中断することで、住宅数が減らずに維持管理費用が増大すれば、結果的には市の支出が増えかねない。

⇒これは見逃されがちなポイントかもしれません。私は基本的に、大規模な投資事業には懐疑的な立場です。人口減ってくんだし。建てちゃったら、維持費用だってかかるんだし。必要以上に豪華絢爛な公共施設を整備しようとする動きには、これまでも厳しく向き合ってまいりました。ただ、この市営住宅を集約するための建替は、意味合いが違うと思っていて。減らすために、建てるわけですよね。まさに先行投資。これを市全体の「投資的経費を削減する!」という流れの中で、他の建築物と同じような、単なる支出としてとらえるべきではありません。行政的な考え方だと、そのように整理されてしまいそうなので、警鐘を鳴らしておきます。

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想定以上に長文となったため、気づけば本件はシリーズ化しておりますが、、、
(もともと1回でまとめるつもりだったのに、すでに3回目。笑)
次回でこちらのご報告は完了する予定です!

それでは皆様、本日から明日にかけては、くれぐれもお気をつけてお過ごしくださいませ!