月曜日から≪市政報告13号≫での駅立ちを開始しています。
毎朝5時半起きだと、生活リズムが整ってよい感じ。笑
たくさんのお受け取り&お声がけありがとうございます。
8月下旬までかけて実施していきますので、お見かけの際は是非よろしくお願いいたします!
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さて、本日は7月28日の建設常任委員会で報告された内容をお届けします。
テーマは西宮中央運動公園と、中央体育館・陸上競技場等の再整備事業についてです。
171号線沿いの河原町に位置する西宮中央運動公園は、6haを超える大規模な公園で、敷地内には体育館・武道場・スポーツセンター・陸上競技場・テニスコート・多目的グラウンドが存在しており、西宮市におけるスポーツの拠点的な場所です。
西宮市民や、市内の学校に通っていた方の中には、利用したことがある方も多いのではないでしょうか。
整備された時期は、陸上競技場が1957年、テニスコートが1963年、中央体育館が1965年で、老朽化への対応(再整備)が必要となっています。
各スポーツ施設も含めた公園の一体整備については、ずいぶん前から構想が存在しました。
2009年度に始まった第4次総合計画の段階で、すでに「新中央体育館と新陸上競技場については、市民要望を的確に捉えて、中核市にふさわしい施設整備の検討を進める」と明記されています。
なにぶん100億円を超えるプロジェクトで、関係者も多いものですから、様々な議論や検討があったようですが…2016年に「基本構想」、2018年に「基本計画」が取りまとめられ、ついに具体的な動きが始まりました。
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しかし、2019年8月に大きな出来事が起こります。
中央体育館をホームとしていたプロバスケットボールチーム「西宮ストークス」が、ホームアリーナの移転を発表したのです。
プロバスケットボールリーグの「B.LEAGUE」がB1参入基準を見直し、年間売上12億円・平均入場者数4,000人以上という非常に高い条件を設定したため、「中央体育館が再整備されても、到底この水準を満たすことはできない…」という事態が発生。
ストークスとしても苦渋の決断だったと思いますが、より自由に興行できる他の大規模アリーナを探すことになりました。
この時点での再整備計画は、ストークスが本拠地として活用することを見据えた内容となっていました。
体育館の延床面積は現在の約4,600㎡から約15,000㎡へ。
観覧席は1,344席から3,500席以上へ、大幅に増加させる予定でした。
もちろん体育館の機能の増強は、ストークスだけでなく市民や各団体から寄せられていた要望ですが、ここまでの規模を目指した背景として、ストークスの存在が大きかったことは間違いありません。
そのストークスが新中央体育館を本拠地としない…となり、市は計画の見直しに着手。
2019年10月には、延床面積を約13,000㎡に、観覧席を3,000席以上に縮小する方針を示しました。(それでも、現在の体育館よりはだいぶ大きいですが)
その他の事項にもいくつか見直しを加え、いよいよ入札へ…!という段階に到達しました。
しかし、さらに追い打ちをかけるような事態が起きてしまいます。
それが、2020年に入ってからの新型コロナウイルス感染症の影響でした。
感染症対策や各種支援策に多額の費用を要すること、今後の財政状況が不透明となったことから、大規模な投資事業をいったん見合わせることになりました。
その中にこの中央運動公園の整備事業も含まれており、2020年6月以降、またもや進捗がストップしていました。
今回の報告は、改めて事業に着手するため再検討案の概要を示したもので、いくつかの見直しが行われています。
2019年10月時点の計画案に比べて、体育館は
延床面積:約13,000㎡→約11,000㎡
観覧席:3,000席以上⇒1,500席以上(+興行主による仮設席)
と縮小され、駐車場も
400台以上(立体駐車場必須)→300台以上(立体駐車場は任意)
となりました。
今後は10月に再検討の結果が示され、12月に実施方針・要求水準書(案)を提示。
来年3月に、入札公告が行われる見込みです。
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長々と経緯を書いてきましたが、簡単にまとめれば「めっちゃ大きい体育館つくろうとしてたけど、ストークスの移転やコロナの影響を受けて、段階的に計画案を見直し。今よりはかなり大きくなるけど、当初の計画に比べればだいぶ縮小された。」ということです。
私は議員になったのが2019年で、大きな流れ(前提となる条件)はほとんどそれまでに決まっていたため、この議論に深く関わる機会はありませんでした。
しかし、ここからはいよいよ具体的な検討が始まりますし、審議が行われる常任委員会の委員長も拝命しておりますので、責任を持って取り組んでまいります。
私としては行政が投資する以上、中央体育館の位置づけは「市民のための施設」だと思っています。
興行的な利用も否定はしませんが、あくまでも施設整備は「小中高の行事や、市民が日々のスポーツに利用するために、どれくらいの規模感が必要か?」という視点で検討するべきです。
ちなみに、アミティホールでも同じことを主張しています。
その意味で、今回の見直しは一定評価できるものだと考えています。
一方で、進捗に制限をかけている間にも物価や建築費は上昇を続けており、整備費が膨れ上がっています。。。
だからこそ、過大な水準となっていないか?のチェックを続けるとともに、本件は民間によるPFI事業で実施されますので、その提案に期待したいと思います。
それでは今日はこのへんで!