「西宮市の公用車多すぎ問題」の続きです。
この件、現在ポスティング中の市政報告第12号に掲載したところ、多くの方から反響を頂いております。
やっぱりおかしいですよねぇ。。。
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なんでこんなにも台数が多いのか。
私はその要因に「車じゃなくていい用事にまで、公用車を使っている」現状があるのではと考えました。
政策の作り込みは、仮説→検証の繰り返し。
そこで私は公用車の運転日誌を取り寄せ、1台ずつの運行状況を調査することにしました。
紙ベースの部署が多くて大変でしたが、インターン生たちの協力も得て、数千ページの日誌を精査する日々。
結果、やっぱり不適正な利用実態が見つかりましたよ…
最も目立ったのは、超・近距離での移動。
片道2km以内の利用が多いこと…これは徒歩か自転車で移動すべき距離ですよね。
もちろん荷物運搬とか、市民の生命・安全にかかわるような事態なら、近距離でも車を使えばいいと思うのですが。
ヒアリングしてみると、そうした「車じゃなきゃダメな事情」のない事例がいくつも出てきたんですよ。
市役所から久保町・鞍掛町・浜脇町・津田町って、むしろチャリの方が早いような(´-ω-`)
また、市には出先機関がいくつもあって、そうした現場と市役所の往復に使われるパターンも多いのですが。
教育文化センター(中央図書館のところ)は市役所のすぐ近くだし、アクタやプレラみたいな駅前施設なら電車で行けばいいはず。
「車の方が楽やん」という感覚だけで、移動手段を選んでいるような気がして仕方ありません。
その積み重ねが、過大な利用、そして過大な台数につながっていると思うのです。
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日誌を調査していく過程では、別の問題も見つかりました。
やっぱり一次情報に触れるって大事ですね…
それは、運転手が専属している「共用車」の使われ方です。
共用車は職員が自分で運転する車に比べて運転手の人件費も必要ですから、当然、特別な場合にしか使われません。
市長の送迎や長距離移動等なら理解できますが、今回発見した案件は明らかに不適切でした。
その事案は、秘書課が「フレンテ西宮→塩瀬支所」の移動に、調査対象期間の3ヶ月で共用車を9回も利用したもの。
目的は、日本語指導者養成講座(研修)の確認及び研修参加のため。
乗車したのは、職員1名と日本語コーディネーター1名。
利用は片道だけで、帰りは公共交通機関を利用。
…つっこみどころが多すぎる。。。
フレンテも塩瀬支所も、JRの駅前です。
尼崎で乗り換えて、40分くらいでいけまっせ。
場合によっては車より早いんじゃ…ってか帰りに電車使ってるなら、行きも電車でえーやん!
日誌上、出発時間は10:45でしたから、「めっちゃ朝早い」とかってわけでもなさそうですし。
仮に、どうしても車を使わなあかん理由があるとしても、運転手付きである必要性は全くありませんよね。
他の部署なら当然、自分たちで運転しているような距離なわけで。
9回も運転手付の車で優雅に移動して、何も違和感を持たなかったのかなぁ…
担当課を問いただしたところ、職員が運転に自信のないことや、車中で外部のコーディネーターと打ち合わせしていることを理由に挙げていましたが、それなら運転に自信のある職員を担当にするか電車で移動すればいいし、打ち合わせは別でやってくださいって話ですよ。
ほんま、この感覚は理解に苦しむ。。。
状況を改善するために、利用基準の明文化や全庁的な方針出しが必要だと考えていますが、そうした提案は最後の回にまとめてお伝えします!
まずは問題点をしっかり出し切ってまいりますので、次回もどうぞお付き合いくださいませ!