ただいま予算審査の真っ最中。
私の所属する建設分科会は今日・明日の2日間に分けて開催されています。
市営住宅や水道事業関連など、重要なテーマが目白押し。
そちらのご報告も行いたいところですが、まずは一般質問の内容を続けてまいります。
新型コロナ対応の検証について、前回までの投稿では質問⇒答弁(市長・教育長)⇒再質問⇒答弁(市長)⇒再質問⇒答弁(市長)⇒意見をお伝えしてまいりました。
今日はその続き、再質問⇒答弁(教育長)⇒再質問⇒答弁(教育長)⇒意見です。
それでは、早速どうぞ!
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(再質問)
先程のご答弁で、教育委員会ならではの意思形成過程として、教育委員や校長会役員との意見交換について触れられていました。こうした場で、簡易給食について問題視する声、他の市と同じように通常通りの給食を提供すべきではないのか、そうしたご意見はなかったのでしょうか。
(答弁要旨・教育長)
先ほども言いましたように、午前中の事業でしたので、それについては特に意見はございませんでした。阪神間は確かに午後の授業をやっておりましたので、給食を出しましたけれども、姫路市も同じように午前中の授業で給食を出さなかったので、私たちも同じような対応を考えて、校長会でも話はしましたけれども、先ほど言いましたように、教育委員さんもそれで納得していただきましたので、そういう対応をしたということです。
(再質問)
先ほど「何か出せないか」という部分については、市長から教育委員会さんあるいは教育長に相談があったという経緯をお聞きしました。それ以外に、実際に内容を決めていく過程で、市長事務部局との意見交換や協議というのは、何かしら行われたのでしょうか。行われたのであれば内容も含めてお願いします。
(答弁要旨・教育長)
市長部局とは特に話はしておりません。給食担当のところとどういうことが出せるのかと、いけるのかということで話はしましたけれども、給食室が使えないので、外部からのものを出すということだったんですけれど、急に言われてもすごい数なので、いっぺんにそれだけ出せるかという問題もありましたし、ですから希望者に出そうかということで計画したということです。確かに言ったように、いろんなものが揃えられなかったというのは現実にありましたので、できる限りのことは検討の中でやりましたけれども、そこまでが限界だったかなというふうに思っております。
(意見)
教育委員会さんや校長会役員の方々との中では、特に大きな異議は出なかったと。そして市長事務部局との具体的な協議、意見交換なども特に行われていなかったというご答弁と受け止めました。あえてこの点をお聞きしたのは、先ほどらい申し上げております、内部だけでの議論による弊害が、教育委員会ではより顕著に見られるように感じているからです。教育行政の独立性が求められることはもちろん理解しておりますが、こうした危機対応においては、平時以上に様々な観点から検討を加えること、市民の受け止め方に思いを馳せることが重要であると指摘しておきます。今回の質問は、これまでの2年間にわたる新型コロナ対応を振り返るものでした。私は日頃、議会での質問について、課題を具体的に指摘し、その後の改善につなげることを、強く意識しています。その意味で、今回のように「あのとき、こうすべきだったのではないか」という後出し的な訴えは、本来、あまり好むものではありません。にもかかわらず、あえて今回、こうした問題提起を行ったのは、同じような事態を2度と招いてほしくないと、心の底から強く思っているからです。どうすれば、一連の失敗を回避できたのか。一つずつの事案について深く考え抜いた結果、全てに共通する要因として、政策決定過程の問題が浮かび上がってきました。まだまだ新型コロナへの対応が続く中、反省を活かしてすぐにでも改められる点は、改善していただきたいですし、今後どこかのタイミングで示されるであろう、新型コロナ対応についての包括的な検証では、本日取り上げた観点を盛り込んでいただくように強く要望します。その際に必要なのは、失敗は失敗だったと正直に認め、何が問題だったのかを徹底的に掘り下げることです。通り一遍の振り返りではなく、本質的な課題を洗い出すことで、感染症対応のみならず、本市の危機管理全般に対して意義のある提言が行われることを期待します。
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今回は政策決定過程を問う質問だったので、その部分を突っ込むことはしませんでしたが、やっぱり「簡易給食だけでも出したんやから十分やろ!」というのが本音なんでしょうね…
市長も「素晴らしい対応を今回してもらったと思います」って答弁してましたし。
地域の方々からお話を聞く身としては、だいぶ感覚がズレてるよなぁ…と感じざるを得ません。
そうならないために、やっぱり色んな人の視点で、施策を検討することが必要だと思うんですよ。
限られた内部の人間だけで物事を決める。
批判的な意見は受け入れられない。
一連の失敗を引き起こしたのは、そんな組織風土です。
今回の提言が、闊達に意見が交わされる、本当の意味でオープンな役所へ生まれ変わるきっかけとなるよう願っています。
それが、結果として市民の想いに沿った施策の展開、そして住みやすい街の実現につながるのだと信じています。
それでは今日はこのへんで!
