本日から新年度。
新生活を迎えられた皆様のご多幸をお祈りいたします!
桜も満開で、いつもだったら明るい気持ちとなる季節ですが、今年は新型コロナの影響が大きく影を落としています。
ここ1~2週間で感染者数が増加傾向となる中、特に西宮は深刻な状況です。
本日の夕方には「まん延防止等重点措置」の適用が決定され、県内では神戸・西宮・尼崎・芦屋が対象となる見込みとのこと。
報道によれば、全国で指定は6市のみの予定ということで、いかに西宮が危機的な水準かが見て取れます。
引き続き、警戒を強めてまいります。
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さて、本日からは一般質問のご報告、「内部公益通報制度の強化について」をお伝えしてまいります。
内部公益通報とは、市職員が庁内の不正や法令違反等を通報する制度で、本市では2006年に運用が始まりました。
制度の仕組みはこちらの写真をご参照ください。
この中で、気になるのは西宮市の通報実績が著しく少ないということ。
16年間でなんと1件のみなんですよね…同様の制度は他市にもありまして、過去3年間の件数を比較すると、神戸市107件・姫路市18件・明石市7件。
やはり本市の少なさは際立っています。
通報がないということは、通報されるような問題がないということなのでしょうか。
もしそうなら、それは素晴らしいことです。
しかし、ここ数年間、残念ながら西宮市役所は不祥事だらけ。
つい先日も、市立学校教諭による通勤手当の不正受給が発覚しています。。。
議場で読み上げた、過去3年間の不祥事リストはこちらです。
≪2018年≫
当時の人事部長が、女性職員へ不適切な行為。
土木局職員が、超過勤務手当・通勤手当を不正受給。
市立中学校教諭が、女子生徒が着替える教室を盗撮したとして逮捕。
市民局職員が、ビルのトイレで盗撮行為をしたとして逮捕。
市立小学校教諭が、学校トイレで女子児童を盗撮したとして逮捕。
健康福祉局職員が、同僚の財布から現金を窃盗したとして逮捕。
≪2019年≫
土木局職員が、工事の入札情報を業者に漏洩したとして逮捕。
上下水道局職員が、工事の入札情報を業者に漏洩したとして逮捕。
上下水道局職員が、他人の敷地に不法侵入したとして逮捕。
市立学校事務員が、出勤簿を改ざんし、休暇を不正取得。
市立学校調理員が、同僚の財布から現金を窃盗したとして逮捕。
産業文化局職員が、現金を横領し、還付請求書を偽造したとして逮捕。
市立病院看護師が、食料品店で万引きしたとして逮捕。
≪2020年≫
環境局職員が、勤務時間中に職場を抜け出し、ゴミ収集車を私的使用。
環境局職員が、酒気帯び運転を行ったとして逮捕。
監査事務局職員が、持続化給付金を騙し取ったとして逮捕。
市民局職員2名が、マイナンバーカードを不適正な手法で交付。
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あまりにもひどい現状の中で、組織に問題が存在しないということは有り得ません。
内部公益通報の実績がないのは、問題が存在しないのではなく、制度が十分に機能していないことの証と捉えるべきです。
制度が機能していない要因を、私は以下の4つではないかと考えています。
・通報した職員が必ず守られるという「秘匿性」
・通報すれば事態が好転するのではという「期待度」
・制度へ容易にアクセスできる「使い勝手」
・対象者に制度の存在を知らしめる「周知・広報」
中でも最も重要なのは1番目の「秘匿性」です。
この部分について、次回以降、詳細をお伝えしてまいります!