今月から、NPO法人ドットジェイピーを通じて、大学生のインターン生を受け入れています!
大学の長期休みを活かして2ヶ月間、議員と活動を共にし、見識を広げるという取り組みです。
実は、私も大学時代にこの議員インターンに参加しておりました(ちなみに、その時の受入先が、いま同じ会派で活動している澁谷議員)。
その経験が大きな財産となっているので、恩返しの意味も含めて、いずれはインターン生を受け入れたいと思ってたんですよね。
せっかく貴重な時間を使って参加してくれているので、「ただ議員の手伝いをするだけ」とか「いろんな場所に行くだけ」で終わらないように、しっかりと向き合って、一緒に成長していきたいなと。
皆さんとお会いする場にも、ご一緒させていただくことがあるかと思いますので、どうぞ宜しくお願いいたします!
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さて、先日から続けている「自治体におけるICT活用」の続編です。
今日の内容は、昨年11月に関東方面の自治体や総務省を訪問した管外視察での学びが多く反映されています。
また、先週には中之島にある「富士通デジタル・トランスフォーメーション・センター」にお邪魔して、ソリューションを提供する企業側の視点から、最新の動向をお伺いしました。
ICT、特に現在注目を集める「RPA」ですが、導入することが目的ではなく、あくまで行政改革の手段の一つ。
大切なのは、組織や業務のスリム化・市民サービスの向上・職員の働き方改革などに、きちんと効果を発揮できるかどうか、です。
そうした意識のもとに「導入の効果を最大限に高める・有効な取組みとする」という視点から、私も調査・研究をしているところです。
現在も当局とは意見交換を続けているところですが、代表的なポイントをいくつか示してみたいと思います。
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〇そもそも、業務フローの整理・標準化が不可欠
RPAは、業務の手順をソフトウェアに「シナリオ」として登録し、処理を自動化するというものです。
そのため、対象業務の手順を可視化することが必要ですが、実際には「部署によってフォーマットが違う」「それぞれの職員さんによって進め方が違う」というパターンがかなり多いようなんです。
私自身は市役所職員として働いたことはありませんが、各所からのお話を聞いたり、自分の経験と照らし合したりしても、そんな状況は分かる気がします…
この点、RPAを導入している自治体さんも、関係する事業者さんも、皆さん口を揃えて仰るんですよね。
「業務フローの整理・標準化」、これこそが全てのスタートといえそうです。
〇対象業務の選定がポイント
RPAが最も効果を発揮するのは、「定型的で単純な作業の繰り返しだけど、やたらと時間だけはかかる業務」だと思っています。
当然、導入にはコストも発生しますから、大きな効果を生む業務からスタートしていくのが自然です。
そうなると、「どの業務に導入するのか?」が重要となってくるわけですが、今のところ西宮では、各部署からのヒアリングを中心に、現場から申し出のあった業務に導入しているそうなんです。
西宮が全国で初めて導入するなら、このやり方で致し方ないと思うんですが、すでに他の自治体の先行事例がある中では、そこで成果の見られた業務に導入していくという流れの方が、スムーズなのでは?と考えます。
〇全庁的な意識とバックアップ体制
市役所には、前例主義と言うか、どうしても新しい取り組みに躊躇する雰囲気が有ります(まあ、行政に限ったことではありませんが…)。
RPAも、導入するには当然打ち合わせや細かな作業が必要になりますから、現場が「わざわざこんなことせんでも…」という感情を抱くことは理解できます。
だからこそ大切なのは、はじめに取り組んだ業務で「こんなに効果が出るんや!」という成功体験を生むことと、これは市役所全体の方針!と位置づけを明確にすることだと考えます。
その意味で、いま実行計画を策定中の「行政経営改革」には期待したいところだし、そこでICT活用の本気度・具体論を示すべきです。
また、西宮では「シナリオ」の作成をシステム部門が引き受けるとのことなので、現場への負担は少なそうですが、こうした市役所全体のバックアップ体制が、成否の鍵を握っているのは間違いありません。
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他にも、コスト面やRPAツール(ソフト)の選定、OCRやAIとの連動など、論点はいくつもありますが、いま特に重要と感じる点を3つ挙げてみました。
このあたりをしっかり整理できれば、必ず意味のある取り組みになると思っています。
今日はここまで。
次回は、RPA以外のICTについて取り上げる予定です!

