引退会見で感じた事 | 氷上の語り部 ~高橋大輔さんを応援中~  

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大ちゃんへの思いを書いています。
日常感じた事もたまに書くかも♪

これは、大輔氏の引退会見を見て自分は何を思い、感じたのかを記録したものである。


朝、突然舞い込んできたニュースに翻弄された一日。
大輔氏の引退、あまりに唐突で心の準備もないままに飛び込んできたニュースだった。

大輔氏本人が言葉にするまでは信じたくない、そう思いながらも徐々に落ちて行く心を抱え、その時を待っていた。

覚悟はしていた、はずだったし、現役続行より可能性の高い決断になるだろうと思ってもいた。
けれど・・・
試合の緊張感の中、凛と美しく、リンクに向かう姿を今一度拝見したいという思いを拭い切れない。
一ファンの勝手な思いでありエゴであるのは承知しているが・・・。

引退会見の大輔氏は終始晴れやかな清々しい笑顔だった。
一つ一つの質問にいつも以上に言葉を選び、丁寧に答えていく。
その様子を見て、大輔氏の声を聞いて思ったのは、想像を絶する努力をし、それでも報われない時も多かったはずなのに、信じられないほどに純粋で懸命で優しくて穏やかで粋で男気があって正直で賢明で強くて美しい人なのだろう、という事だ。
スケーターとして唯一無二の存在であるのは勿論だけれど、人としても唯一無二と言えるのではあるまいか。
傲慢という言葉がこの世に在る事を忘れそうだ。
そういう人だと知っているつもりだったが、まだまだ認識が甘かったと思わずにはいられない。

何の取りえもない自分だけれど、大輔氏の素晴らしさが分かる人間でいられた、もうそれだけで自分を褒めてやりたくなった。
誇れるものなど何もないけれど、大輔氏のファンだと言える自分は誇りたい、そう思う。

スケートへの情熱が本物だったのかを見極めたい、それが大輔氏の思いだと知る。
現役に未練がないわけではないとも言っていた。
今までの流れのままに現役を続けてもモチベーションを維持する事は出来ない、維持出来なければ戦えない、戦えないのであれば退くしかない、という判断だったのではと推測している。
退いて数歩離れたところから、今まで自らが続けて来たスケートに情熱を傾ける選手達を見て、自分が何を思うのか、そこに夢への架け橋が見える、そう思っているのではなかろうか?
見つけてほしい、自分の心のままに。
何者にも惑わされる事なく、邪魔をされる事もなく、ただ己の思いのままに。

大輔氏が見つける夢への架け橋がどんな物であろうと、共に渡ろうと決意を新たにしたファンは多いだろう。
というより、皆が共に渡る事を望んでいるのだろうと思う。
「頭の片隅にでも・・」ファンに対してそう語った大輔氏、ここはファンとして抗議したいところである。
片隅どころか頭の中から生活に至るまで大輔氏に支配されているようなファンが多いのだから。
いつになったら分かって下さるやら。
そこだけは傲慢で良いのに、ファンは離れない、離れてくれと頼まれても簡単に「はい」と言うファンはいないのだから。
どれほどファンが増えても傲慢になる事なく、感謝の気持ちを忘れない、それが大輔氏なのだけれど。

引退する決断をしたのは9月の半ばだったらしい、それでも今日まで黙っていたのは、地元の皆様の前で自分で伝えたかったからだと。
大輔氏らしいな、と感じた。
原点への感謝を決して忘れない、その一途な気持ちに人はまた大輔氏に惹かれ手を差し伸べたくなるのだろう。
そこに計算は微塵もない、それもまた大輔氏なのだ。

まとまりもなく思い付くままに書き連ねてきたけれど、正直なところ心の平静は全くもって保たれてはいない。
大輔氏のニュースのあれこれを見ては一人で涙し、ただただテレビの前でボーと過ごした一日だったのである。
大輔氏の新たな門出ともなるのだから、笑顔でこれからの長い人生に幸多かれと拍手を贈るべきなのかもしれない。
だが、今日だけは何とも言えない喪失感に身を任せたい。
明日になったら、明日こそは笑顔で門出を祝おう。
大輔氏が渡るであろう夢の架け橋に思いを馳せながら、その日を楽しみに待とう。

最後にこれだけは言いたい。
「ありがとう」と。
大輔氏への感謝の思いは一言で伝えきれるものではない、けれど「ありがとう」に代わる、「ありがとう」以上の言葉を知らないから。
大きな声で、ありったけの思いを込めて言いたい、「ありがとう」
でも、「お疲れ様」はまだ言えない。
個人的な勝手な思いではあるけれど、大輔氏が現役に未練がないわけではない、と言った以上、まだ終わっていない気がするからだ。
大輔氏が新たな夢を見つけ歩きだすその日まで「お疲れ様」の一言は言えない、そんなふうに思っている。
だから今は「ありがとう」だけを。

大ちゃん、ありがとう!!!!