ゴルフ指導者は皆研究者になれる | 高野裕正 ゴルフコーチ兼トレーナーのブログ    ~~クラブと身体からスイング運動を掘り下げる~~

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先週の木曜日はMY SWINGという3Dスイング解析のデモ(by Peterさんと佐々木さん)を

森プロの東京ゴルフスタジオに聞きに行ってきました。



これ

最高の大人のオモチャです。

永遠遊んでられそうです。



去年はGEARSという7、800万とかすると言われる、

ゴルフスイングのMRIと言われる解析器が話題になりました。

しかしこれはセッティングが大変で

もじもじ君みたいなタイツを着て

大掛かりなカメラセットの空間で測定するため

これはビジネス的にはしんどいなあという印象でした。

今年の頭にアメリカにTeaching & Coaching Summit 参加したときも

このGearsデータありきの内容が多く

データの解釈が色んなところでされているようでした。





どうせもっと簡易なやつが出てくるだろうと思ってたら

今年そのGEARSの簡易版のが日本のマーケットに参入してきた流れです。

簡易版といっても殆どの性能は変わらんらしいです。

実際のところは分かりませんが。





それで、このデータの項目を見てみると

まあ細かいこと。



Like a 大学の実験室。




大学の教授がLabで測定するようなデータが

ゴルフの現場では簡単にゲットできちゃうんですねえ。

これって他のスポーツ現場と比べると

結構特殊なことです。

3D分析だけでなく

足裏の圧力を測るのとか重心の移動を測るポータブルのマットなんかも割と普及してきています。

他のスポーツ現場ではまあこういうのを現場で測定する機会はないです。


そう

今の時代

ゴルフ指導者は皆研究者になれちゃうんです‼️







自分のレッスンする現場にはこういうのがないので

欲しいなあと思いつつ

だいたいもう分かってるから良いかあwという感じもあります。



いや、でも色んな発見や確認ができると思うので

いつかは使いたいと思っています。







データとか数字とか

定量化できるものを提示されると

さも科学的な説得力を得られたかのようですが

結局 数字を読み解く能力を持った指導者が

こういう分析機器は使いこなさないと

ビジネスの引き出しの一つ程度にしかしかならないかもしれません。

例えば肩の角度とか

部分的な側面だけを取り出して

議論するのはリスクが高く

どことどこが補い合ってまっすぐボールを飛ばしているのだとか

この人のスイングは何を拠り所にしてタイミングを取っているのだとか

この数字が真に意味するところとは

みたいなのを

きちんと解釈しなければいけません。


もっと言ったら裸の目でぱっとスイングを見た時の違和感とかの方が

結構真を付いてたりするものですし。

まあその違和感を数字で確認できる訳ですが。





僕がもしこのMY SWINGを持っていたとしても

初回のビジターのお客様には

よっぽどの理由がない限りは

使わないと思います。


数字と遊ぶ前に

もっとやることや伝えないといけないことがレッスンではたくさんありますので。



もちろんこのデータを使って

ゴルフスイングの現象、身体の動きに何が起こっているか

を解釈することはもちろん必要です。

お客さんにはやはり必要以上に数字とか無駄な情報は伝える必要はないのかなあと。







こういう分析器で得られたデータなどを

指導者同士が勉強会などでシェアして議論してっていう空気が出てくるといいなあと思います。