産土神社へ | 毎日は旅のごとし日記

毎日は旅のごとし日記

いわゆるアラフォー世代です。できれば毎日をほのぼの楽しく過ごしたいと思っております。

高千穂バスセンターから熊本行のバスに17時頃乗って

駅に着いたの20時でヨレヨレ。

歩いて宿についてさてごはん食べに行こうとしたら

めぼしいところほぼ閉まっており死ぬかとおもた。

観光客向けのお寿司屋さんでちょっとつまんだが

満足度マイナス100くらいで白目。

 

 

とりあえずさっさと寝る。

こぎれいなゲストハウスの個室で使える部屋を6千円代で

予約していたがゲストハウスということもあり

若い人だらけ。なんだか新鮮だな、これも。

 

 

自由に使えるキッチンとか居間とかあるが

聞こえてくるのは英語ばっかり。

アジア系の若者がこんなに九州に旅行に来ているとは。

 

飛行場も駅も洗練されているんだけど

街を走る路面電車がとてもキッチュでかわいい。

 

 

熊本は半導体で沸いている様子で

何かと活気があったが、

個人的にはかなり微妙な気持ちでいる。

ジワジワのっとられてるよね?

かなりやばいよね?

 

 

とりあえずこの熊本の一日はひとつとても重要な目的があってきたのだが。

 

ここからJRで1時間くらいのところに

母方の祖父母が住んでいた家がある。

30年ほど前に祖母が亡くなってから来てないので

30年ぶりに行くことにした。

 

目的は

産土神社への参りだ。

自分が生まれた最寄りの神社はその人をこの世に迎えるために

協力した神社らしく

一生守ってくれるという。

 

 

確証はないが、

多分この辺りだろうと目星をつけて行くことにした。

 

 

久しぶり過ぎて駅からの道を忘れそうだったが

遠くに見える景色で記憶がよみがえった。

30年ぶりに祖父母が住んでいて幼少期からお盆に里帰り時に来ていた家を見に行く。

 

 

すると玄関や部屋の窓枠等は一部リフォームされていたが

他の部分はそのまま残っていた。

 

 

あぁこの道をおじいちゃんと自転車乗って魚買いにいったなとか

おばあちゃんが玄関で迎えに来てくれる様子とか

大好きなシャコをどんぶりいっぱいに食べていたこととか

小さな日常の数々が思い出されてきた。

 

 

あ、そうだそうだ高校生のときに初めてひとりで飛行機に乗って

この家に来てトップテンを見ていたら日航機墜落のニュースが入って翌日飛行機で伊丹まで帰ったら大変なことになってたな・・・とかとか。

 

 

道の入り口から玄関まですごく長かった印象があったけど

びっくりするくらい短くて家もとても小さかった。

これが30年という月日の重さなんだろうな。

 

 

もうとっくに祖父母は亡くなっているけれど

色々経験させてもらったことに改めて感謝してきた。

 

 

この辺りは本当に田舎で田畑がたくさんあって

人も少なく牧歌的な空気が流れている。

 

 

予め調べておいた神社に向かったのだが

 

 

 

ビックリするくらいすばらしいところだった。

田舎の小さな神社なんだが400年以上の歴史があるところだった。

 

その頃は藩が戦いに出兵する際に数千人が無事を祈願するためにこの神社に訪れたり、全国的に貴重な伝統的な民俗芸能、お能や狂言が盛んにおこなわれいたりした由緒ある神社さんのようだった。

 

もう祖父母は亡くなり、これからどんどん私の中で消えて行く

存在であった場所でこうして真新しい出会いがあることに不思議を感じる。

 

近くに来たらまた来ようと思った。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。