スキー用語193「キャンバー」「ロッカー」「フラット」 | スキーと登山 髙波太一ブログ

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山とスキーのいろいろ

「キャンバー」とは

板を床に置き横から見た時 お椀を伏せたように
アーチ状に成形されている事を言います

 ※上反り を意味する英語
別名 カマボコ型 凸型 コンベックス

ここに重さが加わるとアーチが潰れ、
扁平に変形します
重さを取り除くと板はまたアーチ型に戻ります

接雪長が長くなる事からターン性よりも
直進の性能が高く、トップからテールまで
エッジが食い込みます

一般的なスキー板に予め備わっている構造です


「ロッカー」とは
板を床に置き横から見た時 お椀の底のように
反り上がった状態に成形されている事を言います

※ロックで 揺らす を意味する英語
ロッキングチェアー(揺り椅子)など
別名 船底型 凹型 コンケーブ

接雪長が短い事からターンしやすく
深雪ではトップが潜りにくくなります

深雪・パウダー用の板に見られる構造です

一方で反発力が無く、
加速させるような滑りには向きません
硬い雪だとトップがキョロキョロして不安定です
古くは チューリップ  開いちゃってるなどと
(悪い意味で)アダ名されました

「フラット」とは
キャンバーもロッカーも掛かっていない形状
板を横から見ると床と並行に成形されている
事を言います
ただの木の板などと同じ形であり
乗るとたわんでややロッカーになります


ダメとされていたのも 見方や配置を
変えれば有効になると言う例
伝統を大事にしつつ新しい使い方を
色々試してみるのも発見があるかもですね(^.^)


次回は194「ばね」です

スキー指導員 高波太一