スキー指導用語69「パト」「パト小屋」 | スキーと登山 髙波太一ブログ

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山とスキーのいろいろ

ここからは指導用語と少し違いますが
スキー教師が知っておくと良いと思う所を
書いていきます  

「パト」とは
ゲレンデパトロール係、及びその従事者
の事です

※巡視、巡回、見回り を意味する英語

スキー場内の安全を取り仕切り、
事故の未然防止、ケガ人の搬送、救護が
主な職務です

他 アバランチコントロール、雪付け、
拾得物管理、対人事故の仲裁など
警察と消防、救急車、土建屋が
一体になったような仕事をしています

ウェアの色により 黒服 赤服 また、背番号 
背中に十字 モービル乗り ボート引き
などとも呼ばれます

「銀色のシーズン」でも印象的に
登場しましたね


朝イチのコース巡回、防護マット、
仕切りネットやロープの点検整備、
注意看板等の表示に始まり
雪庇切り、雪崩試走、コース解放閉鎖の判断
待機中はストック落とし、ケガ人、トラブル対応
大会準備、登山道の解放閉鎖の判断
夕方には立ち番、表示物の撤収、最終確認などを
日々行なっています


レッスン中や検定中、受講者がケガした場合
第一に講師が手当します

その間にパトに通報し、
程度によりその場で処置か
救護室又は病院に搬送となります

この事からパトの連絡先を
必ず携帯に入れておきましょう


「パト小屋」とは
パトロール隊員達が待機している建物の事です

スキー場の規模によりますが
本部や支部(出張所)があり、
山麓又は山頂の見晴らしの良い所に
設置されています

スクール校舎と一緒だったり単独、
スキーセンター、圧雪係と一緒だったり
こちらも様々な建物があります

町から遠いスキー場では医師が常駐し、
簡易の診療所が開設されている所もあります
※この場合、保険証の提示が必要です

近くならば搬送も講師が行ったほうが
早い時もありますので、
場所と救護体制を把握しておきましょう


規模の小さいスキー場ではスクールと
パトが兼任な所もあります
レッスンに特化する一方で 頼まれたら
どちらもこなせるように
しておきたいですね(`・∀・´)

次回は70「中回り」です

スキー指導員 高波太一