スキー指導用語65-2「正指」続き | スキーと登山 髙波太一ブログ

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山とスキーのいろいろ

【実技試験】
準指と同じく 基礎4種目・実践4種目の
計8種目があります

・このうち基礎3、実践3に
それぞれ受かれば合格です


【採点】
・中央から来たA級の検定員に見られます
・準指と同じく 3審制の平均となります
・及第点はクラと同じ80点(ハチマル)です

基礎実践それぞれ4種目中3種目が80
かつ合計で640点
80フラットなら×8種目=640です


【基礎種目】
①プルークボーゲン(緩斜整地)4ターン
②滑プルの展開(緩斜整地)6〜8ターン
③横すべの展開(中急斜ナチュ)スペース指示
④基礎こま(中急斜ナチュ)フリー

【実践種目】
⑤シュテム(中急斜ナチュ)4〜6ターン
⑥実践おおま(急斜ナチュ)4〜6ターン
⑦コブ(中急斜不整地)フリー
⑧総滑(総合ナチュ)フリー

・①〜⑤までは準指と同じです
3年前にやった事を思い出しながら
経験を上乗せさせます
・改訂があった場合は新種目となりますので
イチからやり直しです
また新鮮な気持ちで受験しましょう

・⑥〜⑧はクラと同じです
50を参照下さい


【総評】
・1級から準指の壁は厚いですが
準指から正指はそうでも無いと言います
・技術と理論も必要ですが、やはり大事なのは
有資格者として自信を持って多くの
生徒さんに接する事と思います
・試験として見た時 自分の好きに滑るのではなく
検定員の頭の中ではどのような滑りが
描かれているか、如何にそれを再現するか
と言う所を課題と捉えると楽しめるでしょう

・基礎の得意な方はスピード系の実践が
実践の得意な方はテクニック系の基礎が
苦手な傾向があります
・どのような生徒さんに当たっても良い指導が
出来るよう、教える側は穴の無いよう
満遍なく技術を身につけなければなりません
・そういう点では現状の8種目のマスターを
目指すと広く技術を習得できます

・また、感覚派の方もいれば理論派の方もいます
人に教えるには 用語などの
しっかりとした理解が必要です


資格取得は1つの通過点となりますが、
その後は未来に向かって 更に新しい技術と
指導法を模索して行きたいですねo(^_-)O


次回は66「B級」です

スキー指導員 高波太一