スキー指導用語62「C級」 | スキーと登山 髙波太一ブログ

スキーと登山 髙波太一ブログ

山とスキーのいろいろ

「C級」とは

SAJ 公認スキーC級検定員の事です

準指に合格した方は続いてC級を
受ける事が出来ます
1ヶ月ほどしか間がないので
普段からバッジテストのアシスタントを
するなど 目を慣らしておかなければなりません
また、理論も引き続き勉強が必要です

別名 C検

【受験資格】
・準指である事

【範囲】
・ジュニア6級〜大人の1級まで

【理論試験】
・規程規約、教程、赤本、青本から
出題されます
・検定員規程、今年のテーマ、バッジテストの
仕組み、受験資格、用語などが出ます
・特に受験までのチャート図は
虫食いになって大抵出題されますので
カッコ書きや注釈まで暗記しましょう
・種目、斜度設定、雪面状況は
覚えにくいので九九のようにします
(2のシュテ中ナ、4ボーリズム緩中整、など)
・100点中60点で合格です
・過去問が無いので難易度が上がります


【実技試験】
・実際のバッジテストに同席する形で行われます
・検定会検定での開催になるので
2級以上の受験者が対象です
・場合によってはテククラを見る時もあります
・各自にジャッジペーパーと鉛筆が配られ、
目合わせのち点を付けて行きます
・各種目5名を抽出 などして20名前後を見ます


【実技評価】
・対象の滑りに対し、自分で思った通りに
点を書き込みます
・その結果を受けて県連の担当者の基準と
照らし合わせられます

①合否の一致率が7割以上
②点の一致率が8割以上(+ -3は許容)

この2つを満たせば合格です


・つまり20人見て14人までの合否が
県連の目線と合ってればOK
・また、県連が69と付けた滑りを
自分は66または72と見てもセーフとなります

よほど極端に間違わなければ大丈夫ですが、
リフトに乗っている時にゲレンデを眺めたり
ユーチューブで動画を見て、滑りを
数値化できるようクセにしておくと良いですね

↑SAJ HP 規程規約513-第11条より


【総評】
・小さい目と大きい目を持つ必要があります
・小さい目としては
姿勢やスピードコントロール、
板の操作、圧感、滑り込み具合などが
判断基準になります
・大きい目としては
この人に1級をあげて良いのか
本当に今のレベルで全ての斜面を
転ばずに安全に降りて来られるのか
更に次を目指す時に今回の結果が
慢心に繋がらないか
などを勘案します


・人に点数を付ける立場になった時
自分がそこまでの人間なのか
相手以上にスキーに向き合っているのか
と言った葛藤があります
・また、本来自由であるスキーにあって
何が良くて何がダメなどと決めるのも
おこがましいと思います
・あくまで「ある一団体が勝手に
作った基準に照らし合わせた場合」
と言う前提をお互いに頭に
入れておく必要があります

・例えばものの長さを計るのに
統一された「ものさし」が無いと不便です
・仮にこのように定める
とりあえずそれを基準にする
と言ったものが検定であると言えます
絶対ではありません

・基準や種目も数年もすれば変わります
変わらないのは雪の上に立った時間、
何度も転んで練習した滑走回数です
・評価は1つの目安程度に考え、
多様な可能性は無くさずにいて下さい٩( 'ω' )و 


次回は63「ジュニアテスト」です

スキー指導員 高波太一