スキー指導用語55「横滑りの展開」 | スキーと登山 髙波太一ブログ

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「横滑りの展開」とは

斜め前横滑りで初め、4ターン目の半分から
真下横滑りに接続する滑りの事です

横滑りについては用語28を

展開については28を参照下さい


【主旨】
・横滑りにより制動をかけられる事と
谷足荷重、外向傾姿勢、パラレル、ピボットが
コブの攻略に繋がる事を展開演技を通して
表現します
・SAJの提唱する3本の矢と呼ばれる
指導法のうち、B(バランス)の矢に当たります
・実際のレッスンでは 大→中→小→真下 と
発展させて行きますが、種目としては
中間を飛ばして 大→真下 となります
※準正指のみの種目


【滑り方】
2種類の滑りが合体していますので
前半と後半に分けて考えます


〈前半パート〉
①途中までは旧1級の横滑りと同じです 
48を参照下さい

②4ターンしたら次のトラバースの途中で
ピボットし、真下横滑りを始めます
※前半と後半を分けるポールを目安に
操作を切り替えます
※ピボットはストレッチングで行います


〈後半パート〉
③ここからは真下横滑りとピボットの連続です
用語29を参照下さい

④4回切り替えたら停止し、礼をして
コースアウトします
※どのターンもパラレルで行うので
ストックワークします


【総評】
・参照リンクだらけになりましたが
結局は今まで習って練習してきた事を
組み合わせて表現すれば良いのです
・逆にここまでで疎かにしてしまっていた技術は
改めて見直しが必要になります
・こちらも通しでビデオに撮ってもらい、
特に②の繋ぎになる部分が滑らかになるよう
繰り返し練習しましょう

・ピボット時小さいシュテムが出る方は
谷足アウトエッジが使えていません
内足ターンを練習しましょう
・真下に行けず斜め前に進んでしまう方は
テールが踏めていないか、回旋が足りません
直滑降から急停止や斜め後ろ横滑りを
練習しましょう


これだけと言うのはレッスンでは
たまにしか使いませんが 良い練習になるので 
やってみると良いですね(^_^)


次回は56「滑走プルークの展開」です

スキー指導員 高波太一