スキー指導用語58-1「準指」 | スキーと登山 髙波太一ブログ

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山とスキーのいろいろ

「準指」とは
SAJ公認スキー準指導員の事です

【概要】
1級取得後の3コースのうち、
指導者コースの第一歩と位置付けられています

3コースについては指導用語4を参照下さい

資格と言っても取ったから
何に使えるというものでもありませんが
その人のスキーに掛けた時間・
技術レベル・指導力を計る一つの目安になります


【受験資格】
①18歳以上である事
②1級を取得している事
③SAJの何処かのクラブに在籍している事
④所定の養成講習を修了している事

※SAJ HP 規程・規約522-Ⅱ より

これらの条件を満たせる者は
所属クラブを通して
願書の郵送と受験料の支払いを行います

それも済んだら年一回、県連単位で開催される
理論と実技の試験を受け、合格すると
晴れて有資格者となります

・受験料や開催時期、場所、受付期間は
各県連によりますのでHPなどで確認しましょう

・願書にはクラブ長の押印が必要なので、
クラブによってはクラブ内検定がある所も
あります

・新潟では上越と中越が交互に会場となり、
学科が妙高なら実技は五日町
学科が五日町なら実技は関温泉などとなります


【養成講習】
本試験前には一定時間の講習を受ける事が
義務付けられています
ブロック員が講師を務め、年齢別などで
何班かに分かれます
2日×2回の4日間に渡り
理論と実技の講習が行われます

・略して 養講(ようこう)と呼びます
・理論の養講は座学、机上講習とも言います
・実技の養講は実地、雪上講習とも言います

・この時点で試験が始まっているとも
言われ、常にゼッケンを着用して管理されます
・リフト券や宿代は自腹になります

・改訂の年や新語の出た時などは
先生も分かってない時があるので
探り探り聞きましょう

・当日はかなり時間が無いので 質問したい事は
事前に纏めておくと早いです
リフトで横に乗ったり
先生方と合宿にして夜のうちに聞くのも
良いでしょう

・ビデオで撮ると後で人に見せたり
見直しができますが、
生の新鮮さが失われるデメリットがあります

・実際に検定で使われるバーンを
確認しましょう

・本試験まで日が無いので
養講を受けて上達して受かる
と言うものではありません
前々から情報を集め、練習しておき、
ブロック員に見られるのは最終確認・
最終調整であると捉えましょう

・学科の単位は2年保存されます
つまり初年度に不合格となっても
次年度は学科の養講は免除になります
実技は受け直さなくてはなりません

※新潟県連HP 行事予定 参照


【本試験】
養講が終えたら修了証を貰い、
本試験に望みます

別名 本チャン

開会式・閉会式(予備日)含め
3日間を通して行われます


【理論試験】
問題は規約規程、赤本と青本、教程、安全編から
それぞれ出題されます

別名 学科 座学 ペーパーテスト ペーパー

・県連によりますが、記述や穴埋め、
表の虫食い、線結び、語群から選択、
小論文などの形式があります

・200点満点中120点で合格です

・過去問は「スキーにいがた」などを
参照するか、スクールの先輩に貰います
過去3年分くらいを勉強すると頻出問題や
パターンが分かります

・新規の問題も4割ほど出ますので
傾向から予想して山を張ります
・せめて1ヶ月は真剣に勉強して
試験に臨みましょう

・新語、規約規定、安全5原則またはFIS10則、
人物や年表、用語は必ず出るので
広く浅くテキストを読んでおく必要があります

・特に競技用語やISIA、FIPSなどの英字は
普段馴染みが無いので難しく感じます
漏らさず覚えておきましょう

※SAJ HP 規程・規約523-Ⅱ より




続きます

スキー指導員 高波太一