スキー用語164-2「内足畳み」「クランマーターン」続き | スキーと登山 髙波太一ブログ

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山とスキーのいろいろ

「クランマーターン」とは
内足畳み、外足伸ばしを極端に
行うターンの事です



※オーストリーのスキー選手
滑降の皇帝フランツ・クランマーの
暴れるような大仰な開脚及び重心移動を
ターン技法、指導法として取り入れたもの



前項①②どちらでも構いませんが
②ベンディングからの方がやりやすいです





しゃがんだ姿勢から内側に倒れつつ
外足を伸ばすまでは同じです


今回はこれを極端にやるので
内足は膝と胸をくっつけます
内手は伸ばして雪を触り、
外足はいっぱいに伸ばします

重心は内足に乗り、
内板はフラットにします

ターン後半で弧を描いてきた外足を縮め、
しゃがんだ姿勢で斜滑降し
始めに戻ります






これで滑ると

・内足を畳むと加重や体軸が内側に移動する事
・畳みすぎると動き辛い事
・内手を伸ばすと内傾角が取れる事
・外足を起こすと角が立つ事
・自分の板が描く最大のアール
・脚の伸展によって板に圧が加えられる事
・外足を伸ばしすぎるとコントロールを失う事
・しゃがむとスピードが出る事
・極端な姿勢は疲れる事

などが分かります



いきなり角を立ててのカービングを
両足でやるのは難しくあります

ですので
内足を支えにできるクランマーターンで
「外足を伸ばすと共に板を起こす」
と言う操作を練習する事が出来ます


変わった動きですが
カービングの導入に使えますね(^_^)



次回は165「クランマートラバース」
「クランマーギルランデ」です


スキー指導員 高波太一