スキー用語165「クランマートラバース」「クランマーギルランデ」 | スキーと登山 髙波太一ブログ

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山とスキーのいろいろ

アイスバーンをゆっくり横移動するのに
シェーレントラバースがありました



素早く横移動するには
より角付けを強め、山足の制動を
緩めます





「クランマートラバース」とは
谷足を伸ばして角付けし、
山足は畳んでフラットにして
トラバースする事です


姿勢はクランマーターンと同じです


谷足は強い角付を得る為
足首を外反、腿を内転(膝入れ)し、
角付けの為の外傾を取ります
上体は正対し、氷を切って
板を滑らせます

山足は単なる支えとして使い、
膝を胸に付けて板はフラットにします

山手を伸ばして雪を触るようにし、
斜度によりますが
谷足加重気味で滑ります



この時 板がカービングだと切れ上がるので
スピードを落とさないようにするには
更に次の操作が必要です




「クランマーギルランデ」とは
完全に切れ上がらないで
蛇行しながらスピードを調整して
横移動する事です



谷足で氷を切って滑らせて行くと
切れ上がった所で減速します(山回り制動)
スピードを保ちたい場合は
ここで角付けを緩めて斜滑降に接続します

スピードが付きすぎる前に
また角付けを強めて切れ上がり、
この連続で加減速を行います



アイスバーン上の岩や立木など
障害物を避けるのにも
練習しておくと良いですね( ^ω^ )


次回は166「ゲレシュプ」です

スキー指導員 高波太一