スキー指導用語16「フォーム」 | スキーと登山 髙波太一ブログ

スキーと登山 髙波太一ブログ

山とスキーのいろいろ

「フォーム」とは
滑りや滑り手によって変化する
ポジション、構え、スタンス を合わせた
一連の運動の流れ、まとまりの事です

※形状 形態 姿勢 外観 形成 を意味する英語
別名 型 形

※フォルム と言うとシルエットなどの
使い方に近く、静的なものになります

シェービングフォームの泡など
比較的不定形で流動的なものに使われます


その時の状況に即して適切な姿勢で
滑っている事を
「フォームが良い」「良いフォーム」
逆に状況にそぐわない姿勢で
滑っている事を
「フォームが悪い」「悪いフォーム」
と表現します

姿勢がきちんとしていたり
流れるような運動の事を
「フォームが綺麗」
「フォームが美しい」
「フォームが出来ている」

姿勢が良くない事や
途切れ途切れな運動の事を
「フォームが崩れている」
「フォームが汚い」
「フォームが出来ていない」
とも言います


とにかく滑っていれば良いフォームが出来上がる
訳ではありません
無意識に滑っていると楽してしまって
知らず知らずフォームは崩れて行きます

改まった席で正座する時のように
意識して姿勢を正さなければなりません
そのようにして良いフォームが
出来ていきます

良いフォームとは無駄が省かれて
洗練された骨子です

ポジションの時と同じですが
一連の流れ、動きがフォームですので
ビデオで確認するのが一番ですね

決まった「型」としては
・外向傾姿勢
・クローチングフォーム
などがあります
それぞれ用語36、88を参照下さい



上記のようにフォームとは
複数の要素(パーツ)の集合体です
一つ一つの要素を丁寧に修正する事で
フォームはより良くなっていきます

パーツについては18にて後述します


ゲレンデを眺めていると
一人一人のフォームに個性がありますね
また、同じ人と滑っていると
フォームも似てくるという現象が起こります

良いフォームの滑りは
自然界の落下物のようであり
無駄の無い運動そのもの

究極のフォームがあるとすれば
無であり空であり
風景と自然と一体化したものになるでしょう
そんな滑りを目指したいものです


次回は17「自主トレ」です


スキー指導員 高波太一