2024年8月25日
「松山千春 ON THE RADIO」(1)

 

二日後の8月27日が松山千春を見出し育てた恩師・竹田健二さんの48回目の命日ということで、番組の大半を使って竹田さんとの思い出を、自身の入院生活(血糖値改善と冠動脈バイパス手術)の近況を絡めつつ語っていた。

本稿では松山千春が入院、手術について語った内容を書き起こした。

 

竹田健二さんのことについては、これまで何度も聴いてきた話しではあるけど、入院している松山千春が力を振り絞って語っていたことなので、ファンとしてそれに応えて書き残しておきたいと思った。命日である8月27日に掲出予定。

番組開始早々、第一声から松山千春の体調が心から心配になった。声に力なく、上ずっていて、早口になっている。22分過ぎからは、松山千春の声の他に、手が震えていたのか、手に持っているであろうメモが揺れる音?メモがマイクスタンドにぶつかる音?カサカサと連続音が聴こえてきた。それでも病院から外出して、竹田さんのことを語り残しておこうと思ったのか…。

番組のクロージング(以下書き起こしの一番下)を聴きながら、なぜか悲しい気持ちが込み上げてきた。聴きながら「千春、無理せず、どうか無事で。千春、頑張れよ。とにかく祈っている。ファンのみなさんも祈っている」と叫びたくなった。最後にかけた「青春」に松山千春自らの原点確認と決意を込めたのだと思った。


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~松山千春が語ったこと~


(02:50~)
わたくし、狭心症、ねぇ。要は心臓の周りの血管が細くなっているわけだ。そのために冠動脈バイパス手術、これを受けるわけだ。で、今、入院中なんですよ。入院中ですけど、まぁ、ラジオは生ですからね。病院の方にも「今日はちょっとラジオがありますんで、行って参ります」…

 

まぁ、この後、何週間、生で放送できるか。当然これ、手術を受けた場合、何週間かやっぱりしゃべることはできないと思うんだけどな。だから今のうちに言いたいことはみんな言っておこうと思ってますけどね。


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(14:27~)
竹田さん、あの時の松山千春は今でもラジオでしゃべってますよ。しかも狭心症、バイパス手術受ける前に、この放送を、そして…。まぁ、これな、いつ手術になるかってのは俺も知らされてませんからね。あくまでもこれ、お医者さんの方が「まずは血糖値を下げて、それから手術に向かいますよ」(と言われた)。…この放送が俺じゃなく、違うやつがしゃべってたら、「おっ、千春も手術に入ったんだな」と思っていただいて結構です。

(22:38~)
いつになるか分からない手術を…これな、真面目な話しね、血糖値が高いとやっぱり手術するにも…よく言われんだけど、血糖値が高いやつ等は、ケガでもしたら血液が止まりづらい…いろんな要因があって、まずは血糖値を下げて手術に臨む、まぁ、そういう約束があってな。もう入院、もう二週間経ってるよな。まぁとにかく血糖値を正常な値にしよう、って頑張ってるんですけどね。

(51:27~)
まぁ、できれば元気で毎回松山千春オリジナルの番組であってもらいたいと思いますし、まぁ、元気なうちはこうやってしゃべってますから。みなさんこそ、お元気でいてもらいたいと思いますし。

長生きすることはいいことだと思います。そして、何よりも、目標、夢、何を糧に生き延びるのか。俺は、もっともっといい曲を生み出せるように、ギターを持って、いつでも「千春、歌ってくれ!」と言われたら歌えるような状態でありたいと思います。今回も最後まで聴いていただいてありがとうございます。

もちろん、毎週毎週頑張りますから、どうぞみなさんもいい歳の取り方をしていただきたいなと思います。友だちや周りの環境、いろいろ変わっていくことはありますが、「歌いたい!お前に向けて歌いたい!」っていう気持ちがいつまでもあると信じてますので。「千春、歌ってくれ!」と言われたら、いつでも歌えるようにしておきます。毎週毎週この番組を聴いていただいてありがとうございます。また来週もこの時間、松山千春、しゃべってると思います。

 

松山千春「青春」という曲で今週はお別れします。ありがとうございました。

 

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8月11日放送

 

8月18日放送