中島みゆき展
「時代」2024 めぐるめぐるよ時代は巡る
■開催会場 角川武蔵野ミュージアム
■開催期間 2024年04月20日(土)〜2024年06月23日(日)
■展示詳細 以下🔗
■鑑賞日 2024年5月8日(水)
■撮影方針
写真撮影は可、動画撮影は不可。ただし、CHAPTER5の「夜会」で着用した衣装のみ写真撮影も不可。
■鑑賞後所感
鑑賞し甲斐のある充実した展示だった。鑑賞者に見せる展示、聴かせる展示という以上に「読ませる展示」
「時代」の歌詞から展示が始まる。CHAPTER1から7まで、各所に曲のタイトルが書かれたボードが多数展示されているが、その裏にはプロデューサー・瀬尾一三氏と音楽評論家・田家秀樹氏の対談による曲解説が詳細に書かれている(以下【2】)。何より各所のボード(白地)に書かれた、いつくものテーマに沿った中島みゆき評(以下【1】【2】)。どれもとてもいい内容で書かれている。「これはどなたが書いたのか?」スタッフの方に尋ねると「学芸員の方です」。この展示を担当された同ミュージアムの学芸員の方が書かれたということかな。中島みゆきの長年のファンでなければ書けない内容であり、ファンでなかった場合、この展示に向けて相当中島みゆきを研究されたであろうことが分かる。
またCHAPTER7「言葉の森」(以下【5】)には、名句・名言と言っていい歌詞の一部が書かれた大きな短冊が巨木が群生するように多数掲げられている。上の「中島みゆき評」とこの短冊を読むだけで展示を鑑賞した価値があると言っていい。
【4】は「CHAPTER6 拝啓みゆき様 あなたからみゆきへ」。鑑賞者が中島みゆきやその楽曲への思いを自由に書いて、自分で貼り付ける。写真のとおり数えきれないほどのメッセージが貼り付けられていて、20人分ほど読んだが、どれも中島みゆきへの思いに溢れ、心洗われるような気持になった。
【3】は「CHAPTER3 レコード万歳」のコーナー。リクエストするとその曲がレコードで聴けるうえ、展示会場全体にも流れBGMになる。リクエストされた曲の数により、自分のリクエスト曲がかかるまで待ち時間が発生するが、それは同コーナーカウンターに「あと〇分」と手書きで表示されていた。
展示は「誕生」の歌詞で終わる(【6】)。
展示を伝える日本経済新聞記事(5月3日)