<2024.02.16>起稿
【御礼】 書道正師範 高須番長様
書道正師範の高須番長様が、「今日の漢字」リクエストを読者のみなさまから受け付け、それらの漢字(言葉)を様々な書体で書きあげ、日々ブログにアップされています。
今回、私から中島みゆきさんの「月はそこにいる」の歌詞から抜粋した言葉(=中島みゆきさんの言葉)をお願いし、本日2月16日のブログにアップしてくださいました。
ご相談した字体、楷書(前半)と行書(後半)で書いてくださっています。心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
高須番長様には2018年6月にも書いていただいています。この時には文豪・吉川英治氏が残した有名な言葉「苦に徹すれば珠と成る」を四字で表現した「苦徹成珠」を、三書体で書いていただきました。下はそのうちの隷書体でのそれです。
「およそ『自分ほど苦労した者はありません』などと自らいえる人の苦労と称するものなどは、十中の十までが、ほんとの苦労であったためしはない。とるに足らない人生途上の何かに過ぎないのである。ほんとに人生の苦労らしい苦労をなめたに違いない人間は、そんな惨苦と闘ってきたようにも見えないほど、明るくて温和に、そしてどこか風雨に洗われた花の淡々たる姿のように、さりげない人柄をもつに至るものである。なぜならば、正しく苦労をうけとって、正しく克(か)ってきた生命には、当然、そういうゆかしい底光りと香がその人の身についているはずのものだからである」(吉川英治/『折々の記』より抜粋)