音楽活動からの引退を表明しているシンガー・ソングライター吉田拓郎の最後のテレビ出演となるフジテレビ系「LOVE LOVE あいしてる 最終回・吉田拓郎卒業SP」（21日20時放送）の場で、吉田拓郎が「最後に会いたい人」としてシンガー・ソングライターのあいみょん、女優の奈緒、そして明石家さんまにオファーしたという。詳細は下の産経新聞記事（吉田拓郎がオファーした「最後に会いたい人」は？）参照。
近いところで吉田拓郎はあいみょんさんについて、７月２日の読売新聞インタビューの中で次のとおり語っている。
「米津玄師君やあいみょんさんらの音楽を聴いていて、その自由さに、なるほどと感じることも多い。
例えば、あいみょんだったら、ボーイフレンドがガールフレンドに相手にされない時、ソファに寝そべっているような姿を描いている歌詞がある。僕だったらそうは表現しないですよね。ボーイフレンドがソファに寝そべっていたとしても、『それじゃあ、歌にならないよなぁ』って思ってしまう。
でも、あいみょんがやると、リアリティーがあって歌になっていて、なんかいいなってなるんですよ。やっぱり若い人ってすてきだし、刺激になる」
また、奈緒さんについては６月16日の朝日新聞（大阪夕刊）で「（私の逸点）吉田拓郎さんからもらった腕時計 俳優・奈緒」と題して寄稿していた（以下全文）。
（私の逸点）吉田拓郎さんからもらった腕時計
俳優・奈緒
■前向きになる、お守りのよう
歌手・吉田拓郎さんの歌が大好きです。４月に初めてご本人にお会いした時、「これを持っていて欲しい」と目の前で手首から外して渡してくれました。青いベルトの腕時計です。まだサイズを調節していないので、今は自宅で、大事にしているテディベアの腕につけて飾っています。
テレビ番組で大ファンだと伝えたことがきっかけで、拓郎さんのラストアルバム「ａｈ―面白かった」のＬＰレコード盤ジャケットでモデルを務めることになりました。時計をいただいたのは、その撮影現場でのことです。
もともと母が拓郎さんのファンで、子どもの頃から聴いていました。でも、特に好きになったのは大人になってからです。
のんびりした性格ですが、２０歳で上京後しばらくしてお仕事をいただくようになると、落ち込む間もなく次に進まなければならなくて。何かについて行けていないような気持ちになりました。そんな時期に拓郎さんの「今日までそして明日から」を聴くようになったんです。
「私は今日まで生きてみました」という歌詞が新鮮に響きました。「生きてきた」というと、力が入る。でも「生きてみる」なら、失敗しても「生きてみてるんだから」と、肯定できる気がしたんです。
忙しさに追われていた頃は時間ばかり気にしてしまい、時計があまり得意ではなくて。家にも置いていませんでした。でも、そんな心境が変わってきたタイミングで拓郎さんからこの時計を頂き、時間にも時計に対しても、前向きになれると感じました。見る度に元気をもらえる、お守りのような存在です。
出演する舞台「恭しき娼婦（しょうふ）」では、ある事件について冤罪（えんざい）だと証言してほしい黒人男性と、証言させないようにする白人の権力者の間で選択を迫られる、娼婦リズィーの一日を演じています。ひとり一人の心に問いを残せる舞台だと思います。
稽古を終えた夜に聴くのも、拓郎さんの曲です。反省も消化して、「ちょっとずつでも進んでいるかな」と明日へ向かえます。私にとって応援歌です。（聞き手・田部愛）
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なお １９９５年生まれ。福岡県出身。サルトル作、栗山民也演出の「恭しき娼婦」は２５、２６日、兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール（０７９８・６８・０２５５）。他に風間俊介、野坂弘ら。
吉田拓郎がオファーした「最後に会いたい人」は？
2022年7月6日 産経新聞（エンタメ）
音楽活動からの引退を表明しているシンガー・ソングライター、吉田拓郎（７６）の最後のテレビ出演となるフジテレビ系「ＬＯＶＥ ＬＯＶＥ あいしてる 最終回・吉田拓郎卒業ＳＰ」（２１日放送、後８・０）において、拓郎が「最後に会いたい人」としてオファーしたシンガー・ソングライターのあいみょん、女優の奈緒、そして明石家さんまはサプライズで登場することが６日、分かった。
５年ぶりの復活にして最終回を迎えるＫｉｎＫｉ Ｋｉｄｓと吉田による伝説の音楽バラエティー「ＬＯＶＥ－」（１９９６年１０月～２００１年３月）の特別番組。さんまは以前ゲスト出演した際、「吉田拓郎は神様！」と仰ぎ、昨年自身が企画・プロデュースしたアニメ映画「漁港の肉子ちゃん」の主題歌にデビューシングル「イメージの詩」（１９７０年）を起用したほど“拓郎愛”を貫いている。
あいみょんについては、吉田がラジオなどでその音楽を絶賛し、一方のあいみょんもＴｗｉｔｔｅｒなどで敬愛する思いとともに「いつか会いたい」と発信していた。初対面の２人が世代を超えて楽曲制作の苦労や恋愛観などを語り尽くす。
奈緒は、吉田の最新にして最後のアルバム「ａｈ－面白かった」のアナログＬＰ盤のジャケット写真を飾っている。憧れの吉田とのトークに加え、音楽セッションにも参加。幼い頃から聴いてきたという「今日までそして明日から」（７１年）を選曲し、自身初の音楽番組でのパフォーマンスに挑む。
さらに、もう１組の豪華ゲストが後日発表されるという。
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