11月21日放送の「松山千春のON THE RADIO」

 

11月16日・17日の2日間開催された音楽家の服部克久氏を偲ぶメモリアルコンサート『Concert for Katsuhisa Hattori サウンドメーカー服部克久の世界』(@新国立劇場(中劇場))。松山千春は17日に出演し「電話」を歌っていたが、そのことについて語っていた。

 

さだまさしとツーショットで写真を撮り、さだまさしは「奇跡のツーショット」と言い、松山千春は”奇跡の作り笑い”と思ったそうだが、二人ともいい笑顔で写っている(以下)。

 

松山千春にしてみれば、さだまさしから声をかけてもらって嬉しかったんじゃないのかな。本当に嫌だったら撮影もしないだろうし、そもそも同じ楽屋だったとは言え、接点も持たないだろうから。

 

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17日には亡き作曲家の服部克久さん。服部先生の追悼コンサートって言うかな、お別れコンサートって言うか、いろんなアーティストが集まって、やったわけだ。で、俺がトップ。やっぱりこういうのはさぁ、トップでばっとね、締めた方がいいから。

 

で、司会がね、アナウンサーの安住。安住は帯広柏葉高校だろ?我々同じ十勝だからね。“おっ安住、元気でやってるか?”みたいなね、そんな話してですね。そして、「それではいよいよスタートです。最初は松山千春さ~ん」とか言ってな、安住が紹介するからさ。俺はてっきりな、あいつと掛け合いがあると思ったんだよ。そしたら安住がいなくなっちゃってさ。“あら?これは一人で始めなきゃいけないのか?”みたいな感じでね。

いやぁ~あれはつらかったね~。楽屋でさ、大橋純子、ジュンペイはいいわな。彼女は夕張出身だしよ。知れた仲だからな。問題はさだですよ。さだまさしが出て来るんですよ、これが。それで~「写真撮ろう!」とか言って。三人で写真撮ったわけだ。俺の気持ちとしてはね、“やだなぁ~”と思いながらね。

 

そしたらさだが何を思ったか、「ツーショット、撮ろうよ。奇跡のツーショット」…“何が奇跡のツーショットだよ、お前。まいったね~”みたいなね。で、俺はもう“奇跡の作り笑い”を作ってな、一応ツーショットで収まったりなんかしたけどな~。ん~、ちょっと、歌う前からね、会いたい相手ではなかったなぁ~。

 

(奇跡のツーショット/さだまさしInstagram)


で、俺がトップバッターで構えてたら。いわゆる(舞台の)袖の方で構えたらな、後ろから“千春さん、千春さん”…女性の声。“あら?誰だろう…”。びっくりしたぞ。なんだこの髪型、そしてまたこのドレス。“すげぇな~、誰だぁ~”って思ったらね…森山良子さん。びっくりしましたよ、私は。ああいう暗いところで驚かすのはやめてもらいたいなと、思うわなぁ。
しかし森山さんもあの歳でステージに上がって、あれだけきれいな声出せるんだからなぁ。やっぱり立派だなぁ、と思うし。

 

我々は関西フォークの流れをくむフォークシンガーだけど、彼女たちはいわゆる関東の、それもアメリカのフォークソングをコピーして、PPMとかな、ジョーン・バイズ、そういうかたちでやったフォークだから、同じフォークなんだけど、ちょっと違いはあったりするんだけどな。

けど服部先生のためにさ、五木ひろしさんから、みんな集まてさ、みんな1曲ずつ歌ったんだけど。やっぱり服部先生は偉大だったわなぁ~。とにかく音楽の好きな人だったな。それとつくづく思ったのは、服部先生は音楽って一人じゃないんだ、ということを我々に教えてくれてたなと思うな。

 

俺は弾き語りでやってるけどな、やっぱりギターがあるからな、一人ではないんだ、完全に。それで通常のコンサートなら後ろにバンドメンバーいるしな。まして服部先生の場合はな、ストリングス、オーケストラ、25人か?すごかったね~。いやぁ、あれはなかなか体験できないコンサートだったなと思ってね。改めて服部先生に出会えたことを誇りに思うし。またアレンジしていただいて光栄だと思うし。

 

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(関連写真) さだまさしInstagramから

メモリアルコンサート『Concert for Katsuhisa Hattori サウンドメーカー服部克久の世界』への出演者とさだまさしとのツーショット写真

 

(森山良子さん)

(五木ひろしさん)

(谷村新司さん)

(岩崎宏美さん)

(中尾ミエさん)

(鈴木雅之さん)

(大橋純子さん)