<2023.10.21>再掲

 哀悼 谷村新司さん 

<2022.11.4 ILで公式音源挿入>

<2021.5.25記事>

 

 

谷村新司が1989年12月21日にリリースしたシングル「都に雨の降るごとく」

 

1990年1月1日にTBS系列で放映された大型時代劇スペシャル『源 義経』の主題歌。

 

巷間、一般的に流布している義経の生涯をイメージして歌詞を作ったのか。

 

メロディもアレンジもまさに谷村新司の世界。「哀」がにじみ出る中にも、前向きに未来を見据える。

 

「時は残酷な程に無情に遠く流れてゆく」

 

時の流れは時に温かく、傷を癒してくれる場合もあれば、時に無情に、すべてのものをあっという間に押し流していく。

 

いつまでこの状況なのか、いつになったら花開くのか…往々にして時の経過が人に焦りや不安を生み出させる。


「花よ散り急ぐまい 燃えて盛りの宵まで
時がおまえを紅く 染めて散らせる時まで」

 

決して焦ってはいけない。生き急いではいけない。諦めてはいけない。自分自身の花を咲かせるその時まで、咲き誇ってやがて散る時まで。

 

「君よ震えて 唇血のにじむ程 ひたすら噛みしめて」

「今は静かに時を待て」

 

悔しさに血のにじむほど唇を噛む時もある。良く開き直って、肩の力を抜いて耐える時もある。

 

ただ懐深く構えて、今は静かに時を待て。

 

‐2023.10.20記す‐

 

詳細は不明ながらご病気が原因と報じられています。闘病は苦しまなかったでしょうか。安らかだったことを願いつつ。「花降る丘に眠るまで」歌い続けられた生涯。ご冥福をお祈り申し上げます。

 

 

 

 

花よ散り急ぐまい 燃えて盛りの宵まで
時がおまえを紅く 染めて散らせる時まで


雨が降る季節はずれの
悲しみを打ちつけながら


君よ震えて 唇血のにじむ程
ひたすら噛みしめて
涙濡らして落ちる 雨がやがて春を呼ぶ
都に雨の降るごとく 今は静かに時を待て


夢はいつの日も遠く 愛は儚くもろく
時は残酷な程に無情に遠く流れてゆく


雨が降る愛しい人を
抱きしめた小さな肩に


君よ震えて 唇血のにじむ程
ひたすら噛みしめて
涙濡らして落ちる 雨がやがて春を呼ぶ
花降る丘に眠るまで 今は静かに時を待て

雨が降る季節はずれ
悲しみを打ちつけながら


君よ震えて 唇血のにじむ程
ひたすら噛みしめて
涙濡らして落ちる 雨がやがて春を呼ぶ
都に雨の降るごとく 今は静かに時を待て
都に雨の降るごとく 今は静かに時を待て