今日掲載の連載記事あり
日本経済新聞(夕刊)連載「あすへの話題」
今日(4月16日、金曜日)は執筆者のひとり、THE ALFEEの高見沢俊彦さんの担当日。
高見沢さんの第15回目。テーマは「解散」。
コラムに”解散”の軸を通して、THE ALFEEが解散しない理由を考察し述べ、さらには今秋までには必ずある衆議院議員選挙に向けての”解散”に触れ、政党の生命線は政策だと主張する。
THE ALFEEが解散しない理由…3人それぞれがどうぞどうぞの気持ちでいる。気の置けない関係で互いの依存度が高く、居心地がいい。3人でいる安心感がある…デビュー47年、3人合わせて56歳だった頃から200歳になる現在まで解散しないグループにいるひとりとして、説得力がある。
ひょっとしたら今回は一気に書き上げたのでは?と思えるほどテンポがよく、ホシを押さえた内容で、読み終わって、を押したくなった。
解散――ミュージシャン高見沢俊彦(あすへの話題)
2021年4月16日 日本経済新聞 夕刊
出会いは桜が散り始めた4月の中旬、大学の新入生オリエンテーションが終わった頃。坂崎に誘われ、桜井のバンドに加入した。まだ20歳になる前で、当時は3人合わせてもまだ56歳だった。その1年後にアルフィーとしてプロデビューするのだが、面白い事に明日17日、自分の誕生日で3人合わせると、ちょうど200歳になる。歳を合わせる是非はさておき、今年でデビュー47年。解散もせずよくぞここまで来たなという感慨はある。
以前から解散しない秘訣は? とよく聞かれるが特別秘訣などはない。ただその理由の一つに性格がある。俺が俺がという部分が3人共なく、強いて挙げるならダチョウ倶楽部さんのどうぞどうぞの精神に近い。曲を作っても誰が歌うかで揉(も)めた事が一度もないのだ。3人共リードを取れる強みはあるが、誰も歌いたがらない弱みもある。仕方がないので以前は毎回オーディションをして、多数決でほぼ桜井に決めていた。とにかく気の置けない関係は互いの依存度も高く何かと居心地がいい。3人でいる安心感が解散しない理由かもしれない。
さて、今年は解散総選挙の年。どの政党を選ぶかは自由だが、完璧な政党など世界中どこにもない。失策があったにせよ大局的に政権をどこに託せばいいのか見極めが肝心だ。政治だけはどうぞどうぞの精神では通用しない。ミュージシャンには楽曲、政治家には政策が必要。これから国民が安心出来る政策を提示して頂いて、未来を明るく希望のある社会にしてほしい。後は3人共、前期高齢者なので、早めのワクチン接種でさらに安心感を深めたいものだ。
2021・4・16
第14回
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