<2023.4.29>ILで公式音源挿入
<2020.3.5記事>
松山千春「今、失われたものを求めて」
1983年5月にNEWSレコード(当時)からリリースされた9枚目のオリジナルアルバム『今、失われたものを求めて』の10曲目に収録されたタイトル曲。
リリース当時のラジオで「このアルバムのジャケットがいい」と本人が語っていたのを覚えている。
松山千春のアルバムジャケットでサングラスをかけているものがいくつかある。個人的な好みでは、とくにジャケット写真ではサングラスをかける(眼を出さない)と写真全体が死んでしまうような感覚があり、あまり好きではないが、このアルバムのジャケット写真は特にその感が強い。
タイアップしたツアーは1983年6月19日、山梨県立県民文化ホール(当時名称/現:YCC県民文化ホール)に行った。その時のセットリストなどは以下のリンクから。
この歌をこの時以来ライブで聴いたことがない。1983年以降現在までで、一つのツアーの中で歌ったことはあるが、残念ながら私が参加した会場ではなかった。
もう少し歌詞に言葉を尽くして欲しかったといつ聴いても思うが、ライブでぜひ聴きたいといつも願っている曲。
友だちと一緒に小学校に向かって歩いているシーンをふと思い出す時がある。
神社の境内を横切り、脇に小川が流れ、田んぼがある。桃畑もあった。
思い出す時、確かにみんなで空を見上げているような感覚になる。
あれから40年以上が過ぎ、いろんな場面と、たくさんの人との出会いがあり、それらの根っこにいくつもの思いがあった。
過ぎて見れば、楽しいことばかりだったわけではないけれど、全てのことが今の自分を作っていると素直に思える。
時の流れの中で僕も少し変わったかな?
いやいや、自分という人間の本質はそう簡単には変わないだろう。自分が考える良い面も、思い出したくないような嫌な面もぜんぶひっくるめて自分。そのことを受け入れることが自己肯定と言うのだろう。
気もちが変わったと思うことはあるが、それは年齢と経験に応じて捉え方や表現の仕方が変わっただけなのかもしれない。歩き出した最初の気持ちは何ひとつ変わっていない。だから今も歩いていられる。
ただ、本当はとても有り難いそのことに、無意識に当たり前だと思っている時がある。感謝を忘れている時と言ってもいい。それは当たり前じゃなくて、有り難いこと。失ってはいけない思いだろう。
何があっても自分が決めた道を必ず歩き通す決意は揺るがない。
そのうえで、この先何が私を待つのか、この先何が私を待つのだろうか、この先何が私を待つの。
Uh uhuh Uh uhuh...
Uh uhuh Uh uhuh...
見上げた空 青く高く 白い雲は 駆けてゆくよ
子供の頃 足を止めて 皆な一緒に 見ていた
Uh uhuh Uh uhuh.. Uh uhuh Uh uhuh...
いくつもの 季節があり 数々の想いがある
過ぎてみれば 何もかも 楽しさだけに 包まれ
Uh uhuh Uh uhuh... Uh uhuh Uh uhuh...
Uh uhuh Uh uhuh... Uh uhuh Uh uhuh...
時は流れ 姿を変え ぼくも少し 変わったかな
失われたものを求め 今一度 歩けば
この先 何が私を待つの
この先 何が私を待つの
この先 何が私を待つの
この先 何が私を待つの
この先 何が私を待つの