<2023.11.09>同コンサートの公式ライブ映像挿入
<2019.10.24>

 

 

「歌謡ポップチャンネル」で放映されたCHAGE and ASKAのデビュー25周年記念ライブ

 

『CHAGE and ASKA 25th Anniversary Special チャゲ&飛鳥 熱風コンサート』

 

そのラストは「安息の日々」

 

これまでたくさんのチャゲアスファンの皆さんを応援し勇気づけて来た歌。これまで何度も聴いてきたけど、こんなに強く大きく響いたことはなかった。

 

熱唱という域を越えて、二人が”伝えている”と言っていいのかもしれない。

 

久しぶりに観て、「夏は過ぎて」と並んで、改めてよさを感じた。

 

 

 

「安息の日々」

 

 

1982年2月リリースのサードアルバム『黄昏の騎士』の9曲目に収録されている。この時私は中学2年。リアルタイムでこのアルバムを聴いたが、当然ながら、と書くところだろう、その良さは分かっていなかった。

 

歌に限らず、映画も小説も、その時は分からなくても、時間が経てば経つほど良さが分かるものがある。その時間の経過は、自分が生きた時間だったり、重ねた経験に置き換えられる。

 

そうしたものが、同じものでも受け止め方を大きく変えるのだろう。熟成されるのは作品ではなく、自分自身。

 

「安息」の意味は多くあるが、「心の落ち着き、 安らぎ、精神の平静」 を採るのが歌詞に合っているように思う。

 

曲のラスト、「そんな勇気が今はほしい」というところまで聴き終わる頃には、願いというよりも、決意を感じるようになる。

 

この向かい風はいつまで続くのか。歩むべき道は遥か遠い。また、何もない人生など絶対にない。そんな中で自分は歩き続けられるだろうか。

 

顔を上げ、しっかり瞳を開いて必ず歩き続けてみせる。その決意、肚を決めた人間には、身辺にいつも突風が吹いていても、心は落ち着き平静である。

 


いつの日も 私は見えない道を
たよりない足どりで 歩いた
ためいきひとつで こわれてしまうよな
そんな人生を


時には人知れず 休むことを覚え
このまま眠りたいと思った
ありきたりの夢 ありきたりの愛
それさえも わずらわしく感じた


ただ流れてゆく 季節の中で
私は何を何を感じて
生きてゆけば 生きてゆけばいいのか


この空を見あげて 今度こそはと
何度つぶやいてみただろう
春はいつの日も やさしいふりだけで
私の目の前を 過ぎてゆく


ただ流れてゆく 季節の中で
私は何を何を感じて
生きてゆけば 生きてゆけばいいのか

ああ 限りなく風吹けども

この道遠けれども
この瞳をあけて 歩けるような
そんな勇気が
そんな勇気が
今はほしい