2019年10月13日(日)、「歌謡ポップチャンネル」でCHAGE and ASKAのデビュー25周年記念ライブ(2004年8月28日 @お台場野外特設会場)が放映された。
”チャゲ&飛鳥 熱風コンサートCHAGE and ASKA 25th Anniversary ”
CHAGE and ASKA 25th Anniversary Special
チャゲ&飛鳥 熱風コンサート
本当に久しぶりに観たが、やっぱり見事なライブで、ついつい2回、全編通して観てしまった。
今さら感を自覚しているが、以前観た時にはまったくひっかからなかったが、今回観て、特にいいと思ったのが「夏は過ぎて」。この曲だけ今回4回も観ている。そこからの「モーニングムーン」への繋ぎも新鮮に、いい。
「夏は過ぎて」(チャゲ&飛鳥のファーストアルバム『風舞』収録/1980年4月)。
第15回ポプコン福岡大会でChageがソロでグランプリを獲った曲であり、作詞の田北憲次さんはChageの高校時代からの友人らしい。作曲がChage。アレンジは瀬尾一三氏が担当している。
このあたりは犬山翔太さんのブログに詳しい。
「終章」がChageさんの静の原点であるとすれば、「夏は過ぎて」は、Chageさんの動の原点です。チャゲアスの原点でもあります。
何といっても、Chageさんが初めてポプコンに出場するとき、候補曲となったのが「終章」と「夏は過ぎて」の2曲。どちらにしようか迷った末、コンテスト向きである動の「夏は過ぎて」になった。
上品な言葉の数々と美しい比喩を全編に散りばめ、情景がよく伝わる見事な歌詞。
個人的な感覚では、Chageが作ったメロディもまた見事。最初から最後まで一気に湧き出てきたようによくまとまっていて、流れるようなテンポをもって哀愁を漂わせるメロディは、歌詞の世界をそのまま伝えているように思う。
歌詞+メロディが2+2=4だとしても、この曲の場合、=(イコール)で結ばれる右側の数値は16にも20にもなっているような、歌詞とメロディが掛け算的に作用したうえで、メロディが出来を決定づけたと感じている、いい曲である。
曲がりくねった細い道
揺れて過ぎたる紬の貴女(あのひと)
白い日傘に添えし指にも
忘れぬあの日のしぐさそのままに
あれから季節は幾度
生まれ死んでいったのでしょう
風に浮かんだ衿の白さも
知らぬ誰かのためにと思われて
思いもよらぬ二人の再会(であい)に
心は揺れて時さえまわらず
戸惑う貴女(ひと)の影を追いかけ
足を早める 虚しさ噛みしめて
あれから季節は幾度
生まれ死んでいったのでしょう
紅く汗ばみ燃ゆる爪紅(つまべに)
女になりし貴女(あのひと)息づかせ
坂道を下る二人の影は
結んだ糸もほぐれてしまって
影踏みしめる私の足は
過去の幸せ引きずったままです
あれから季節は幾度
生まれ死んでいったのでしょう
帰れとは言えず戻れとも願えぬ
遠い遠い昨日が後ろから
帰れとは言えず戻れとも願えぬ
遠い遠い昨日が後ろから