2 膀胱がんの病理分類(その1) | たかみちの膀胱癌・副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)分泌低下症記録

たかみちの膀胱癌・副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)分泌低下症記録

H24.5膀胱癌で膀胱摘出,ウロストマ,H27.6尿管再発,閉塞、両側腎瘻,H27.8尿管一部摘出手術,腎瘻廃止,ストマに戻るもリンパ節に再発,抗ガン剤治療GC.MVAC.キイトルーダ,ドセタキセル.バベンチオ.パドセブ実施.R5.4.4再発リンパ節摘出手術も再発.ドセタキセル実施中.ゴルフが趣味

ちょっと難しい言葉が並びますが、次は専門的な分類です。まあ、医者から言われたときにこのブログを見返してはいかがでしょうか。

2 膀胱がんの病理分類(その1)


 正常膀胱粘膜は移行上皮であることから、膀胱がんの90%以上は移行上皮癌で、扁平上皮がんが5%、腺がんは1%以下である。
 しかし、移行上皮癌のなかに扁平上皮化生や腺上皮化生を認めることはそう珍しいことではない。

 移行上皮がんは乳頭状を呈する場合が多く、組織学的には fibromuscular(筋線維性の) core(核)と呼ばれる中心構造から乳頭状にがん細胞が発育していく所見が認められ、多くは粘膜内か粘膜下に留まる表在性腫瘍である。

膀胱の上皮内がん(carcinoma in situ:CIS)は一般に異型度の高いがん細胞からなり上皮内を広汎に進展するタイプでflat carcinomaの像を呈する。

CISは浸潤性膀胱がんへの前駆病変と考えられており、高頻度でCISから浸潤がんへの進展がみられる。

筋層以上(>=T2)の進展を呈する膀胱がんは浸潤がんとも呼ばれ、一般に広基性で非乳頭状である。

(引用以上)

膀胱や尿管は移行上皮でできています。
このまま癌化したものは良い方のタイプで乳頭状のものはほとんどこれ、T1以下に分類されています。

しかし、癌化すると扁平上皮のようになったりするものがあり、これを扁平上皮化生と言っています。
こうなると悪性になり、形も乳頭状ではなく広く拡がり、上皮の中で広汎に進展すると言っています。
私はこのタイプで、発見した時はすでにオセロのように広がっていました。