2 膀胱がんの病理分類(その2) | たかみちの膀胱癌・副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)分泌低下症記録

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H24.5膀胱癌で膀胱摘出,ウロストマ,H27.6尿管再発,閉塞、両側腎瘻,H27.8尿管一部摘出手術,腎瘻廃止,ストマに戻るもリンパ節に再発,抗ガン剤治療GC.MVAC.キイトルーダ,ドセタキセル.バベンチオ.パドセブ実施.R5.4.4再発リンパ節摘出手術も再発.ドセタキセル実施中.ゴルフが趣味

2 膀胱がんの病理分類(その2)


[膀胱腫瘍のTMN分類の要約]


(1)原発腫瘍(T分類)


 TX:原発腫瘍の評価なし

 T0:腫瘍を認めず

 Ta:非浸潤性乳頭状がん

 Tis:上皮内癌(CIS:carcinoma in situ )


 T1:粘膜下結合織までの浸潤


 T2:固有筋層への浸潤

   T2a:筋層の半ばまでの浸潤

  T2b:筋層の半ばを超える浸潤


 T3:膀胱周囲脂肪組織への浸潤

   T3a:顕微鏡レベルの浸潤

   T3b:肉眼的にわかる浸潤


 T4:腫瘍が前立腺、子宮、膣、骨盤壁、腹壁のいずれかに浸潤

   T4a:前立腺、子宮、膣のいずれかに浸潤

   T4b:骨盤壁、腹壁のいずれかに浸潤


(2)所属リンパ節(N分類)


 NX:所属リンパ節の評価なし

 N0:所属リンパ節の転移なし


 N1:最大径2cm以下の単発のリンパ節転移がある

 N2:最大径2cmを超えるが5cm以下の単発のリンパ節転移、

    あるいは最大径5cm以下の多発のリンパ節転移がある

 N3:最大径5cmを超えるリンパ節転移がある


 (注:所属リンパ節とは総腸骨動脈分岐部以下の骨盤腔リンパ節を指す)


(3)遠隔転移(M分類)


 MX:遠隔転移の評価なし

 M0:遠隔転移を認めない

 M1:遠隔転移を認める


(引用以上)


病理組織検査を行うとこの評価の前に「p」がつきます。

病理組織検査は組織を切片にして細胞レベルで検査することです。