7(3)浸潤性膀胱がんの経過と予後 | たかみちの膀胱癌・副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)分泌低下症記録

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H24.5膀胱癌で膀胱摘出,ウロストマ,H27.6尿管再発,閉塞、両側腎瘻,H27.8尿管一部摘出手術,腎瘻廃止,ストマに戻るもリンパ節に再発,抗ガン剤治療GC.MVAC.キイトルーダ,ドセタキセル.バベンチオ.パドセブ実施.R5.4.4再発リンパ節摘出手術も再発.ドセタキセル実施中.ゴルフが趣味

背景をゴルフ場の写真に変えてみました。

さて、今日は経過と予後の最後、浸潤性膀胱がんです。


7(3)浸潤性膀胱がんの経過と予後


 予後は病期(T,Nカテゴリー )に非常に相関します。

 膀胱全摘除を行った場合の5年全生存率は、

 pT1以下で80~90%、

 pT2aで70~80%、

 pT2bで50~70%、

 pT3 で40~60%、

 pT4 で30~40%、

 pN+ で10~20%


また、 pT1で約80%、pT2で74%、pT3 で47%、pT4 で38%、リンパ節転移があると10~20%との記載もあります。


異型度と予後も相関するが、膀胱全摘除を受けるほとんどの例ではG3であり、実際の臨床上ではT,Nカテゴリーがパラメーターとして有効となる。


再発は肺、肝、骨、リンパ節と局所(骨盤内)に多い。


骨盤内の再発のリスクはTカテゴリーに有意に相関し、

 pT2aで6%、pT2bで18%、pT3 で51% です。

尿道摘除を行わなかった場合には尿道再発を5~13%に認める。



(引用以上)


TMN分類の病期でかなり異なりますが、これは腫瘍の浸潤の程度によるので、肉眼やCT、MRIなどでは明確に区別しにくいものです。最終的な病理検査(臓器などの顕微鏡検査)までは結構変動しますのであまり気にしないほうがいいものです。