今日は昨日の続きの「CIS」。
CISとはcarcinoma in situ 、膀胱の上皮内がんのことで、一般に異型度の高いがん細胞からなっていて、上皮内を広汎に進展するタイプだそうです。
次のクラスは浸潤性膀胱がん(これは次回)なので、昨日の表在性との中間というところ。
7(2)CISの経過と予後
初回のBCG注入療法(6回)によって70%の症例で短期的なCRが得られる。
初回療法でCRの得られない症例にさらに6回の注入をおこなうと、そのうちの半数にCRが得られるとされる。
初回でCRが得られた症例の約50%は再発し、この場合浸潤がん・転移がんへの進展リスクは高くなる。
長期的には、初回BCG注入療法を受けた20%が癌死したとの報告がある。
(引用以上)
CRは治療効果のようなものだったかな?このページがないのでわかりません。専門家の方フォローしてください。
このクラスになるとBCGで7割の効果があるようですが短期的と言っています。
効果のなかった3割にも再度の6回注入で半数(15%)に効果があるようですね。
しかし、効果が得られても半数に再発するし、進展するのも覚悟しなければいけないのでしょうか。
文末に「との報告がある。」はエビデンスとしては確立していない、一つの事例ととらえていいと思います。
再発率や死亡率に関する記載はありませんが、pT1以下に分類されているので、膀胱全摘除術後の5年生存率は80~90%と最も高い部類です。
つまり、この段階で全摘除すればいいということです。しかし、実際にはこの段階では全摘除まで踏み込めませんよね。