7(2)CISの経過と予後 | たかみちの膀胱癌・副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)分泌低下症記録

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H24.5膀胱癌で膀胱摘出,ウロストマ,H27.6尿管再発,閉塞、両側腎瘻,H27.8尿管一部摘出手術,腎瘻廃止,ストマに戻るもリンパ節に再発,抗ガン剤治療GC.MVAC.キイトルーダ,ドセタキセル.バベンチオ.パドセブ実施.R5.4.4再発リンパ節摘出手術も再発.ドセタキセル実施中.ゴルフが趣味

今日は昨日の続きの「CIS」。

CISとはcarcinoma in situ 、膀胱の上皮内がんのことで、一般に異型度の高いがん細胞からなっていて、上皮内を広汎に進展するタイプだそうです。

次のクラスは浸潤性膀胱がん(これは次回)なので、昨日の表在性との中間というところ。


7(2)CISの経過と予後


 初回のBCG注入療法(6回)によって70%の症例で短期的なCRが得られる。

 初回療法でCRの得られない症例にさらに6回の注入をおこなうと、そのうちの半数にCRが得られるとされる。

 初回でCRが得られた症例の約50%は再発し、この場合浸潤がん・転移がんへの進展リスクは高くなる。

 長期的には、初回BCG注入療法を受けた20%が癌死したとの報告がある。


(引用以上)


CRは治療効果のようなものだったかな?このページがないのでわかりません。専門家の方フォローしてください。

このクラスになるとBCGで7割の効果があるようですが短期的と言っています。

効果のなかった3割にも再度の6回注入で半数(15%)に効果があるようですね。

しかし、効果が得られても半数に再発するし、進展するのも覚悟しなければいけないのでしょうか。

文末に「との報告がある。」はエビデンスとしては確立していない、一つの事例ととらえていいと思います。

再発率や死亡率に関する記載はありませんが、pT1以下に分類されているので、膀胱全摘除術後の5年生存率は80~90%と最も高い部類です。

つまり、この段階で全摘除すればいいということです。しかし、実際にはこの段階では全摘除まで踏み込めませんよね。