坂出って町・・・個人的に大好きなんです。
特に、町中の廃れ具合が・・・(笑)
哀愁染みたモノさえ感じてしまいます。
それは市内中心部にある「うどん屋」も同じで・・・
ここ最近、有名店になりつつある「兵郷」を筆頭に、
あの雰囲気の店が結構目立たぬ感じで営業しているようです。
そんな店を探し出して訪問するのが・・・
ここ最近のマイブームだったりします(笑)
そして、今回見つけたのが・・・
「柏原」さん。
店の屋号は目立たず、横の掲示板のような場所に小さく表記されていました。
うどんのノレンとノボリで、なんとかソレが「うどん屋」だと分かる感じ・・・
市民ホールの裏手の路地に店はありました。
有線放送かCDかは分かりませんが店内はド演歌がながれていました。
一見、なぎらけんいち似の大将が、お一人で切り盛りされています。
マッチ箱のような外観からも分かりますが、
カウンター席と、テーブル席数席のみの小さな店舗でした。
注文を聞いた、一本でもニンジン・・・じゃなかった、店の大将は、
また再び僕に背を向け、鍋と向き合い「うどん」を湯がき始めました。
店内は、相変わらず「法善寺横丁」のようなド演歌が流れています・・・
歌手が誰なのか・・・とりあえず、初めて聞くような歌でしたから、
自分のような若造には理解できないジャンルなのかも知れませんが・・・
逆に、この音楽があったから、出来上がりまでの間がもったような気もします。
そして、再び振り向いてくれた大将の手には「かやくうどん」が・・・
「かやくうどん」としてはシンプルな感じですが、一応サービス店で300円
という値段設定で言えば、お得な感じがします。
店は、大将と僕のみ・・・BGMにはド演歌・・・
なんだか、ドラマとかでたまに目にする赤提灯屋台みたいな雰囲気・・・
見た目は頑固そうな大将ですが、勇気をもって話しかけてみました。
すると、大将は意外に気さくな感じで、ホッと一安心^^;
その後は大将と和やかに会話を交わしながら「かやくうどん」を食べました。
大将曰く・・・この辺は、坂出でも古くからの商店が多く、
ウチみたいなタイプの「うどん屋」も何軒かあって
いずれも細々と営業を続けているんだけど・・・
郊外に続々と新しいセルフ店が出店して、この町中の店は、どこも経営的に大変だと思う。
店主の高齢化や、後継者の不在から、ここ数か月ほどで、2軒ほどが店を閉めた・・・
明日は我が身かも知れないケド、こうやって来てくれるお客さんがいる限り、
できるだけ努力はしていこうと思う・・・
手打ち手切り感の残る麺に優しい味わいのダシ・・・
職人気質だけど素朴さもある、この店の大将らしい・・・「かやくうどん」でした。
いつまでも営業を続けて行ってもらいたいと思えました。
「柏原」
香川県坂出市京町3-1-26
℡ 非公開
営業時間
11:00~15:00
定休日 土曜日