えー、『言ってはいけない』が大ヒットしたので、旧作を名前を変えて文庫化した本。。。
しかししかし、その名に恥じない、超面白い内容でした。
橘 玲
1億7600万の監視カメラ
1万の検閲語
民主化なしの「超未来国家」
人口13億の「厄介な隣人」はどこへ向かうのか?
日本人はずっと中国を「一周遅れ」だと見なしてきたが、いつのまにか巨大な隣国の人々は、テクノロジーによって個別に認識され、統制される「超未来世界」を生きているのかもしれない。(本分より)
崩壊説を尻目に急速な経済成長を遂げた人口13億の大国・中国。満州からチベット、内モンゴルまで、その隅々を旅した著者は、至るところで不動産バブルの副産物で「鬼城」と呼ばれるゴーストタウンに出くわす。高層ビルが林立する超モダンな廃墟が建てられる元となった「錬金術」の仕組みに着目し、日本と異なる国家体制、組織のあり方、国民性を読み解く新中国論。『橘玲の中国私論』改題。
ここまで。
いかがですか!面白そうでしょう?
いや~、面白かった。私論、中国論。
2015年に出版された『橘玲の中国私論』を文庫化したものなので、少々古い話題となりますが、そんなの関係無しに面白いです。
中国人の行動原理を【人が多すぎる社会】と、【天高く、皇帝は遠し】という点で説明します。
とにかく人が多すぎ、なんでも競争は日本の10倍になるのです。。。
そして、地方には中央の制御が効かない現実。。。
腐敗にまみれた、腐敗に厳しい社会、それが現在の中国なのだそうです。
しかし、IT技術(必ずしも最先端技術ではない)により、彼らは超未来社会を生きようとしているのです。(望む望まないにかかわらず!)
マジで中国を見る目が変わります。
オススメしますよ~。
本日は以上!
今回も進化について言及していますが、ちょっと意味不明な一文がありましたが、そこ以外は問題無いと思います。
言ってはいけない中国の真実 (新潮文庫) [ 橘 玲 ]
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