『数限りない破壊と創造の世界』from Dr.スランプ あられちゃん | 仕事とマンガと心理学

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心理カウンセラーが語るマンガと小説についてのブログです。
心理学でマンガをみるとオモシロいので、それを伝えたくて
ぐだぐだお送りしますので、楽しんでくださいね!

こんにちは、プロフェッショナル心理カウンセラーの織田です。

今日はこちらの作品。読みたくなっちゃったなー。

 

 

「Dr.スランプ」

 

知らなかったんですけれど、タイトルにはあられちゃんってつかないんですね。

いやー知らなかった。

 

則巻千兵衛さんという自称天才博士がつくったロボット

あられちゃん。

ものすごい力をもち、口からはんちゃ砲がとびだし

きーんと走ればマッハでぺんぎん村を駆け抜ける。

 

Dr.スランプ(スランプ中のドクター)という割には

宇宙船もつくっちゃうし

あられちゃんは元気に飛び回っているし

スランプでこれだけすごいなら

この人は超天才科学者なんじゃないかしらん。

 

このマンガが絶大な人気を誇ったのは

まさしく「子どものこころの世界」が

展開されているからじゃないかしらん。

わくわくするような発明品がごろごろしていて

空を飛ぶがっちゃんみたいな

イマジナリーフレンドっぽい友達がいて

なんかかんかかわいがってくれている博士がいて

空手チョップで地球まで割れちゃうんだけれど

すぐに破壊はあとかたもなく消えていて

何をしても

どうなっても

きれいになにもかも戻っている。

 

飽くなき破壊と創造。

朝になればいつもの日常。

そして、また、刺激いっぱいの一日が始まる。

 

あられちゃんは、パワーいっぱいの

4-5歳児のよう。

(一応13歳だかなんだかですよね)

好奇心旺盛でまっすぐな気持ちの持ち主で

よくよく考えるとすごく性格のいい子。

一応女の子だけれど

性的なアイデンティティも不明確で

毎日元気に跳ね回っている。

 

そう、子どもの世界。

だから、読んでる大人たちも

子どものココロに浸ることができて

だから、ギャグ漫画なのに

何度読んでも飽きないんじゃないかな?

 

ヒットする作品って

普遍的な心理が流れていることが多いんですが

あられちゃんの世界は

幼児の世界。

そう思うと、あられちゃんにつきものの

うんちがあることも納得です。

この時期の子どもたちは

うんちだとかおっぱいだとか

そういうことにものすごく興味を持って

大人が嫌がることをわかって

くちばしるし触ってくるし。

 

そして、大人は

抑圧された「幼児」が発散されて

読んでいると元気になるのでしょう。

 

ちょっとココロのエネルギーが枯れてきたなと思ったら

Dr.スランプの世界で

ココロの中のあなたの幼児を

暴れさせてあげてはいかがでしょう?

きっと、ほんわかと元気がよみがえってくると思います。