『同居人は妖怪、なマンガなら』 from 百鬼夜行抄 | 仕事とマンガと心理学

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心理カウンセラーが語るマンガと小説についてのブログです。
心理学でマンガをみるとオモシロいので、それを伝えたくて
ぐだぐだお送りしますので、楽しんでくださいね!

ハロウィンだから、

渋谷は凄いことになってます。
アヤシイ姿の方々を見てると
1人ぐらいホンモノが紛れてても
わかんないかなー、と。
 
ごくごく自然に妖怪たちと
毎日を過ごしてる、といえば
夏目友人帳を一番にあげる人が
多いかもしれませんが、
私はこれかな。
 
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「百鬼夜行抄」
 
気がつけば、長く続いてるマンガですね。
この手のものにしては
主人公がちゃんと?高校生から浪人を経て
大学生になってるし、
登場人物たちにも
至極当然な変化も書かれてて
そして
 
妖怪たちがいいんだな。
 
壁一枚隣で、当たり前が微妙にずれる
妖怪と人の距離感が
わたしにはこの作品の一番の魅力です。
 
異世界や異人(生物)との交流を描くって
ある時期から急に増え出して
色々読みましたけど
極端に「異」寄りとか、
ヒューマンドラマチック度が高いとか
わたし的に丁度いい温度のものが
あまり無くてですね。
 
妖怪、というのは
ユング的にはシャドウという
心の中の「認められない」
「まだ知らない」部分の象徴と
考えられますが、
ドラマティックなぐらいに
暴れるシャドウってやはり無くて
多くはこんな感じで
さりげなくて、違和感で、
近くて、感覚違うのはもう
絶対に違ってて
でも愛おしくて、うざったい。
 
ココロというのは、
自我っていうのは
時折、本当に厭わしい。
でも、こだわっちゃう。
 
そんな風に、矛盾した気持ちのまま
日々は過ぎ、事件は起こる。
そんな物語群です。
 
うん、秋の夜長にどうぞっていうのが
一番似合うマンガかも。