野球肩と野球肘(ブログ)〜親と監督と病院が大事〜 -2ページ目

野球肩と野球肘(ブログ)〜親と監督と病院が大事〜

 子どもの野球肩と野球肘は、親・監督・病院の3つがそろってないと治すことがで
きません。ここでは暗に監督批判と病院批判を交え、野球少年のために書いてみます。
野球医学の専門家であり野球の指導者であり、野球選手である人物の話です。

小学生・中学生はとくに野球肘を予防しなければいけません。

私は現在、野球肘予防のための論文のようなものを作成中なのですが、まとまるまであと半年ぐらいかかりそうな気がします。まだ少しデータが足りていないので。

それを公開できればだいぶ理想的なのですが、現状でも素晴らしい取り組みをなさっている先生方がたくさんいらっしゃいます。今回はその素晴らしい先生方がなさっている野球肘検診の情報をインターネットで調べてみました。

ご参考にしていただき、もしご近所で開催されるときはぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。肘を診てもらえるだけではなく、野球に関する医学的な有用な話がたくさん聞けると思いますよ (^_^)

野球肘検診 一覧

野球肘検診 東京厚生年金病院
野球肘検診 慶友整形外科病院
野球肘検診 野球障害ケア新潟ネットワーク
野球肘検診 佐賀社会保険病院

上記は私が直接お会いしたことがある先生方の検診です。

野球共育塾
京都運動器障害予防研究会

上記も日本最高レベルの先生方の検診です。

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今回は野球肩や野球肘の選手に医療関係者(=私)が治療の一環として、投球フォームの矯正など投球指導をするときの注意点をただメモ書きとして書いてみます。

1・ポジション特性

ピッチャーかキャッチャーかで要求される投げ方が違う
ピッチャーかセカンドかライトかで要求される強さが違う
つまりすべてのポジションの特性を理解して投げ方を指導できる能力が必要
自分ができないことを患者さんに教えることはできるのか?←問題提起(つまり英語が話せないのに、高校生に英語を教えることができるのかということ)

2・痛みが出る理由

投げ方が原因で痛みがでているのか、そうではないのかの判断
→見分けるのはとても難しい
伊藤智仁投手やペドロ・マルティネス投手は投げ方が原因ではない痛み
斉藤和巳投手やロイ・オズワルト投手は投げ方と投げ方以外の両方の原因
山内泰幸投手や王建民投手は投げ方が原因の痛み
→あくまで自分の中での基準です
もちろん関節唇・棘上筋・上腕骨内側上顆・内側側副靭帯などの状態の把握は必須

3・パフォーマンス優先か痛みをとることが優先か

選手の将来の可能性と試合や大会の重要性、チーム事情などを考慮
もちろん患者さんや家族の方々の希望を優先で考えながら

4・そもそも教える側がにわか知識で教えていないか

医師が一般の方に「あなたは血圧が高いです」と言われたらどう思いますか?
その通りですと思う方もいるかも知れませんし、あなたに判断する権利はないと思う方もいるかも知れません→野球の投球フォームの話に置き換えてみてください

5・フォームのぶれを考慮しているか

ピッチャーの場合いろいろな条件で微妙にフォームが変わります
マウンドの有無、スパイクかスニーカーか、直球か変化球か、投球かシャドウか、しっくりきたかしっくりこなかったか
→屋内でシャドウを何回かしてもらったものを見て本当の判断はできるのか?
→投球フォームのスーパースローを見ただけで本当のアドバイスはできるのか?
私の結論 実際にキャッチボールをしてみないと分からない
しかもボールを実際に受ける(=捕手の真後ろからみる)という作業と選手の投球フォームをチェックするという二つの作業を同時にしないと判断ができない 

6・シンプルに自分よりもレベルが上の選手に指導ができるのか

先程も同じような話を書きましたが、50mしか泳げないのに800m泳げる選手に指導できるのかということです→私は基本的に無理だと思います
ちなみに最近、投手以外のポジションの方が投手にピッチングフォームを教えるのも基本的に難しいのではないかと思っています

7・自己満足的なフォーム指導をしていないか?

「こうやって投げてみて」「痛みはない?」「そう投げれば大丈夫だよ!」
ありがちな会話。本当に大丈夫なんですか?
治療家の先生は野球肩・野球肘に限らず痛みに対してこういう会話をしがち。その治療で本当に痛みはなくなっているのですか?ただそのときだけ、一時的に痛みが楽なだけではないですか?
私自身治療家として、その場で痛みが取れたような感じになってもらうことはとても得意なので



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自分の現状 2014.01.20時点

自分の投球フォームの矯正 右投げ 先日軟式で121km/hを記録 39歳
・肘が下がっている
・腰の回転と腕の振りのタイミングが悪い→腕が少し早く出てしまう
・腰の回転を最大限利用していない
左投げに挑戦中→最高球速90km/h
打撃フォームの矯正 右打ち 軟式の140km/hを打ち返せます @バッティングセンター
・左腕が弱い
・腰の回転をうまく利用できていない
左打ちの挑戦→110㎞/hまでなら対応可 @バッティングセンター
野球は全ポジション守れます
野球技術の勉強→一生終わりはないと思っています
野球医学の勉強→上に同じ
自分の現在の野球レベル、医学レベルを強く意識→常に向上させる必要あり

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全くの自分向けメモ書きでした
2ヶ月に1度記事を書かないとインデックスから消されてしまうので (^_^;)







今回は野球の専門家である監督さん向けに、医療の専門家という立場から野球肩と野球肘について参考になる話を書いてみようと思います。

「エースの子が肩が痛いと言っている」

肩の痛みは
・疲労
・筋力バランスの悪さからくる痛み
・関節唇 カンセツシン の痛み(主に高校生)
・骨端線 コッタンセン からくる痛み(主に小学生)
・野球肘をかばっての肩の痛み(肘の治療が必要)
などが考えられます。他にも痛みの原因となるものはたくさんあります。

こんなとき、どうしたらいいのか?

→まず痛みがある時は投げさせないというのが大原則です。状況によって、ピッチャー以外のポジションで試合出場というのは有りだと思います。バッティングはまったく問題ない場合がほとんどです。

→肩の痛みがすぐなくなればいいのですが(1週間程度)、痛みが続くようであれば医療機関での診察は絶対に必要だと思います。野球に詳しい先生がいる整形外科が理想で、投球再開は医師の許可がでたらというのが原則です。

→肩が痛くなるのは
・投げ過ぎ(投球数)
・投球フォームに問題がある
・肩のインナーマッスルが弱い、ストレッチ不足で硬くなっている
などの可能性が高いです。心当りがあれば直してあげてください。


「エースの子が肘が痛いと言っている」

肘の痛みは
・疲労
・剥離骨折 ハクリコッセツ (小学生、中学生の骨はとても痛みやすい)
離断性骨軟骨炎 リダンセイコツナンコツエン(上記)
・野球肩のせいで肘が痛くなる時があります(肩の治療が必要)
・内側側副靭帯 ナイソクソクフクジンタイ の痛み
などがあり、他にも痛みの原因となるものはたくさんあります。

こんなとき、どうしたらいいのか?

→野球肩は少しごまかしが効くのですが、野球肘は無理をしたら必ず悪化します。バッティングも小学生、中学生は基本的に禁止です。

→野球専門の医師でないと、骨の損傷を見逃すときがあります。今まで、病院の先生や治療院の先生が見落としたり、そもそも野球肘の知識がない病院・治療院へ行ったために野球肘を悪化させた患者さんがたくさんいました。

→とにかく野球肘の選手には野球専門の病院へ行ってもらうようにしてください。どこも知らないとか、近所に野球専門の病院がないというときは野球肘・野球肩 専門病院(高井戸整骨院HPより)を参考にしてみてください。

監督さんは、近所のドクターをいつでも選手にすぐ紹介してあげられるというのが理想的だと思います。監督をなさっている方で、野球肩・野球肘の選手に対してどうしていいか分からないという方がいらっしゃれば、私でよければいつでもメールで対応させていただきます。気軽にブログをみてメールしましたと添えて、メールを送ってください。

野球に携わるすべての人の力を合わせ、野球肩と野球肘をなくせたら理想的ですね。

平成25年07月26日

高井戸整骨院 院長 森 英利
takaidoseikotuin@gmail.com







後側の野球肘についてです。

大人の野球肘は内側が1番多く、その次に後側が多いです。なぜ後側に多いのか?それは骨と骨とがぶつかりやすいから。

長年野球をしていると小さな力が繰り返し繰り返し加わって、肘にいろいろな障害が出やすくなります。後側は尺骨 シャッコツの肘頭 チュウトウと上腕骨 ジョウワンコツの肘頭窩 チュウトウカがぶつかってしまい、痛みが発生します。

場合によっては骨棘 コツキョクといって骨が少し出っ張って来て骨のトゲみたいになることも。そしてそれがとれて関節ネズミとなって、小さな骨のかけらが肘関節の中にうろうろするときもあります。

これ以外にも肘頭 チュウトウの疲労骨折を起こしたりと、痛みの原因は様々です。

この後側の痛みが出やすい人の3つの特徴
・フォークボールを多投する人
・学生時代に肘の内側を痛めた人
・投球フォームのボールリリース時に前腕をうまく回内できない人

どれかひとつでも当てはまると後側の野球肘になりやすい印象があります。

最近のプロ野球はフォークボールを投げるピッチャーが減ってきたような気がします。メジャーで大活躍している最強ピッチャーも先日テレビで観たらフォークボールは少なめでした。リリーフピッチャーは投球数が少ないので、フォークボールが多めでも大丈夫なのかなあと現在、興味津々で注目しています。

以前、スポーツ新聞に日本ハムで肘の痛みに苦しみながら2000本安打を達成した選手が肘の手術をした時の無数の関節ネズミの写真は今でも鮮明に覚えています。ネズミ(骨片)が10個以上ありました。

プロ野球選手が後側の痛みで苦しむのは、もう職業病だからしょうがないのかも知れません。でも一般の方は痛みを抱えながら、我慢して野球をしなくても大丈夫ないい方法があるような気がします。

ポジションを変えたり、投げ方を矯正したりと。うまくアジャストして、痛くなく楽しく野球ができれば最高に楽しいと思います!

ひで


野球肘について書いてみます。

野球肘は大人と子どもでは症状が大きく異なります。今回は大人の野球肘について書いてみたいと思います。

大人の野球肘は内側と後側に多いです。内側は主に内側側副靭帯損傷 ナイソクソクフクジンタイ ソンショウ。後側は変形性肘関節症 ヘンケイセイ ヒジカンセツショウ。もちろんこれら以外の野球肘もたくさんあるのですが、分かりやすくするためにこの二つについて進めていきます。

まずプロ野球選手のピッチャーによくみられる内側側副靭帯損傷。最近では松坂投手、和田投手。少し前は桑田投手、村田兆治投手が再建手術をしています。中日から巨人へ移籍した野口投手、大リーグでも活躍した小宮山投手は靭帯損傷を手術をせずにだましだまし投げていたような感じがしました。

内側側副靭帯損傷の原因は、内側靭帯への過負荷の蓄積。投球時、リリースのちょっと手前あたりで内側靭帯への負荷が最大になります。私の個人的な意見ですが、スライダーを投げる時に一番負担がかかります。ですから切れのいいスライダーを投げる投手は、内側靭帯を痛める可能性が高いかも知れません。

巨人の辻内投手と大リーグのストラスバーグ投手はプロに入ってすぐぐらいに内側靭帯を痛め手術をしています。ですから20歳のときに悪くなる選手もいれば30歳、40歳で悪くなる選手もいるということになります。

症状は意外かも知れませんが、わりと痛みはありません。靭帯って完全に切れると痛みがないことがままあります。日常生活も普通にできます。ただボールを投げる時に思うようなボールが投げれないとか、抜ける感じがするという症状があり、精密検査をするとこの靭帯損傷が見つかって手術をしたり、しなかったりといった具合になります。

手術方法ですが、手首よりちょっと肘に近いところから自分の腱をとって、その腱を肘に移植します。骨に穴を開けて腱を靭帯の代わりにしてしまいます。えっ、腱をとっても大丈夫なの?と思う方もいるかも知れませんが、あまり大事ではない腱を取るのでまったく問題はありません。

上腕骨ジョウワンコツと尺骨シャッコツ両方に穴を開け、腱を通してという感じになります。この腱が内側側副靭帯の代わりとして機能することによってまた以前のようなボールが投げられるようになります。

日本とアメリカではこの移植した腱をおさえる方法が少し違っていると思います。難しくなりそうなので割愛しますが、この方法の違いからだと思うのですが治るまでの期間が日本のやり方の方が数ヶ月早い印象です。リハビリも、20年前までは日本よりもアメリカの方が進歩していたような感じがしますが、今では同等になっていると思います。

日本で野球をする選手は日本で手術。アメリカで野球をする選手はアメリカで手術がいいのかな、なんて思っているところです。シンプルに復帰まで1年。2年経過すると良い投球ができるようになるなんて言う人もいるみたいです。

内側の話がだいぶ長くなってしまいました。もっと書きたいのですが、今日はこの辺でおしまいにさせてください。後側の野球肘については、また次回ということで。。

せまってきたプロ野球の開幕ですが、あるチームの開幕投手に、以前この内側側副靭帯損傷を手術した選手が抜擢されそうです。ぜひ良い投球をして手術をしても活躍できるということを、あらためて証明してほしいと思います。

ひで




野球肩と野球肘はとても治療が難しい疾患です。痛くても、悪くても最初のうちは投げることが可能です。選手はすぐ痛みには気付きます。でもそのうち治るだろうと思い投げ続けます。そしてある時、これはまずいなと思い病院や整骨院などへようやく診察や治療をしに来ます。

この時、すでに手遅れでやや重症化しているというのが野球肩・野球肘に長年かかわってきた上での印象です。でもこの最初に受診してもらった時からしっかり治療すれば、ほとんどの野球肩・野球肘は治ります。ただ、しっかり治療するというのがわりと難しかったりするのですが。

治療の基本は投げないこと。つまりノースロー。でも大会中だったり大事な時期の直前だったりしてなかなか選手にノースローのお願いを聞いてもらえないのが現状です。医療機関側だって常にノースローをお願いするわけではありません。もう本当に大事な試合で、その試合のために今までの練習があるのなら多少の無理はいた仕方ないと思います。

でも現実的には、しっかり治した方が得なのに無理に投げて悪化させ、挙句の果てに大事な大会で投げることができなかったという例はとても多いです。ですからそのような必要のない無理をしないよう、野球チームの現場(=監督さん)と医療機関の連携は必要だと思い、高井戸整骨院では野球チーム(=監督さん)との連携を始めることにしました。


選手が高井戸整骨院へ来院
     ↓
  監督さんへ報告
     ↓
質問があれば監督さんから整骨院へ電話
     ↓
希望があれば院長が野球チームを訪問し
 監督さんに選手の現状を説明



システムは簡単です。野球肩・野球肘の選手が治療にみえたら選手と監督さん用に肩や肘の状態が分かるようなドキュメントをお渡しします。監督さんは選手の肩や肘に関して質問がある時は、ご遠慮なく私(森)までお電話ください。月曜日から土曜日(水曜除く)の午後3時から8時までであればいつでも大丈夫です。尚、個人情報保護のためドキュメントにIDが書いてありますので電話の時にそのIDを伺わせていただきます。

ただ基本的にはいつも患者さんの治療中なので、長い時間をかけて説明することはできません。状況にもよるのですが、5分から10分といったところでしょうか。夜9時以降であれば折り返しお電話させてもらいゆっくり時間をかけて説明させていただくことも可能です。

なかなか電話だけでは話が分かりにくいかも知れません。もちろん分かりやすく専門用語は少なめにしますが医学の専門家ではない方に、「上腕骨の内側が痛んでます」とか「関節唇カンセツシンのところで痛みが出てます」と言っても分かりづらいと思います。

ですからご要望があれば小学生から大学生の野球肩・野球肘であれば私が直接、野球チームの練習場へボランティアでお邪魔させてもらい監督さんに直にご説明させていただくということを平成25年から始めることにしました。日曜日と水曜日であれば可能です。今のところ、都内・神奈川県・埼玉県であれば可能な範囲で行かせていただきます。

お電話いただいたときに、遠慮なくその旨をおっしゃってくだされば対応させていただきますし、こちらからも一度お伺いしましょうか?と積極的に声かけをさせてもらいたいとも考えています。

私は野球をしている選手に思う存分、活躍して欲しいと願っているだけのただの治療家です。大きなことはできません。でも高井戸整骨院へ来てくれた選手ぐらいは、完璧に治してあげることができればと考えこのようなことを平成25年より始めました。

大人が子ども達のために、責任を持って良い野球の環境を作れたら理想的だと思います。みなさま、ご協力よろしくお願いいたします。

平成25年01月03日

東京都三鷹市井の頭1-31-25-101
TEL0422-72-0263  高井戸整骨院 院長 森 英利


二枚の写真。

 リンスカムの投球フォーム
$ブログ 野球肩と野球肘[高井戸整骨院]



  肩関節の関節鏡写真
$ブログ 野球肩と野球肘[高井戸整骨院]


〈上〉
リンスカムの投球フォームの写真。野球の専門家が見ればいろいろなことが分かります。どのぐらいのパフォーマンスがあるのか。球種は何を投げようとしているのか。いい投げ方ができていたのか。当然、フォームは毎球微妙に違います。ですから一枚の写真だけで結論付けはできません。

〈下〉
肩関節の関節鏡写真。医療の専門家が見ればいろいろなことが分かります。野球歴がどのぐらいか。良さそうなのか悪そうなのか。何歳ぐらいなのか。当然、病態は総合評価です。痛いのか痛くないのか。可動域、筋力、他の関節の状態はどうなのか。ですから一枚の写真ですべてが分かるわけではありません。

このブログ記事で言いたいことは専門性

はっきり言って素人が、専門知識がない人が専門外のことに口を出しすぎ。それで迷惑をこうむる野球人がどれほどいることか。

〈 野球現場での現状 〉

昨日、都内の強豪校の野球部員が治療にみえました。野球肩だったので一ヶ月投げちゃダメと伝えたら、監督が痛みを気にせず練習するように言ってると。

数ヶ月前は小学生が野球肘で骨に軽い損傷があったので投球禁止と伝えていたのですが、監督に試合で投げさせられたと。監督には投球禁止であるということは選手のお母さんから伝えてもらっていたにもかかわらず。

野球チームの中で監督さんは最高責任者。すべてを決定する権利があるのは当然のことです。でも骨端線離開と離断性骨軟骨炎の違いが分からないのに医学的な判断をくだしていいものか?もちろん答えはノーなのですが。

〈 医療現場での現状 〉

はっきり言って、野球の素人が野球に口を出しすぎ。
130km/hのボールを投げれないのにピッチャーに投げ方を指導っておかしいと思う。投球制限の話は最も重要。それは間違いなく医学的な判断。リハビリ計画も重要。でもその先の投げ方指導はちょっといきすぎ。

超一流大学の整形外科の先生が、野球部の子たちに野球を教えている姿を見て泣きたくなったのは私だけなのかな?ピアニカしかやったことない人が、そこそこ上手なピアノの生徒に教えにきちゃったみたいな感じ。

なんでもある程度ハイレベルになっていろいろなことを言いたくなる気持ちは分かります。でもこんなに時代が進化したのだから、もう本当の専門家になまじっかの専門家はかないません。

野球の専門家は、医学的な判断は医療の専門家に任せる。

医療の専門家は、野球の専門技術に関して口出しをしない。

野球が大好きな子どもたちのために、みんなで上手にやっていけたら肩や肘を壊す選手が少なくなって笑顔が増えると思います。自分の立ち位置はどこか。選手のために何が最善か。

野球選手のみなさん。少し時間はかかりそうですが、必ず野球の現場と医療の現場がつながってよりよい野球環境ができるはずです。それまでは自分の肩と自分の肘はしっかり自分で守ってください。必要な情報や知識はこれから可能な限り、分かりやすい形でブログやホームページで書いたり作ったりしていきます。

私は野球が大好きだから、これからも野球選手のためにいろいろなことをしていきたいと思います。


野球肩と野球肘の治療の話です。

高井戸整骨院ではまず診断します。どのぐらい悪いのか?
徒手検査でだいたいどのぐらい悪いかが分かります。軽度から中等度であればそのまま高井戸整骨院で治療。重度であれば専門病院を紹介。また将来、プロ野球へ進む可能性がある選手も専門病院を紹介することが多いような気がします。

高井戸整骨院ではレントゲン、MRIを撮ることができません。もちろん手術することもできません。ですから私が必要と判断したら、専門病院でスペシャルドクターの診察を受けてもらいレントゲンやMRIなどの検査後に、治療方針のご判断をいただきます。

患者さんは、治すために治してもらうためにいい病院・治療院を探し、そして受診します。診てもらって治療してもらって、治れば良い病院。治らなければ良くない病院。

これは正しそうに聞こえますが、違うんです。そうじゃないんです。

野球肩も野球肘も重度になってしまうと、そんなに簡単には治りません。最高のプロ野球選手が、最高のドクターに診てもらって最高の治療家に治療してもらっても治らないことがあるのです。斉藤和巳投手・黒木知宏投手・伊藤智仁投手。まだまだたくさんいます。

ですから大事なことは、軽度のうちに専門家にしっかり診てもらうこと。痛みがでたら我慢して投げることはせずに、休んでそれでも痛みが気になるときはすぐに病院で診てもらうこと。
このときの注意点は、野球に詳しくない先生より詳しい先生に診てもらったほうがベターです。

そして最高の治療方法は投げないこと

選手にこれらのことを求めてもおそらく無理だと思います。みんな「野球がしたい」から。だから親や指導者がしっかりと選手の肩や肘の痛みを気にしてあげて、必要であればノースローと病院紹介をしてあげなければいけません。

上手な子の方が野球肩や野球肘になりやすいです。シンプルに投げる回数が多くなるから。上手な子が野球できなくなったら、かわいそうじゃないですか。上手じゃなくても野球が好きなのに、野球ができなくなったらかわいそうじゃないですか。

だから、子どもたちのためにみんなで力を合わせてなんとかしましょう。絶対、なんとかなりますから。











[野球肩にどうしてなるのか?]
ホームページに載せようと思っていることなのですが先行してブログに書いてみます。

一般向け

1、投球による利き腕・肩後ろ側の筋肉疲労。
2、その筋肉疲労の影響で肩関節の安定が悪くなってしまう。
3、安定が悪い状態での投球によって肩関節へ過度な負荷がかかってしまう。
4、過度な負荷がかかってしまったことにより腱付着部で軽い炎症を起こしてしまう。(ここでようやく肩関節の痛みが発生。でも問題なく投げれてしまう)
5、軽い炎症を気にせずに投げていると強い炎症になってしまう。大事な筋肉や関節包などの損傷。(投げる瞬間の痛みが強くなってくる。でも我慢すれば投げれなくはない)
6、ひどい野球肩になってしまい投手をあきらめなければいけなくなってしまう。

専門家向け

1、投球による棘下筋キョッカキン、小円筋ショウエンキン、僧帽筋ソウボウキンなど後側の筋肉の疲労。
2、棘下筋など後側の筋肉の疲労により肩関節の動的安定性が悪くなる。
3、この安定性が悪い状態で投げることにより上腕二頭筋長頭腱付着部チョウトウケンフチャクブへ過負荷がかかる。
4、上腕二頭筋長頭腱付着部チョウトウケンフチャクブの過負荷により関節唇カンセツシンの剥離ハクリが起こる。(SLAP lesion スラップリージョン、軽い疼痛トウツウ
5、痛みを我慢して投げていると今度は棘上筋キョクジョウキンや関節包カンセツホウなどが痛んでしまう。(強い疼痛)
6、ある一定レベル以上の損傷は手術でなければ治らない。(手術をしても完全に治るとは限らない。手術により以前のようなボールを投げれるという保証はない)

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以上がざっくりした説明です。上記の説明は請け売りではなく私の持論です。とうぜん様々なパターンがあるので上記ですべての野球肩が説明できるわけではありません。ただ野球肩専門の医師は論文という形で野球肩を論じなければいけなく、一般の方々に分かりやすく説明できる機会はほとんどありません。

私は整骨院という仕事柄、むずかしいことを簡単に説明することが可能です。医師法のしばりを受けないからというのと、しがらみがないからという理由で。そんな中で野球肩について書いてみました。

これから野球肩・野球肘を一般のみなさんに分かりやすく、様々な形で情報提供・専門的な説明などを行っていこうと思います。もちろん予防法などもセットにしたいと思っています。現在、野球肩を予防する計測器の作製も考えています。これは自分一人の力では無理なので野球用具のメーカーの方と一緒に作ることができればといったところです。

南相馬市出身として震災を経験したことによりいろいろなことが分かるようになりました。放射性物質とか放射線、放射能ってむずかしい。専門的な知識がないとどうしていいのか分からない。野球肩とか野球肘も少し似ていて、専門的な知識がないと太刀打ちできない。私は野球肩と野球肘の専門的な知識は持っています。手術をすることは出来ませんが、手術以外のところはたくさん学んだので心の中では誰にも負けないと思えるぐらいになってきました。それでもまだまだ勉強不足ですが。

医学の勉強を始めて約20年。野球を始めてから約30年。アメリカで当時ナンバーワンだった野球の専門医に質問をしていろいろ教えてもらったこともありました。日本でも有数の野球肩・野球肘専門の先生に高井戸整骨院へ来た野球肩・野球肘の患者さんと一緒に行っていろいろと勉強させていただきました。福岡の先生にお礼を言いに福岡まで行ったこともあります。

ただ野球肩と野球肘はむずかしい。先日、岡島投手がヤンキースのメディカルチェックをパスすることが出来ずに契約することが出来ませんでした。でも日本のプロ野球チームのソフトバンクとは無事契約することが出来ました。なぜこのようなことが起きるのか?それは日本とアメリカの考え方が違うから。そんなことも含めこれから二年間ぐらい徹底的に野球肩と野球肘を掘り下げていこうと思います。



運動神経について書いてみようと思います。学校でよく「あの子は運動神経が良い」と言われる子がいますがその運動神経についてで、医者が患者さんに説明するときにつかう知覚神経・運動神経のほうのことではありません。ちなみに今回のブログはオリジナルで書いてみたいので文献やウィキペディアの引用はなしでいこうと思います。

まず運動神経とは何か?簡単に言うとどのスポーツもそつなくこなせる能力。運動神経の良い子どもは要領がよく動きがしなやか。逆に運動神経が悪い子は動きがぎこちない。

この運動神経が良い子と悪い子の違いは何か?何歳ぐらいのときに運動神経の善し悪しがきまるのか?どうしたら子どもの運動神経が良くなるのか?について今までの人生の経験をもとに考察してみようと思います。

〈運動神経の良い子と悪い子の違いについて〉

運動神経の良い子は何をやっても上手です。逆に悪い子は上手じゃない。何が違うのか?いつも思うことは運動神経が良い子というのは動きの種類をたくさん持っていてしかも要領が良いということ。だから野球をしてもサッカーをしてもバスケをしても何をさせても上手にこなすという。悪い子は動きの種類が少ない上に要領が悪い。この要領というのはタイミングという言葉に置き換えることもできそうです。

動きの種類はざっくりいうと投げる・取る・蹴る・打つなど。細かくいうとどこにどんなスピードで投げるのか。取るのが難しいボールをどうやって取るのか。ボールのどの部分を蹴ってどんな軌道のパスにするのかなどです。

目で見て脳で判断、脳から体に命令を出して、実際に身体を動かす。スポーツってこれの繰り返しなのですが、おそらくほとんどすべての子たちは目で見ることはできていると思います。その先のところで違いが生じていそう。ドッチボールでのボールを取るという動作について。運動神経の良い子はキャッチが上手だし逃げるのもうまい。逆に悪い子はすぐ当てられてしまう。

運動神経の悪い子はなぜ当てられてしまうのか。判断が遅いのか?そもそも脳から体へ命令がいってないのか?命令はきているのだけどそのとおりに体を動かせないのか?これが分かればとても話は簡単なのですが、私には今のところ分かりません。この運動分析をこれからの人生できわめていきたいと思っているところです。

〈何歳ぐらいのときに運動神経の善し悪しが決まるのか?〉

その前に運動神経とは先天的なものか後天的なものか?これは圧倒的に後天的の要素が強いと思います。先天的なことに左右されるのは体の大きさや強さ、走るスピードなど身体能力であっていわゆる運動神経は後天的なものが占める割合が非常に高いと思います。

日本語や英語、フランス語などいろいろな国の言語がありますが一歳ちょうどのときに親としっかり会話ができる子どもっていないのですが、でも五歳ぐらいになると個人差はありますが親としっかり会話ができるようになってきます。

運動神経ってこれに似ていて、最初はできないのだけど時間が経つにつれて経験を積んで良くなっていくというものだと思います。ただ時期によって吸収力の違いがあって同じことをしても年齢が低いときの方が効果が高いというのも最近とても自分なりに分かってきました。

サッカーのリフティングですが、三十歳を超えてから練習してもなかなかうまくなりません。200回ぐらいが私は限度です。でも六年生の上手な子は3000回ぐらい簡単にリフティングができます。私がどれほどの練習をしたとしてもこれから利き足とは逆の足で3000回のリフティングはできるようにはならないでしょう。現実的には100回すらできないと思いますが。

とても面白いのですが、小さい時って吸収力が高くたくさん練習するといろいろなことができるようになるのです。そのときと同じ時間だけ大きくなってから練習時間を割いても、ちょっとしかうまくならないというのが現実です。イメージは反比例のグラフ。

私の今日現在の考えではゴールデンエイジは3~5歳。6~8歳は準ゴールデンエイジ。9歳を過ぎた子は成長率300%は望めなさそう。この辺も少し言葉に似ていて小さい頃の環境次第で言葉が話せるようになり、大きくなるにしたがって習得が難しくなるという。感覚的に言葉の方が年齢を重ねていても習得しやすい感じはするのですが。

〈どうしたら運動神経が良くなるのか?〉

もうこれは経験がすべてです。やったことがないことはできないし、練習を重ねたことはできるようになります。ただ基本的に子どもが相手の話です。ですから練習ではなく遊びの中にさまざまな動きをちりばめて、結果として運動神経の良い子どもになったというのが理想だと思います。

震災前に「死なない子ども」という映画を観ました。三鷹市にある反転住宅にすむ方々のドキュメントですが、そこに生まれたときから反転住宅に住んでいる子どもが出てきました。反転住宅とは変わった家で床が平らではなくでこぼこ。部屋は立方体ではなく球。とにかく住むのが大変そうな家なのですが、そういう環境で育った子どもは運動神経が良いのです。体のこなしが違う。サッカーをしたらすぐ中心選手になれそうな感じ。父親は柔道選手にさせたいと言っているみたいですが。

現在、少年野球チームのコーチをしています。今年から担当は低学年チーム。一年生もたくさんいます。この子たちに一番してほしい練習はラダー。はしご状のマスをケンケンしたり両足ジャンプしたりするトレーニング。これはアジリティトレーニングといってプロサッカー選手も敏捷性を養うために行っているトレーニングなのですが、私が一番運動神経を良くするために効率がいいと思っている練習です。低学年は考えたとおりに体を動かすことが苦手。ラダーは考えて動かしての繰り返し。ちょっとしたコツはあるのですが、基本的にとても楽しい練習。遊びと変わらない。このラダーを私のチームでは敏捷性向上のためではなく、子どもたちの運動神経向上のために取り入れてます。

結果は数年後に表れます。今からとても楽しみ。もしうまくいってチームがとても強くなったら、具体的な練習方法をみなさんに公開したいと思います。自信はむちゃむちゃあるのですが。

ほかにも見て判断して考えて動くというメニュー中心で低学年の練習内容を組んでいます。チームにはとにかく強くなってほしい。でもいいんです。子どもたちが笑顔で楽しそうに野球してもらえれば私は満足だから。勝てるか勝てないかとか追求しているわりにはこだわってないのです。矛盾しているのですが。


以上ちょっとそれた部分もありますが、今日段階での私の運動神経に対する考察です。これから経験を重ね文献を読んで、考えが変わるかも知れないし変わらないかも知れません。子どもとスポーツで関わっていくというのは私の人生そのものです。誰かに少しでも貢献できるように地道にできることをやっていこうと思います。

三鷹市 高井戸整骨院の院長が書きました。