今日は11月二回目の三連休の中日。結構紅葉見に行っている人も多いのではないでしょうか、僕の住んでいるところの周りでも結構紅葉スポットが活気に満ちているそうです(僕は今年まだ行ってませんが笑)
昨日は高校時代に所属していた軟式野球部のOB会があり、OB戦をしました。まあ勘はみんな鈍っていましたが、「こんなに楽しいか」ってくらい心の底から笑い、「こんなに出てくるか」ってくらい昔のネタが飛び交い最高の雰囲気でした。年末には毎年開催されるもっと広範な年齢幅の会合が開催されるのでそれがめっちゃ楽しみです♥ 軟式野球部というと、硬式野球部とどうしても比較されがちですが、その中で『俺たちには軟式というアイデンティティがある!!』という気概・一体感ですごく仲良くなりました。同じ高校の他のどの部活よりも一体感がある自負があります(自負というワードが正しいのかわかりませんが)!そこでふと、高校入学当初に「軟式野球部か硬式野球部か」、入部する部を悩んでいた状況が現在の「どのBig4の法人か」、入社する法人を悩んでいる状況と似ているな、、と感じて記事を書く事にしました。思えば僕の人生の大きな選択は、①中学受験をするかどうか(した+第一志望に合格)、②軟式野球部か硬式野球部か(前者に入部)、③第一志望の交換留学先がどこか(第一志望にはいけなかった)、④公認会計士試験を受験するか否か(受験して合格した)、⑤監査法人の選択(なう)、というような感じになります。今日は人生における重要な選択で、どのような要素を重視すべきなのかです。
回数及び程度の差はあれど、みなさん全員が「人生を左右するような選択」に立ち会ったことがあるでしょう。その結果、皆さんはどのような選択をし、そしてその後どのようなインプット・アウトプットがあったのでしょうか。意思決定に際してどうしようか、、、と僕も悩んでいたのですが、このブログはそもそも公認会計士受験に関するものなので(忘れかけてます笑)、折角なので公認会計士試験の受験分野の知識・技法を使って意思決定したいと思います。用いる分野は管理会計論の意思決定会計です!
●管理会計論の意思決定会計
会計学は財務会計と管理会計に分けられます。財務会計は所与の人格の、受託責任(委託された一切の経営資源に関する責任)に対する会計責任(会計という職能を通じた説明責任=Accountability)を果たすためのものであり、「外部会計」とでも表現できます。これに対し管理会計は財務会計のような法的強制性は所有せず、「内部会計」とでも表現されうる非制度会計であります(厳密には原価計算基準等、背景制度はありますが)
そのような内部会計、つまり会社の内部を取り扱う会計である管理会計は勿論事業体の行動全域(意思決定、予算管理、予算編成、原価計算etc.)をその守備範囲とします。その中でさらに意思決定会計は、業務的意思決定と戦略的意思決定に分別されます。誤解を恐れず大雑把に言うと、業務的意思決定は比較的短期間の意思決定、戦略的意思決定は比較的長期間の意思決定であります。前置きが長くなりましたが、今回の意思決定は法人選びに関する長期にかかる影響力を具備するものであるので、戦略的意思決定を使いましょう。
僕は受験勉強中から思っていたのですが、戦略的意思決定はかなり使い勝手のいい概念でありますよね。。あらえる場面に適用できます。例えば離婚するかどうかで悩んでいる女性がいる場合、離婚した場合の将来キャッシュ・インフロー(養育費、慰謝料、非貨幣概念ですが精神的苦痛からの開放etc.)と将来キャッシュ・アウトフロー(非貨幣概念ですが、世間体や離婚にかかる労力etc.)を概算してDCFし、その結果がプラスであるならば離婚すればいい訳です。ちなみに、僕は経済と幸福、に関するゼミに入っているのですが、そこでこの間「離婚は長期的に見ると幸福度を高くする」ということを実証しました。笑 末恐ろしいですね、笑
さあ本題に戻りましょう。笑 「法人選択」に際して戦略的意思決定の考案要素となるものは、
①経済性(給与・賞与)(職務上)
②身体的精神的インプット(非貨幣項目)(職務上)
③身体的精神的アウトプット(非貨幣項目)(職務上)
④転職恩恵可能性(労働移動可能性→転職後の経済性のDCF)(職務上)
⑤背景的影響(非職務上、個々人が重要視するものへの影響のネットバリュー)((非職務上)
こんな感じでしょうか。これを各種法人に対してやってみると
①経済性
→大手監査法人間で経済性はほぼ変わらない、また福利厚生面も似たり寄ったり
→埋没原価(無関連原価)
②身体的精神的インプット
→労働力の提供に関するものです、これも大手間では比較的あまり変わらないのかな、と感じます。規模が小さい場合は勿論忙しくなる傾向にあると思いますので一つの法人は相対的に少し他より忙しいのかなと思ったりもしましたが、今は人手が足りずどの法人も忙しいそうなので、あまり変わらない、という結論にすることにします。次に労働中に感じる精神的苦痛ですが 、これは「その法人の雰囲気・風土が肌に合っているか」で異なるものであり、ここは埋没原価ではありません。
身体的インプット→埋没原価(無関連原価)
精神的インプット→差額原価(関連原価)
③身体的精神的アウトプット
→労働によって得られる技術力や経験値を意味します。技術力に関してはどこも世界Big4のメソッドを使用しているので得られるものに大差はないと思います。海外経験に関しても、主観的イメージ等で一部差はあるかもしれませんが、すべての法人に海外赴任制度は存在すると思うのであまり差はないと個人的には思います。次に人間力(曖昧で定義不能なのでできるだけ使いたくないですが)ですが、これは「その法人の雰囲気・風土が肌に合っているか」で、為人に関するスキルや仕事の仕方等に影響してくるのではないかとは感じますが、結局それらは本人の努力次第なのであまり変わらない気がします。
→埋没原価(無関連原価)
④転職恩恵可能性
→これは転職市場における個々人の絶対的相対的価値です。これは問答無用で、結局本人の努力次第及び、入る部門の差で決まると思います。ここで、この法人はこの部門が強い!この法人はこの分野が強い!てのはあるかもしれませんが、規模程度の差はあれどだいたいどこもやってますし、その部門がないから立ち上げた!という人も聞いたことがあるので、結局入ってからの本人の努力次第でしょう。 →埋没原価(無関連原価)
⑤背景的影響
→これは包括的概括的にしすぎて多義性曖昧性を含んだよくわからない要素になってしましましたが、感覚的にいうと「趣味に価値を重く置く人が、忙しすぎる法人の場合趣味に時間が割けない」「家族サービス及び子育てに価値を重く置く人が、産休育休等の未整備ゆえ、納得いくようにできない」というようなものです。前者は結局配属される監査チーム・部署によって様々ですし、後者はどの法人もある程度整備されています。なので、結局かわらないと思います。 →埋没原価(無関連原価)
●まとめ
なんとも埋没原価ばかりの謎の戦略的意思決定になってしまったので、もはや戦略的意思決定ではなくタダの単純比較になります。笑 上記で示した各要素のうち唯一の関連原価が精神的インプットに関する事項、つまり「法人の雰囲気」になりました。とどのつまり、監査法人Big4がある程度同じようなものである以上、フィーリングで決まることになるのでしょう。よく就活は恋愛に例えられますが、ある人を好きになった場合その人をなぜ好きか説明できないこともあるでしょう。フィーリングが合う、つまり好きな法人に、非論理的に好意を持った上で論理的に就活でその好意を説明する、という構造になるのですかね。。。はい、私は第一志望は決まっています、明日就活なので頑張ります。運がよければ明日で就活終わり。監査法人就活の皆様、最後の一歩、ファイトです!!♥♥