『作戦名は忠臣蔵』 | Yellow Magic Carnival

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don't shoot it at people, unless you get to be a better shot. Remember?

Raymond Thornton Chandler「The Big Sleep」(1939)

歴史と伝統を誇る


『忠臣蔵』こと


「赤穂浪士討ち入り事件」と


漫画及びアニメの


『ルパン三世』の世界観を


ミックスをしたら


こんな風な


と言うかこんなノリの


お話が出来ました的な


所謂軽め


且つユーモア度合い


お高めのお話。


銭形警部が


大石内蔵助に


(歌舞伎では大星由良之助)


扮した所なんかは


野村胡堂原作の


『銭形平次 捕物控』と


歌舞伎の演目


『仮名手本忠臣蔵』との


ミックスみたいで


時代劇に明るい視聴者なら


思わずニヤッとさせられる


小ネタだと思うのだが


大人達又は成人前後の男女は


兎も角として


少年少女達は


此処ら辺の小ネタを


理解し得たのだろうか。


特にリアルタイムで


視聴していた少年少女達は。


でもまぁ


作中に散りばめられた元ネタを


良く存じ上げなくても


楽しめるのが


『ルパン三世』及び


『ルパン三世』2nd seasonの


魅力だと思っているので


あんまり気にしなくても良いか


そこら辺の事に関しては。


尚、有名な話だが


『ルパン三世』2ndseasonの


監修には


かの有名な


鈴木清順監督が


携わっており


吉良上野介の


(歌舞伎では高師直)


幽霊が今回の盗みの依頼人で


其の上ルパンのアシスト迄


担当をしてしまうと言う


カオスな展開が許されたのも


世間一般的には


カオス且つアバンギャルド要素強めの


映画作品を撮って来た


鈴木清順監督が監修だったから


なんて邪推をしてみたり。


因みにルパンは最後の最後迄


吉良上野介の事を


幽霊だと思う事無く


普通の人間だと


思い続けたまゝ接しており


幽霊ならではの


アシストに関しても


何らかのトリックを


用いたのだろう、と


良い意味で勘違いをしていた。


此の辺りの描写に関しては


時代劇云々と言うよりも


落語っぽさを感じたりなんだり。