オタクフラクタル次元 -5ページ目

江戸から続くお上の横暴

http://www.town.kyonan.chiba.jp/tyouhou-rekisi/rekisisiryoukan1.htm

http://www.deston.net/rakugo/wagei02.html


― 以下引用 ―


鹿野武左衛門は、江戸落語の祖といわれる。彼は慶安二年(1649)に生まれ、元禄十二年(1699)八月に五十一歳で非業の死をとげたことが落語史上に伝わっている。
 元禄六年(1693)四月下旬に、江戸でソロリコロリという悪疫が流行したが、その予防策として、南天の実と梅干とを煎じて飲めば即効があると馬が人語を発して告げたというデマが飛んだ。「梅干まじないの書」という小冊子まで売り出された。そのため人心が多いに惑わされたので、同年六月十八日付で町奉行能勢出雲守から江戸市中へ触書きを出し手厳しく取りしまった。詮索の末、流言の犯人として神田須田町の八百屋惣右衛門と浪人の筑紫団右衛門の二人が逮捕されたが、この両人が、馬が人語を発したというのは、噺家の鹿野武左衛門が書いた『鹿の巻筆』《しかのまきふで》(貞享三年(1686))巻三「堺町馬の顔見世」の咄からヒントを得たと告白したため、武左衛門もつかまってしまった


― 以上引用終わり ―


(個人的に)エロゲー業界に燦然と輝く丸戸先生の影響で、落語にも手を出してみようと入門書として

「落語のすべて」  という本を購入しましたが、江戸の時代からこの手のドント・ブレイム・ミー症候群と似たようなものが横行していたと書いてあり唖然としました。

江戸落語の祖である偉人が、二次元規制で罪になり島流し、後病気で死亡とは国の宝を国家が自ら奪ったようなものです。


300年の時を経て起こる国家権力の魯鈍の性。

歴史は繰り返すとは良く言ったものです。


インターネットの利用による青少年有害情報の閲覧の防止等に関する法律案骨子

テーマは報道規制。


「青少年の健全な育成のためのインターネットの利用による青少年有害情報の閲覧の防止等に関する法律案骨子(案)」

http://www003.upp.so-net.ne.jp/ikeda/yugai.pdf  (pdf注意)



これが色々とまた問題になってます。

どうしてこうも規制や監視をしたがるのか理解に苦しみますが、勉強になるリンク先を紹介。


http://ameblo.jp/hiryoyasyohyou/

http://ofo.jp/

http://passionhack.wordpress.com/2008/04/05/under18/

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/f9a907ff7686abe56706da31d1932c5a



私としては


1.児童とは親に保護されているから児童ではないのか


という視点からこの法案に疑問を感じます。

まずは世界日報の社説をご覧ください。


http://www.worldtimes.co.jp/syasetu/sh080226.htm


― 以下世界日報の社説から引用 ―


警察庁のまとめによると、昨年一年間に起きた出会い系サイト関連事件(逮捕、送検など)は千七百五十三件で、前年比で百六十二件(8・5%)減ったものの、被害者数は千二百九十七人(同6・5%減)と相変わらず多い。

 とりわけ問題なのは、被害者の実に85%の千百人が十八歳未満の児童だったことである。前年の千百五十三人とほぼ同じで、子供たちの被害が高水準にあることを示している。また不正に児童を誘う事件が七十五件増の百二十二件、児童の方から誘う事件が四十三件増の六十一件へと増えているのも特徴だ。


しかし、ネット上には出会い系以外にも有害サイトがあふれている。過激な性描写の動画を配信したアダルトDVDの販売サイトやひったくりなどの共犯者を募るサイト、自殺サイト、家出サイト等々、有害サイトは実に多く、影響を受ける子供も少なくない。

 また有害情報はネットだけではない。今年一月に青森県八戸市で起きた母子三人の殺害・放火事件では、犯行に及んだ長男(18)の部屋から猟奇殺人を描いた漫画やゲームソフトが押収されている。過去の少年凶悪事件でも残虐・殺人本やホラー映画のDVDなどが押収されており、これらが犯罪に何らかの影響を与えたとされる。

 こうした有害情報から子供たちを守るのは、社会の責任のはずだ。教育再生会議は最終報告で、社会総掛かりの対応の一つに有害情報対策を挙げ、「俗悪番組、出版物、ゲームの有害情報に対するメディアやスポンサー企業の自粛・自主規制」を直ちに実施すべきだとし、携帯電話のフィルタリング義務付けも提言した。教育再生を目指すにも有害環境を正す必要があるというわけだ


― 以上引用終わり ―


http://ameblo.jp/hiryoyasyohyou/entry-10085216636.html

クリエーター支援&思想・表現・オタク趣味の自由を守護するページさんも仰ってますが、

出会い系サイトでの売春において、児童の方から誘う事件が誘う方より5倍近くあるのに、これが何故「被害」とされるのでしょう。

どう考えても被害ではなく「触法少年」あたりが妥当です。これで家出娘なら虞犯として少年院に入れても問題ないレベルです。


ではそんな児童をどうやって更生させるのか、再教育させるのか考えてみると、普通親という意見が出てくると思います。児童はまだ自立していないのだから。

この社説のように、いきなり有害情報から守るのは社会の責任となるのでしょうか?

仮に社会の役目だとしても、「情報」とは人間のように清濁含みます。

(というより情報を発信するのが人間ですから、元が清濁だと情報もそうなるのは当然)

それを取捨選択「できるようにさせる」のが社会の責任、つまりは教育というものだと思います。

故に罰則を含めた規制は疑問が生じます……


親が有害だと思えば有害であり、子に特定の情報を見せないようにするのが

そもそもの正等な流れであって、いきなり国が関与するものではないと考えます。


http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2007/05/22/15790.html

http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/01/28/18250.html

http://www.iajapan.org/rfcouncil/2006/np_061124598502.pdf  ( pdf注意 )


リンク先のようにフィルタリングの普及を推進するに止まり、あとは干渉すべきでない。

何故なら、

http://www.soumu.go.jp/s-news/2007/070216_5.html


>>近年、子どもがいわゆる出会い系サイトなどのインターネット上の有害な情報に携帯電話からアクセスし、事件に巻き込まれるケースが多発しています。また、インターネット上の有害な情報は、子どもの健全な育成に悪影響を及ぼしている一面もあります。


ということは統計から見ても「国家が規制に動くほど」問題ではないからです。



― 以下警察白書から引用 ―


触法少年(刑法)の数の推移(平成8~17年) (減少)

http://www.npa.go.jp/hakusyo/h18/2shou/2-47.pdf  


家出人捜索願の受理件数の推移(平成13~17年)(減少)

http://www.npa.go.jp/hakusyo/h18/2shou/2-19.pdf  


いじめに起因する事件で検挙・補導した少年の推移(平成13~17年) (増加)

http://www.npa.go.jp/hakusyo/h18/2shou/2-49.pdf  


■※不良行為少年の態様別補導状況(平成5年~14年 15・16年・17年) (増加)

http://www.npa.go.jp/hakusyo/h15/pdf/E0200000.pdf

http://www.npa.go.jp/hakusyo/h16/hakusho/h16/data/html/FS030313.html

http://www.npa.go.jp/hakusyo/h17/hakusho/h17/data/html/GS030350.html

http://www.npa.go.jp/hakusyo/h18/2shou/2-50.pdf

※ 「飲酒・喫煙」や「深夜徘徊」などのこと。詳しくはリンク先参照のこと。


■男女別、年齢層別自殺者数の状況(平成15・16年・17年) (増加)

http://www.npa.go.jp/hakusyo/h16/hakusho/h16/data/html/FS030301.html
http://www.npa.go.jp/hakusyo/h17/hakusho/h17/data/html/GS030322.html

http://www.npa.go.jp/hakusyo/h18/2shou/2-18.pdf



■平成15年度 警察白書 【少年の非行防止と健全育成】

http://www.npa.go.jp/hakusyo/h15/html/E2401010.html



■平成14年度 警察白書 【少年の非行防止と健全育成】

http://www.npa.go.jp/hakusyo/h14/h140302.html


― 以上引用終わり ―


― 以下犯罪白書から引用 ―


■少年一般刑法犯の年齢層別検挙人員・人口比(38ページ)

■少年刑法犯の主要罪名別検挙人員(40ページ)

http://www.moj.go.jp/HOUSO/2006/hk1_7.pdf  (総じて減少)


― 以上犯罪白書から引用 ―


問題なのはインターネット故の特徴でないと、インターネット上の有害な情報を規制しろという理屈に説得力がでないということです。

例えば麻薬がネット上で容易に売買できるというのは国家の規制対象でしょうが、自殺が増えた、売春が増えた、殺人事件が凶悪だ。という理由でどうしてネットが規制できるのでしょう。

ネットが生活を便利にも不便にもする一つの道具である以上個人の使い方次第です。

そしてその使い方を教えるのは親であって、フィルタリングする権利も親にあります。

包丁やガスコンロを使わすのを決めるのは誰だったのか高市早苗議員には思い出して欲しい。

フィルタリングやネットはそれと全く同じ原理ではないか。


そういった意味でネットは親が使い方を教え、年齢によって制限を加えるものです。

フィルタリングの認知が遅れているならば、TVや新聞を効果的にもっと使えば良い。

フィルタリングが周知(政府がもう充分にやったと言える状態)でこの状況ならば、それは親が有害と思っていないということでしょう。


経済的に自立していない児童は、そうして親の庇護下におかれます。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/jido/zenbun.html


また児童の権利に関する条約でも


第5条


 締約国は、児童がこの条約において認められる権利を行使するに当たり、父母若しくは場合により地方の慣習により定められている大家族若しくは共同体の構成員、法定保護者又は児童について法的に責任を有する他の者がその児童の発達しつつある能力に適合する方法で適当な指示及び指導を与える責任、権利及び義務を尊重する。


としてますので、例えば親が有害情報だと思っていなくて、フィルタリングをかけず子供に自由に情報を与え、家族会などでそれを自由に話す機会を設けているとしましょう。

これはこの児童の知る権利の行使を親が認めたわけで、全く問題はありませんよね。

しかしネット規制をして政府が有害だと認定したサイトを見られなくなるとします。

それはこの児童の権利を無視していないでしょうか?

既述しましたが、情報の取捨選択を出来るようにさせるのが親の役目だと思います。

人を殺すなかれ、盗むなかれ、自分がされて嫌なことは他人にするな。


家族間のコミュニケーションが上手く機能しているならば、子供が自殺サイトを何らかの理由で覗いたとしても、


「お母さん、どうして自殺しようとするのかなぁ? 自殺って何?」


と教育出来る機会が訪れるものです。政府の目線で勝手に臭いものに蓋をしてどうするのでしょう。

それは保護ではなく「監視」ではないでしょうか………。



犯罪が減少しているのにネットが有害だと決めつける政府の思惑は一体どこにあるのでしょう?



また、少年法を厳罰化したり、18歳から成人にしようとする動きもあるのに、17歳まで情報を規制されるというのは不可解です。

特に私は参政権が重要であると考えてますので、「綺麗な情報しか与えられない17歳」が、18になっていきなり参政権を持ち、くだらない政党に何もわからず投票する危険性のほうが怖いので、この法案と18歳で成年という法案には現状で賛成できるものではありません。

記事の価値。人の価値

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 茨城県荒川沖駅での連続殺傷事件はテレビで大々的に報じられているが、テレビのコメンテーターが頻繁に「事件はゲームのせい」と発言していることがネットで話題となっている..........≪続きを読む≫


少年自宅から漫画本など押収 岡山駅の男性突き落とし (共同通信)

岡山駅突き落とし事件、少年の自宅から携帯やマンガ本押収

殺人事件を起こした犯人の所持する物に、ゲーム・漫画・アニメがあれば条件反射で叩くのはマスコミの常であって、こういうことにいちいち憤慨や慷慨していてはいけません。

きっと向こうにもバッシングする理由が色々あるんです。

私が問題にしたいのは、殺人事件という意味不明なものに対して、簡単に記事にするあたりです。

宮崎勤事件でもそうでしたが、余りにも思考の停止が激しい。

「宮崎勤を探して」 という本を読んでみてわかる。

ペドフィルやオタクだという問題では決して片付けられない深淵な問題があった。

○○だから殺人事件を起こした! と斬って捨てられるならどれだけ楽なことでしょう。

私はネットでも現実でも発言には気をつけています。しているつもりです。

何も知らないことに対して憶測で否定するようなことをしてはならない。

精神面が強い人も居れば弱い人も居ます。

憶測で否定されて、本当に悪いことなんだと思う人だって居るのですから。

今回の殺人事件ではなく、この殺人事件の「二次被害」で一体どれだけの人がまた、

自分の趣味を公言することを憚られたのでしょう・・・・・・・

もうすぐ入学の時期です。

新しいクラスで、新しくデビューする時、自己紹介で「ゲームが好きです!」と言えば、

誰かが「おまえも犯罪者になるのか?」と揶揄する姿が目に浮かびます・・・・・・

■アキバ系ゲーマー(24歳)「逃亡100時間」全情報

http://www.bunshun.co.jp/mag/shukanbunshun/

こんなキャッチコピーも出る始末ですし、あながち妄想ではないかもしれません。

流石に犯罪者とは言わなくとも、負の感情は顔には出るでしょうね。

子供でも大人でも「自分を偽る」ということは辛いものです。

去年の世相を表す漢字が 「偽」 であったのは記憶に新しく、オタクな目線から言わせてもらえれば、

愚昧な大人のせいでまだまだこの「偽」は続くのだろうなと思わずにいられません。

本当に趣味の共有が出来ないのは可哀想なことです・・・・・・

はっきり申し上げます。

こんな頭の悪い記事、またそれを面白がって鵜呑みにして揶揄してくる人に負けないで下さい。

見下してあげてください。ああ、この人は頭が悪いんだと。無知なのだと。

えてしてそういう人は世に蔓延り、また中途半端に権力を持っていたりしますが、個人で対応出来る範囲なら対抗しましょう。

(それでも無理だから来世や天国・地獄の宗教的概念が生まれるのですが、大切なのは現実で、今です。逃げないで下さい)

我々にとって自分を強く持つことと、その文化を守ることはほぼ同義です。

自分の出来る範囲でいい。

「言えば、やれば、何かが変わります」




もっとも私は

「音楽とか何聴くの?」 と40代の男性に飲みの席で聞かれたので、正直に

「ゲームとかアニメの曲ですね」 と答えたら無視されましたけどねw

でもそれで良かったです。所詮その人も聡明に見えて、聡明でなく、相談ごと等を真剣に話す価値がない人だとわかりやりやすいもんです。

つまりは、自分に恥じるところがなければ何事も行動あるべきなんです。

この記事が貴方にとって「価値のある」ものになったかわかりませんが、この行動も何か一石を投じる結果になれば幸いです。