オタクフラクタル次元 -11ページ目

監禁王子判決「犯罪は漫画のせい」にエロ漫画家反論

http://news.ameba.jp/2007/10/7948.php


相変わらずアメーバニュースは取り上げるネタがイマイチですねw


基本的に皆さん主な関心は2次元にあるので直接の関係は薄いと思うんですよね。よく『漫画の影響を受けたから云々』とテレビのコメンテーターなどは言いますが妄想を実行に移すようなバカはどんな環境でも実際に犯行をするだろうと思いますよ。

全面的に同意ですね。

視点を変えて「何故実行に移したか」ではなく、何故私達オタクはエロ漫画を観ても「実行に移さないのか」ということを考えても、それは虚構と現実に加えて利害損益を考えられるからです。

己の社会的地位や犯罪性、今の自分が世界との関わりを断たれることを恐れる。

こんなことを言わなくても「一般」の人間なら論理的に理解できるから「実行に移さない」

ではどうしてこの監禁王子みたいな人は事件を起こしてしまうのか?


それは我々論理的思考者ではなく、感情的思考者だったからに他ならないと思います。

社会学的ですが、感情論、感情というものは世界とは離れた別世界に存在します。


「心惹かれる」「魅了される」ことは言葉に出来ない。

同時に「生理的に合わない」も言葉にすることは出来ずに、後付でなんとでも理由はつけられますが、

その生理的に合わないと感じた瞬間を言葉にすることは出来ません。

同時にそんな出来事と出会った際のパワーは損得勘定抜きで発揮されることがままあります。

それが私達オタク層と呼ばれる消費者です。

「魅了された」作品について金をケチらないオタクが多いのはコミケから観ても事実です。

(関東圏がその傾向が強いと某同人ショップオーナー発言)


もしも監禁王子が女性を監禁および自己の自由に出来る存在に仕立てあげることに「魅了された」とすると、それに対しての社会的地位の損失などの損得勘定は思考の外に存在することになります。

つまり全てに対しての無防備。その世界に居ればしがらみがないのですから何かしらの開放感を味わえます。


私も心奪われるという表現を使うなら、「Fate/stay night」の初回プレイ時は体験しました。

その瞬間は周囲に対する関心など皆無でしたね……徹夜した後の眠気で「朝だ……」と気付く。ですので


>>妄想を実行に移すようなバカはどんな環境でも実際に犯行をするだろう


というのは感情的になってその事象に心惹かれた後、自分の世界に帰還出来なかった人のことを指すと思います。

これは誰にでも起こりうることで、かつ実際に諸所で起きていることではないでしょうか。故に


その理屈で言えば体育会系の人間は全員強姦魔になるし、食品製造業の人間は全員賞味期限を偽造していることになっちゃう。」


と反論が当然のように来るわけです。

まぁこの反論はちょっと論点がズレてますが、言いたいことは伝わります。



―だから結果から言えば、本当にくだらないのですが、監禁王子様が悪いのであって、モノがどうこうと論じるのは心底低俗です。

この理論には私は議論の余地すらないと思います。

既述しましたが、では「何故私達オタクが犯罪に走らないのか」ということが論理的に説明できないからです。

犯罪に至る理由が求められるのは解ります。

しかし、その理由の果てがモノなどというのは理解に苦しみます。


一体いつになったら複合的理由の排除からの偏見が終わる日は来るのでしょうか?

人権擁護法案とオタク問題はつながるか(1)

今回は一応メモ書きみたいなものなので、テーマは雑記で。


―ネット右翼と称される存在が、この人権擁護法案に猛反対している印象を受けるこの法案。

右翼左翼という考えを抜きにしても、利権でいうなら同和問題も係わりがあるでしょうが、詳しくないので明言は避けます。


私が注目したいのは、この人権擁護法案の言う「人権」の適用範囲の広さを利用して、オタク問題を解決できないものだろうか。という新しい視点です。


さて、それでは「人権」というものは何だろうか。基本的人権についてもあやふやなので、これを知らなくては話になりません。

そこで法務省の人権擁護局フロントページ へ。

一番理解しやすい漫画で人権を勉強してみました → マンガで考える人権


……

  • 学校やクラブ活動などで「いじめ」やリンチなどを受けていませんか。
  • 先生から体罰を受けていませんか。
  • みんなから仲間はずれにされていませんか。
  • 出身や社会的身分などで差別を受けていませんか。
  • 変なうわさをたてられ,こまっていませんか
  • 家主や地主から一方的に追い立てられていませんか。
  • 障害のあることを理由に差別や不当な扱いをされていませんか。
  • 夫からの虐待や離婚の強制を受けていませんか。
  • 女性という理由だけで不当な取扱いを受けていませんか。
  • ひどい騒音,悪臭,ばい煙などに悩まされていませんか。
  • 公務員から不当な取扱いを受けていませんか。

 こんなとき, 人 権 が あ ぶ な い と考えられます。


1ページ目から早速2個がオタク問題に当てはまりそうです。

と言いますか、これ世の中に存在する全てのことが人権問題で解決しそうなんですが……適用範囲広すぎるのでは?


仮に、仮にですね、人権保護法案の指す人権がこの法務省の指す人権だとします。

とすると、フィギア萌え族と造語して印象操作した挙句、暴論を繰り返した大谷昭宏氏は完全に人権侵害です。


変なレッテルをたてられ、こまってます。フィギア好きというだけで性犯罪者な取り扱いを受けてます。


オタクの総意とも言えますよ。

なんといいますか、マスコミによって趣味を公言出来ないことが人権侵害と考えたことがないのですが、

改めて考えてみると、趣味は人生において無くてはならないものなので、幸福追求権にも関わるのかなぁ? と漠然と感じますし「趣味を公言する権利」なんて書いてみると、マスコミによって本当に当たり前のことが出来なくなっているんだと痛感します。

「漫画・アニメ」が趣味で引かれる風潮・世論を作った各マスコミにはこの法案を通して自重なり反省なり、謝罪等をして欲しいものです。


ですが、普通に、あくまで一般的と思われる範囲で人権を考えますと、このページ人権と人権侵害<シリーズ1> 「人権とは?」 のようなものが基本的人権と考えて良いと思います。


自由にものが言えること
お互いの合意だけで自由に結婚ができること
教育を平等に受けられること
働く権利があり自由に職業が選べること
健康で文化的な生活が送れること 他


ですので、アニメマニアだったことによって結婚を相手の両親から断られたケース は純粋に人権の侵害ですね。

大谷氏みたいに影響力の強いメディアでレッテルを貼るのも暴力みたいなものですが、

だからと言ってフィギアが規制されたわけじゃない。

そういうあたりがどうなのか、勉強してみてさらに考えてみたいと思います。



■ついでに相談してみました

人権擁護局が相談受付をしてくれていましたので、ついでに相談してみました。

以下その全文(1000文字以内の制限有り)


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私は所謂、マスコミが取り上げるようなアキバ系のオタクです。
18歳未満禁止のPCゲームから、アニメ漫画が趣味です。
ですが、何か犯罪があるとゲーム脳だとか、あるゲーム漫画に影響された事件など、マスコミによってオタク文化が悪いという風潮が、土壌が(宮崎勤事件の

恣意的報道から)作られてしまい、私のような趣味の人が不当な扱いを受けているとしか思えないのです。
―大谷昭宏氏が造語した「フィギア萌え族」が記憶に新しく、萌え系フィギアを所持している人間全てがロリコンのような恣意的報道でした。
それより以前から、オタクを興味本位で徒に取り上げて、時には俳優などにオタクを演じさせては気持ち悪い印象操作を続けています。
結果、私はアニメが趣味であるという「趣味の公言の権利」が失われていると思います。
趣味は人生で欠かせない要素であり、趣味の公言など当然にして与えられる権利だと思います。
その権利を影響力の強いマスメディアが、証拠も根拠もなく、因果関係もないのにこのような放送をしても良いのでしょうか?
アニメマニアによって結婚が破棄された事件もあるので、真剣に悩んでます。
どうか教えて下さい。

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これが人権侵害と判断されたらTBSに対して裁判を起こすかもしれませんw

出版科学研究所から本が届きました

出版科学研究所 の今月の出版月報が、


「オタク出版の研究」
 市場規模は1,638億円、
 出版全体の1割弱に
 ポイントはいかに“キャラクター”を創出するか


だったので買ってみました。月曜日振込みの火曜日なので、中々の早さでございます。

ページ数は全58の参考となったページ数は、個人的に17ページほどでしょうか。


過去の記事 で松文館裁判では推測で成年コミックの売り上げを出しましたが、やはり推測すぎたみたいです。

この場にてお詫びしたいと思います。すみませんでした。

本来の数字は、資料からも解る通り大体150億円程度の市場規模と考えていいようです。

150億円市場で軽く検索してみますと、


海藻サラダ 100億円市場堅持

ディスクのデータ復旧は100億円市場

SEO市場、2008年には100億円規模へ。アウンコンサルティングが試算を公表


などなど……正直凄いのか私には解りません。

メジャーリーグに行った松坂大輔が100億円ですから大して凄くないとも思えますし、

海藻と同じ程度の市場規模と考えると何故か哀愁を感じます。ハゲに利くという迷信効果なんでしょうか……


―単純に計算してみて

日に何冊売れるのか(1冊1000円として) → 100億÷1000÷365=27397冊 ですので、

感覚的にはバカ売れな気がします。となると問題は国がこれを国民的利益と認めるか否かとなります。

そう考えると本当にオタク問題は難しいと思います。

オタクの定義から、萌えの定義、果ては2次元ポルノの国民的利益の線引きまで私達は確信を持てないのですから。





■話は変わり単純所持規制問題


今回のブログテーマが何故単純所持なのかというと、奈良県の県政の窓 に単純所持規制について軽くジャブ程度の質問をしてみたからです。

他の誰かがすでにやっているかも知れませんが、私自身が行い、判断してこれからどう抗議するのかに意味があると思うのです。

はっきり言って、単純所持は現在議論の余地がかなりあります。

私自身どちらかと言えば、現在の児童ポルノには厳罰処分を含めて規制派です。


「政治に参加する権利がない、精神的に未熟であり親の保護監督の元におかれる児童」すなわち未成年は、

映像や写真として半永久的に残ることの危険性の認識、または悪用に関して知識が十分でないという理由からです。

また、利益と不利益を考えた際に子どもということ、社会的にどうなのかを含めても

児童の性的動画及び写真は、学術的・芸術的を除いて殆どが男性のマスターベーションツールとして使用されると思います。

そうするとネット社会の現在、実際に存在する児童の危険性などを天秤にかけても保護法益は児童にあると思います。


奈良県の子どもを犯罪の被害から守る条例 は13歳未満の性的写真等ですが、それだとなおさら規制する必要があります。

ですが、単純所持となると慎重な議論が必要です。

AMIの漫画 の指摘どおりのことが起こることも想像に難くないですし、最近オタク問題(ゲーム脳や漫画・アニメ影響論)に目立つ風潮ですが、規制する段階というものを1段飛ばしでやることが多いのも目につき、これもそれに該当します。

つまり、子どもを犯罪の被害から守る条例と名前を謳っているのならまずは

「売り手(流出元)」を徹底的に厳罰に裁けということです。筋としても先にこっちだと思います。

そうでないと買い手、あるいはネットからダウンロードした人が子どもの性的犯罪をするというレッテル貼りでしかないです。

この時代13歳未満のポルノ画像など、ネット等を通じて配布なり頒布されるわけで、ネットを通じて入手した画像に対してまで条例違反で捕まっては、理論的にも感情的にも納得がいくはずがないです。

実行犯が居るから入手できるのであり、児童ポルノがなくならない原因です。

単純所持によって家宅捜査をし、実行犯だったという可能性も考えられますが、どれほどの確率なんでしょうか?

データ上犯罪にもつながっていないのに、覚醒剤と同じとは信じられません。


以上の点を踏まえて、こういう質問をしてみました

(245文字数制限有りで長文が不可能でした)


■質問

・単純所持の視点に立った際、我が国では許可証なしに規制されるものは銃刀、麻薬・覚醒剤ですが、これと比較して何故13歳以下のポルノ写真等が単純所持規制されるのか詳しくお教え下さい。


・時間にして、また専門家・有識者を交えてどの程度議論されて単純規制に至ったのか資料を添えて詳しくお教えください。


・これによる県民の利益とは何か根拠を添えてお教え下さい。



回答が楽しみです。