教科書通りにしないといけないの?
こんにちは。「たかはし算数」の高橋です。
こちら大阪では,昨日,今日と,少し肌寒さを感じます。
明日には気温が一気に上昇するようですが,寒暖差が激しい日々が続くようなので,くれぐれもご注意ください
気候の挨拶から始めることにあまり慣れていませんが,たまにはという感じで頑張ってみました。
そんなこんなで、算数のつぶやきを始めます
教科書通りにしないといけないの?
教科書は誰もが大事だと思いつつ,
「教科書通り」という言葉には,それしか
できないという皮肉を含んでいる気がします。
教科書通りで良いのか悪いのか
私は20年以上にわたり,算数教科書の編集者として教科書と関わってきました。
正直なところ,編集者としての仕事に関わるまでは,教科書は大事なものと思いつつ,そこまで絶対的なものとは思っていませんでした💦
でも,すべての教科書が同じようにつくられているかどうかはさておき,私の関わった教科書は とてつもない時間と労力 をかけてつくられているのです。
教科書をつくる出版社といっても,もちろん一般的な企業なので,すべてをオープンにできるわけではありませんが,教科書ができるまでの話はまた改めてつぶやきたいと思います。
大まかに言って,教科書に必要なものは,
系統性とバランス
だと思っています。
系統性 は,単純なものでいうと,1年生で「たし算」を学習したあとに「ひき算」を学習するというような学習の流れのこと。
これがやや複雑になると,2年生で「長さ」や「1000までの数」を学習したあとに「かさ」を学習するというようなこととなります。
「かさ」の学習で,「長さ」で学習する単位の考えや,「1000までの数」で学習する1000という数が必要になるためです。
これは序の口で,算数的な順序 だけでなく,子どもの発達段階,興味の持続,扱うのにふさわしい題材の季節 なども考慮し,系統性を考えて教科書はつくられています。
そして,系統性と同じぐらい大切なのが,バランス
いろいろなものをひとくくりにして「バランス」と表現していますが,紙面の見た目,多様な見方や考え方,着眼点(めあて)やまとめなどの示し方 などなど。
紙面の見た目は見たそのままですが,それ以外のことはすべてを紙面に表すと煩雑になりすぎるので,
見えない紙面の行間
で示しています。
これは難しくて伝えきれませんが,算数数学に長けた先生なら,その行間をよみとることができるのです。
もちろん,算数数学に長けた先生ばかりではないですが,
教科書通り
に学習を進めることで,この行間部分での子どもの思考や活動が見えてくるようになっているのです。
今日はこんなところで。
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