12/17 たし算づくり(授業の題材のご紹介)
今回紹介するのは,「たし算づくり」 です。
たし算づくりといっても,単純に「1+1」というようにたし算をつくったり,たし算のお話しをつくったり,いろいろなものが考えられます。今回紹介するのは,次のようなものです。
3つの数字を使ってたし算を1つつくりましょう。
5,2,3
上の例では,たし算は「2+3=5」または「3+2=5」となります。「2」と「3」で「5」になるということを直感的に見抜く 直感力や直観力,数感覚,計算力,論理的な思考力 などを養うことができるオススメの活動です。
用意するものは特にはありませんが,トランプ があると便利です。ホワイトボードやノートと筆記具だけでも構いません。
① 3つの数字で1つのたし算をつくろう
特にルールを説明しなくてもすぐに楽しめるのがこの活動のよいところです。
まずは,簡単な例題として,3つの数字で1つのたし算をつくるとよいと思います。
3つの数字を使ってたし算を1つつくりましょう。
1,2,3 → 1+2=3
1,4,5 → 1+4=5
7,3,4 → 3+4=7
3つの数字からたし算を1つつくるのは,小さい順に並べるとすぐできてしまいますね!
② 4つの数字からたし算を1つつくろう
4つの数字で1つのたし算をつくるのは,少し難易度が上がります。
4つの数字を使ってたし算を1つつくりましょう。
1,2,3,6 → 1+2+3=6
1,2,3,4 → 1+4=2+3
上のように,3つの数のたし算と考えるものと,2つの数のたし算を=でつなげるものの2種類が考えられます。
3つの数のたし算と考えるものは,いちばん大きい数が答えになるだけなので簡単ですが,2つの数のたし算を=でつなげるものはすぐにわからない人が多いと思います。ただ,このぐらいであれば理屈抜きに直感でたし算を導き出すように,頭の中で試行錯誤をしてほしいものです。ちゃんとした考え方は,この後の③で触れるようにします。
③ 6つの数字からたし算を1つつくろう
6つの数字で1つのたし算をつくるのは,さらに難易度が上がります。
6つの数字を使ってたし算を1つつくりましょう。
1,2,3,4,5,15 → 1+2+3+4+5=15
1,2,3,4,5,7 → 1+2+3+5=4+7
1,2,3,4,5,7 → 1+3+7=2+4+5
この場合も上のように,5つの数のたし算と考えるものと,いくつかの数のたし算を=でつなげるものの2種類が考えられます。
いくつかの数のたし算を=でつなげるものは,上の例のように答えが複数ある場合があります。どのように考えればよいか,少し解説してみます。
・=の左側と右側の数をあわせた数は,6つの数をたしたものの半分になる。
・1+2+3+4+5+7=22なので,=の左側はたして11に,=の右側もたして11になる。
・大きい数字から考えると,7に4をたすと11になることがわかるので,1+2+3+5=4+7となる。
このような思考の流れが,「たし算づくり」のいちばんのポイント となります。
④ 6つの数字からたし算を2つつくろう
いよいよ,6つの数字から2つのたし算をつくるのは,さらに難易度が上がります。ただ,このレベルぐらいがちょうど手頃な,思考力を必要とする問題となるので,ぜひチャレンジしてもらいたいものです。
6つの数字を使ってたし算を2つつくりましょう。
1,2,3,4,5,7 → 1+3=4,2+5=7
これも,③と同じように考えていくことができます。
・2つのたし算の=の左側と右側の数をあわせた数は,6つの数をたしたものの半分になる。
・1+2+3+4+5+7=22なので,=の左側はたして11に,=の右側もたして11になる。
・大きい数字から考えると,7に4をたすと11になることがわかるので,2つのたし算の答えは4,7となる。
・だから,1+3=4,2+5=7
「たし算づくり」は,さらに,数字を増やしたりつくるたし算の数を増やしたりするなど,いろいろなアレンジが可能です。
目的は,パズルのように楽しみながら数や計算についての感覚を養うことなので,無理なく楽しく活動することが何より大切です!
このように,「たかはし算数」ではただ問題を繰り返し解くだけの授業ではなく,子どもたちの思考に寄り添いながら算数や数学を楽しむ授業を行っています。
毎週水曜日,大阪市天王寺区の 天王寺区民センター にて,小学生,中学生,大人向けの算数数学教室を行っています。
また,「たかはし算数」では,ほかの曜日にも個別での算数数学教室を行っています。
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