昨日は2件のミーティングがありました。


一つ目は先日やったワークショップを一緒に作った齋藤さんとの新しいプロジェクトについてのブレスト。

こちらは結構具体的なところまで話が進んだので、近い将来発表できると思います。
マジックとはちょっと違ったものですが、マジシャンだったら好きな類のものになるはずです。



もう一つは視覚障害者の方に集まっていただいた場でのテストマジックライブでした。

普段は晴眼者(視覚に障害のない人)にしかマジックを見せたことがありませんが、先日ちょっとしたご縁があってある方と知り合い、視覚障害者の方も楽しめるマジックを研究するブレストに参加させていただきました。
その場でもいろいろなアイデアが出たのですが、やっぱり頭の中だけでシミュレーションするだけでは限界があるので、試しに視覚障害者の方に見てもらおうということで今回のようなイベントを開催するに至ったわけです。

集まっていただいたのは男女2名ずつ合計4名の視覚障害者の方。それとマジシャン3人と、今回の企画をした石垣さんとつながりのある晴眼者の方々。
年齢も近い方々ばかりだったので、マジック以外の会話でも楽しく盛り上がり、途中で合コンみたいなノリになる部分もあったようです(笑)

視覚障害者のみなさんはそれぞれマジックを目の前にする機会はあったようですが、大抵は一緒にいる晴眼者の方が見たマジックの内容を解説してもらうという形式でしか体験したことが無いようで、本当の意味でマジックの不思議さを経験したことは無いようでした。


視覚に頼らない演出を考える上で直面したのは、通常のマジックがいかに綿密に視覚とその他の感覚器官との連携で不思議を作り出しているかということに気付かされ、
それから触覚と聴覚だけであやしさのスキがない幻想の世界を作り出すことの難しさの壁にぶち当たりました。

実際に用意したいくつかのマジックを披露してみると案の定、細かいところで想像とは違って、うまくいかなかったりした部分はやはりありました。

しかし逆に視覚を使わないことでむしろ面白くなる演出も発見できたので、個人的にはそれが一番嬉しかったですね。
参加されたみなさんも楽しい時間を過ごせたと言ってもらえたのでテストイベントとしては成功だったと思います。

僕がこのプロジェクトでやりたいことは、いつも見せている晴眼者向けに作られたマジックを視覚障害者の方にどうやって伝えるかよりも、視覚が遮られることで逆に豊かになる表現というものを発見したいということです。

この先このプロジェクトがどのように動いていくかはまだわからないのですが、晴眼者もアイマスクをして体験したくなるようなエンターテイメントが出来上がると良いなと思っています。




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盲導犬のサニーちゃんも楽しめるマジックはないものか。
こんばんは。
大学院を卒業して再びもとの生活に戻った高橋ヒロキです。

ここ最近はパソコンの中身を整理して、新しいソフトをインストールしたりして新生活への準備をしておりました。

これからはまたこのブログでも近況を記していこうと思います。
どうぞよろしく。





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藝大の学位記を入れる筒は四角でした。
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。


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2年前、僕はこれまでやってきたマジックの世界から一歩距離を置いて、もっといろいろな表現の可能性を求めようと東京芸術大学大学院に入学しました。

マジシャン以外の人たちとともに歩んだ2年間はマジックの世界の中だけにいたら気づかなかったような面白さが数々存在していました。

その2年間の最後を飾る展示が今週末に開催されます。

この展示で僕はライブパフォーマンスを行うことにしました。

マジシャンが映像というメディアを扱うとどのような表現になるのか?

今回はそのひとつの回答をお見せする予定です。

この作品を他の場所で上演する予定は今のところありませんので、期間が非常に限られてはいますが、ぜひこの機会にご覧いただければ幸いです。

会場でお待ちしております。


東京芸術大学大学院 映像研究科 メディア映像専攻 年次成果発表会 Media Practice 10-11

http://www.fnm.geidai.ac.jp/media-practice/


【開催概要】
期間:part1: 修士課程修了制作展
2011年1月14日(金)、15日(土)、16日(日)11:00~19:00

part2: 修士課程1年次成果発表
2011年1月21日(金)、22日(土)、23日(日)11:00~19:00

入場:無料

会場:東京藝術大学 横浜校地 新港校舎 (〒231-0001 横浜市中区新港2-5-1 )
Google マップ(http://bit.ly/ejwvuF)

最寄り駅:みなとみらい線「馬車道」駅 4,6 出口より徒歩15分



僕の作品の上演時間は以下の通りです。

14日(金)
13:00/14:30/16:00/17:30

15日(土)
13:00/17:30

16日(日)
13:00/14:30/16:00/17:30



また、同展示内で今年のメディア芸術祭のアート部門で優秀賞を受賞されたクワクボリョウタさんのトークイベントも実現しました。
僕は司会を務めますのでこちらもお楽しみに。

【トークイベント】
ゲスト:クワクボリョウタ氏
テーマ:「鑑賞者の体験とその「場」について」
日 時:1月15日(土) 14:00~15:30

クワクボリョウタ:1971年生まれ.筑波大学大学院修士課程デザイン研究科総合造形/国際情報科学アカデミー卒.1998年に明和電機との共作《Bitman》を制作し,エレクトロニクスを使用した作品制作活動を開始.作品はガジェットの体裁をとって,デジタルとアナログ,人間と機械,情報の送り手と受け手など,さまざまな境界線上で生じる現象をクローズアップする.純粋に体験を提供するための装置ではなく,道具として体験者を関係づけようとする指向性は「デバイス・アート」とも呼ばれる独自のスタイルを生み出した.
【あるマジシャンからの回答】

結論から言いますと、わたしは出しません。

おそらくあなたはマジシャンという初めて遭遇する人種と、何かコミュニケーションをとりたかったのでしょう。

あなたはその時、頭の中にあった

「マジシャン=ハトを出す人」

というイメージからそのような質問をしてしまったのでしょうが、それは

「ミュージシャン=ピアノが弾ける人」

というのと同じレベルの誤解です。

ピアノが弾けなくても人々を感動させられるミュージシャンはたくさんいますよね?
マジシャンも同じです。

テレビで見たマジシャンがやっていたからといって、あなたの目の前にいる人間が同じ魔法を起こせるとは限らないですし、出来ると答えてくれたところでその仕組みをあなたに教えてくれるわけでもありません。

マジシャンは「出来ません」とは素直に言えない人種なので、そこはあなたが質問する前に察してもらえたらどれだけ多くのマジシャンが救われるかわかりません。

なんかネガティブな空気にしてしまって、ごめんなさいね。

お詫びにお得なアドバイスをお教えします。
もしあなたがマジシャンに遭遇して何か質問をしたくなったら代わりにこう聞くのです、

「あなたの得意な魔法は何ですか?」と。

そうすれば、目の前のマジシャンは目を輝かせて質問に答えてくれるでしょう。人によってはその場でその魔法を見せてくれるかもしれません。
そうなったらラッキーですね。

ただし、中にはその質問をするとあなたもマジック好きと誤解されて、その後一時間以上も手品を見せられ続けるという被害にあう可能性もありますので注意しましょう。

もしもそうなってしまった場合には「ハトは出せないんですか?」と聞いて相手のテンションを落とすことを許可いたします。


ちなみにわたしは耳もでっかくなりませんし、口からトランプも出しませんし、道ゆく人に看板からハンバーガーを取り出すこともありません。
予めご了承ください。
こんにちは。
泳げないときは夏が嫌いだったけど、泳げるようになったら夏が好きになった高橋ヒロキです。

みなとみらいにあるロイヤルパークホテルの夏休みのイベントにちょこっと出演いたします。
クロースアップマジックでテーブルをまわります。
お時間あるかたはぜひいらっしゃってください。

横浜ロイヤルパークホテル
サマーブッフェ2010
2010年8月11日(水)~15日(日)

11日(水)~13日(金)
【1部】17:00~19:00 【2部】19:30~21:30

14日(土)・15日(日)
【昼の部】11:30~13:30
【1部】16:30~18:30 【2部】19:00~21:00

料金
大人 ¥7,500
シニア(65才以上) ¥6,000
小学生 ¥5,000
幼児(3才~小学生未満) ¥3,000

※料金には、お料理・お飲物(フリードリンク)・サービス料・税金が含まれます。
※3才未満のお子様は無料です。

詳細URL
http://www.yrph.com/banquet/event/summerbuffet.html