投書のつぼ ~ 歯に衣着せない服部良一センセイ(昭和40年2月) | 高木圭介のマニア道

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~浮世のひまつぶし~

昭和40年2月、読売新聞テレビ欄の投書より。



象印 歌のタイトルマッチ(NETテレビ)にて、審査員を務める 服部良一 センセイが、7人まで勝ち抜いた末に敗れてしまった女性出場者に対して発したコメントに対して「ほどほどに」と諫める内容の投書だ。

服部良一センセイ(1993年に85歳で死去)は レコード大賞 をはじめ、歌合戦番組などで審査員を務めることが多く、その姿や口調は当然ながら脳にインプットされている……はずなのだが、今や投書内のセリフすらも 草彅剛の声 でしか脳内再生されないのだから恐ろしい。毎日、継続して観ているNHK朝ドラ『ブギウギ』の威力たるや。


  昭和40年1月31日(日曜)のテレビ欄

当日のテレビ欄を眺めると、この日の審査員は服部良一センセイの他にも 古関裕而徳川夢声大久保怜(声帯模写芸人)、ティーブ釜萢(ムッシュかまやつの父)と錚々たる面々だ。司会は ロイ・ジェームス だし、同じく朝ドラに「茨田りつ子」として登場する 淡谷のり子 も、同じく審査員としてよく出演していたらしい。

 

こんな辛口審査員たちが待ち受ける素人歌合戦番組には出場したくないものだ。