番宣広告シリーズ ~ 昭和55年大みそかの『輝く 日本レコード大賞』 | 高木圭介のマニア道

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~浮世のひまつぶし~

昭和55(1980)年12月31日(水曜)。昨年12月30日に亡くなられていたことが報じられた 八代亜紀さん が『雨の慕情』で大賞を受賞した 輝く 日本レコード大賞(TBS)の番宣広告。



広告には八代さんの左隣に、同じく昨年に亡くなられた もんたよしのりさん の顔があることに驚く。

ざっと出場メンバーと歌を眺めてみても、知っている楽曲ばかり。この年は八代さんの『雨の慕情』と 五木ひろしの『ふたりの夜明け』の争いとなり、八代さんが受賞。そして、夜9時からは舞台を 帝国劇場 から NHKホール へと移し、今度は 第31回 NHK紅白歌合戦 のトリで、この両名が同じ曲で勝負するという流れだった。



この年の下半期は何だか、すごく慌しかった印象で、9月(30日)に 林家三平 が亡くなり、10月5日に(山口)百恵ちゃん が引退コンサートをしたかと思えば、同じ日に『笑点』でおなじみの(三遊亭)小円遊が急死。10月21日には巨人の 長嶋監督が解任 され、11月(4日)に入ると王選手が現役引退越路吹雪 が亡くなったのも同じ11月(17日)だったし、師走に入ると、トドメとばかりに米国から ジョン・レノン暗殺(12月8日)というニュースが入ってきた。そんな年のラストを飾ったのが、このレコ大と紅白だった。


  昭和55年12月31日(水曜)のテレビ欄

この日のテレビ欄を眺めてみると、まさにこの時が「漫才ブーム」の真っ只中だったことがよくわかる。当時の漫才は人気歌手や俳優を揶揄したネタが多く、このレコ大出場メンバーでも、五輪真弓が妖怪人間ベラに似ている とか、八代亜紀の厚化粧が歌っている最中にヒビ割れを起こした……なんてのをよく聞いていたものだ。どっちも ザ・ぼんち のネタだったか?

五輪真弓=ベラ説は今も激しく同意するが、八代亜紀さんのほうは今見ると、そこまで厚化粧とも思えないんだよな。合掌。